大学院修士1年生の演習
のテーマは、
「園芸療法」です。
院生のQさんには、
「社会福祉的視点から園芸療法の効果を測る」
という関心があります。
「演習」は、正式には1年後期から
つまり10月から始まるので「まだ2ヶ月経っただけ」
ともいえるのだが
昼間は仕事をしながら、家庭をもちながらの
夜間の勉強では2年では論文はかけない
ということで
4月の入学早々から毎週1回、夏休みも継続して
「演習」をしてきたのです。
院生の問題意識・動機はきわめて明快で(このことが論文作成の
もっとも重要なことですが)意欲的なのですが
いかんせん、担当の教員(私のこと)は
園芸療法はもとより、臨床的な専門でもないし、調査法の専門でもない
ということで(もちろん、私の勤務するキャンパスには園芸療法を講義できる先生はいません・・)、この8ヶ月間、ぐるぐる回っているだけ
という感じです。
このブログでも
4月から、このカテゴリ(園芸療法)について14回取り上げてはいますが
文献の紹介や院生の発表,それに身辺雑記的な記事が多いです。
何事も先達があらまほしき・・と徒然草に書いてあったような。
九州大学から東京農大へいかれた松尾英輔先生の論文や
旭川医大から金沢大学へいかれた安川緑先生の博士論文(2002)など
を院生、私それぞれのペースで読んでは情報交換してきました。
タイトルにある
一番ヶ瀬先生の基調講演とは
松尾先生の基本著書の文献に挙げられていた(このブログでは、9月11日に触れた)
のをQさんが入手したので読んでみたのです。
前置きが長くなってしまった・・・(というか、殆どが前置き!)
出典は、『人間・植物関係学会雑誌』第3巻第1号、2003年11月28日刊、p1-p5
2003年6月14日の2003年の大会での基調講演の記録。
タイトルが、ずばり「園芸療法と社会福祉」。
要点
・日本の社会福祉の歴史をみると、園芸を取り入れてきた。
・最近の社会福祉学は、国家試験向きの暗記物の知識を学んで園芸のようなことは
やらなくなった。(イギリスもそのような傾向がある。アメリカでは園芸療法は盛んだとのこと)
・「園芸」だけを切り離すのではなく、音楽や絵画などの「文化」、町並みなどの都市の問題なども視野に入れる必要がある。
(生活学会や福祉文化学会など先生が関係された学会の活動の紹介)
・介護予防や、東洋医学の視点からの園芸療法の取り組みの重要性
のテーマは、
「園芸療法」です。
院生のQさんには、
「社会福祉的視点から園芸療法の効果を測る」
という関心があります。
「演習」は、正式には1年後期から
つまり10月から始まるので「まだ2ヶ月経っただけ」
ともいえるのだが
昼間は仕事をしながら、家庭をもちながらの
夜間の勉強では2年では論文はかけない
ということで
4月の入学早々から毎週1回、夏休みも継続して
「演習」をしてきたのです。
院生の問題意識・動機はきわめて明快で(このことが論文作成の
もっとも重要なことですが)意欲的なのですが
いかんせん、担当の教員(私のこと)は
園芸療法はもとより、臨床的な専門でもないし、調査法の専門でもない
ということで(もちろん、私の勤務するキャンパスには園芸療法を講義できる先生はいません・・)、この8ヶ月間、ぐるぐる回っているだけ
という感じです。
このブログでも
4月から、このカテゴリ(園芸療法)について14回取り上げてはいますが
文献の紹介や院生の発表,それに身辺雑記的な記事が多いです。
何事も先達があらまほしき・・と徒然草に書いてあったような。
九州大学から東京農大へいかれた松尾英輔先生の論文や
旭川医大から金沢大学へいかれた安川緑先生の博士論文(2002)など
を院生、私それぞれのペースで読んでは情報交換してきました。
タイトルにある
一番ヶ瀬先生の基調講演とは
松尾先生の基本著書の文献に挙げられていた(このブログでは、9月11日に触れた)
のをQさんが入手したので読んでみたのです。
前置きが長くなってしまった・・・(というか、殆どが前置き!)
出典は、『人間・植物関係学会雑誌』第3巻第1号、2003年11月28日刊、p1-p5
2003年6月14日の2003年の大会での基調講演の記録。
タイトルが、ずばり「園芸療法と社会福祉」。
要点
・日本の社会福祉の歴史をみると、園芸を取り入れてきた。
・最近の社会福祉学は、国家試験向きの暗記物の知識を学んで園芸のようなことは
やらなくなった。(イギリスもそのような傾向がある。アメリカでは園芸療法は盛んだとのこと)
・「園芸」だけを切り離すのではなく、音楽や絵画などの「文化」、町並みなどの都市の問題なども視野に入れる必要がある。
(生活学会や福祉文化学会など先生が関係された学会の活動の紹介)
・介護予防や、東洋医学の視点からの園芸療法の取り組みの重要性
でも先駆者に師匠は居ませんから学生たちが自分で切り開くしか無いのではないのでしょうか?
朝永振一郎博士は【量子力学と私】の中で大学に入ると最先端の学問が出来ると思ったのに自分が選択した量子力学に関する教官はおろか文献すら無かったと随分落胆したと告白されておられます。
特に園芸療法という分野はヒーリングを科学的に証明するため文系には苦手な自然科学(数学・生化学)の知識を要求されますから益々手強い相手となるのは仕方有りません。(理系の学者とコラボした場合良く問題となる事ですが)
ただ学生とは違い院生(修士・博士)は上記のパイオニアとなるべき為の訓練をしている訳ですから「全て大学側がお膳立てしてくれる」という意識を持っているようでは話になりません。
でもbonn1979氏は担当教官としての責任感から悩まれているようですが。
院生の方々には、より強い意識を持って(先駆者としての使命感を持って)難問に挑んで行って欲しいと願います(実は将来の活躍を期待してます)
コメントありがとうございます。
さっき
学部の講義に
この院生のQ さんに「園芸療法」を
話してもらい
結構、反響があって
私もそうですが、Q さんも元気が出たようです。
お話の通り
書くのは院生であって
私は
見守り役です。
ただ、この分野では
鹿児島は自然も豊かなのに
農学部もあるのに
(宮崎に比べても)
チャンスを生かしていないな
と感じています。