介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

社会福祉の動機【加藤博史『福祉の哲学』その4】

2008-06-29 08:02:13 | 社会福祉
【小説と自然科学】
はじめに
の第2項  
を読みます。

昨日6月28日、このブログの「西南戦争と南日本新聞」への
コメントで「鹿児島散歩」のgeesislife さんは、
西洋では、「哲学=自然科学」、つまり、「より正確に」
とされていると。

日本の社会科学書、また、社会福祉学の本を読むと、
あたかも小説を読んでいるようです。
個別には面白いところもあるが、
論理の体系として何を主張しようとしているのかが不明な場合が多い。

【社会福祉の動機】
今日の第2項の小見出しは
「社会福祉の動機」とあって、
・究極の自己実現
・弱さに向かう意志
が副題です。

結論部分では、
個人性→精神性が福祉の基本的価値
といっています。

このタイトルと結論の概念の関連が論理としてはわかりませんね。

【キーワード】
手がかりとして、
この項で出てくるキーワードを挙げてみます。

○ 生存権的社会権
 *権利→第5章第2節

○ 正義と連帯

○ 効率と合理

○ 社会福祉の動機の根底

○ 自己実現の相互性・・・reciprocation

○ 共受苦

○ 美徳・・・virtue

○ 身代わり・・・sacrifice

○ 弱さ・・・vulnerability

【引用された先人・・】

・山本周五郎
・河合隼雄 ユンク
・マスロー
・釈迦
・キリスト者

【次項へ】
次項では、
「3 福祉的価値とは何か」
とあるので、
今日のキーワードを念頭に解読してみましょう。

「論理的に理解できない」
のですが、そこに著者のいろいろな「思い」もあると思われます。
これからも、「論理」あるいは「関連」という視点で批判的に読みたいのですが
それは著者への大きな期待があるからこそだ、と受けとめて欲しいです。

*かって丸山真男が福沢諭吉の『文明論の概略』をコメントした(岩波新書で3冊分)ような気持ちで読んでいきたいと思います。そのために、新しいカテゴリ「福祉哲学」を作りました。

*写真は、奄美大島、名瀬の大浜の夕日。

徒然なる奄美

の、6月29日記事から。
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