介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3510号 知的能力でなく「怒る能力」こそ

2010-02-04 16:53:17 | 奄美大島
写真は、鳥がいましがた魚をキャッチしたところ。よくこんな瞬間を撮れますねぇ。

光の中で 2010.02.04 からお借りしました。


【修士論文の口頭試問】
午前中、修士2年生の口頭試問がありました。
重要な試験の扱いなので詳しくは話せませんが、・・・
1人1時間ですが、やはり聞くほうの教員もぐったり疲れます。

阿部謹也(ドイツ中世史)が若い頃、上原専禄先生から「書かなければ生きていけないこと」をテーマとせよ・・といったというが、

修士論文の審査の時には、いつもこのことを思い出します。
「どうして若者が介護職から離れるのか?」という疑問から、インタビュー調査をまとめた論文。

説明を聞きながら、私は、「笑わせてなんぼの介護福祉士」の記事で、
高校の入試の面接でお嬢さんが介護の仕事をすると答え、
その理由が「お母さんが介護福祉士で子どもとしてみていて誇りに思っている。自分もお母さんのようになりたいから・・」
と答えた、というくだりを思いだしていた。

「笑わせてなんぼの介護福祉士」の読者からもそのことを祝い、喜ぶコメントが何件か続いていた。
今日の修士論文の説明の終わりのほうでこれに近い内容に話が及んだので彼にJUNKOさんのこの記事のことを紹介しました。


【加藤周一】
午後、雑用を済ませ、図書館に本を返し、キャンパス内の本屋で『世界を知る力』(寺島実郎、PHP新書)を買いました。帰りのJRで読む。

ベストセラーにふさわしく、ネット上の多数のブログでの書評・感想がアップされていることを知る。

私が、このブログで加えることはないですね。

一箇所、加藤周一との対談のところ(p.196)で、強く印象に残ったのが、
「・・ある方向へ進めていく力は、知的能力じゃない・・・怒る能力がなければなりません・・情報を集めただけじゃどうにもならない」という箇所です。

幸い、この箇所のもととなった対談がネット上公開されています。

寺島実郎

【怒る能力は身近に】
私のブログでは、
まさに「資料を集めている」だけです。

*最近、「坂之上介護福祉研究会」を別立てとしてつくり、そちらではほんとうに情報を集めて並べている。

・冒頭リンクした「光の中で」では折にふれて自然を壊す人間への静かな怒りがあります。
・奄美から発信している「徒然なる奄美」(第3509号)
・介護現場から社会全体への発言をしている「人生の黄昏」
・コーヒー店のお客さんとの対話からヒントを得て俗論を刺している「Gaya通信」
・福祉の問題だけではなく政治・経済・歴史と幅広く知的なウイングでとらえている「岩清水日記」

ごく一部をあげましたが、
これらのブログ(の管理者)には、加藤周一の言う「怒る能力」が満ちている。

もちろん「頭にきた」という私憤ではなく、社会への公憤ですね。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第3509号 加計呂麻島危うし! | トップ | 第3511号 大隅半島で採れた... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
御礼 (院生Bです)
2010-02-04 18:39:42
今日は貴重なアドバイスを頂き、誠に有難うございました。
自分の出来たこと、出来なかったこと、これからの課題など、色々な事が見えてきました。
先生のご意見に勇気を頂きました。
一歩ずつ前進したいと思っています。

これからもどうぞご指導を宜しくお願い致します。
お疲れ様でした (bonn1979)
2010-02-04 21:40:18
院生B さん

コメント有難うございます。

理解ある施設があって良かったですね。

その後作成している「坂之上介護福祉研究会」というブログには「音楽ケア」というカテゴリを設けていて、多少の情報をアップしています。

私のゼミだったQさんは、
園芸療法でBさんと近いことをテーマにしたのですが、最近、音楽の効果のようなことをご自身のブログに書いておられました。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

奄美大島」カテゴリの最新記事