介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

梅田望夫『ウェブ時代をゆく』

2007-11-28 12:10:09 | ネットの世界
筑摩書房からの新刊。(11月10日第1刷)
「ちくま新書」687。740円+税。244ページ。
サブタイトルに
「―いかに働き、いかに学ぶか」とある。

このブログでも、梅田の本は、
5/17 茂木健一郎との対談『フューチャリスト宣言』(ちくま新書)

5/14 平野啓一郎との対談『ウェブ人間論』(新潮新書)

でとりあげた。

若い人へのメッセージという観点が強いが、梅田自身1960年生まれというから
47歳。私にとっては、19歳若い。

○ 「人がひとり真剣に生きているというのは、それだけでたいへんなことなのである。教養レベルが高く中間層の厚い日本社会には、そんな潜在知(・・ここでは、ある医師のブログによる書評を指している)が満ち溢れ、それがブログ空間に顕れ始めている。」(p17)

 私も、短い(1年余り)のブログ生活だが、多くのすぐれた見識に出会った。
いま、Bookmark している「岩清水日記」はその一例です。

○ 「日本の研究者や大学教授で、ブログを書き、自分の論文や著作の背景にある発想や思考過程をネット上で公開し、リアルな授業を録画・録音して不特定多数に向けて発信しようとしている人はほとんどいない。」 (p18)

 これに関しては、たしかに、日本の大学は腰が重いですね。
ですが、まさに、「ブログ1年生」の私が目指しているのは、こういう方向です。
リアル講義は、勤務している大学で実験的に行われている。

 立教大学の坂田周一教授のホームページは日本の社会福祉学の研究水準を示す例です(私のホームページの冒頭でリンクしている)が、このホームページから日本社会福祉学会の欄をクリックすると、24人の方のホームページがリンクされている。私も、一度、ゆっくり読んでみたいのですが、臨床系の研究者にすぐれた発信をされている方が多いようです。(ブログでのフォローはまだ見ていない・・本学の短大の先生方で学生とのコメントを掲載されているものがある)

○ リアル社会との折り合い
 日常の世界との落差、それと日常のリアル社会とウェブ社会との折り合いについては、本書でも詳しく考察、提案されている。梅田の立場は、この両社会の境界領域は狭まっているという感覚だ。鹿児島に住む日常からは、まだそれほどの認識はでてこないです。
 組織への全人的参画ではなく、気に入った部分・時間だけの参入、梅田の言う「気持ちだけ参加」がうまくいくのなら(p81)、何も悩むことはない。 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第9講のプログラム案 | トップ | 一番ヶ瀬先生の基調講演 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ネットの世界」カテゴリの最新記事