介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第4127号  宮本常一「忘れられた日本人」(岩波文庫)

2011-01-02 20:13:28 | 私の原点
年賀状。東京、北海道、金沢からのものが多い。
鹿児島からは、勤務先関係の数点だけ。
古い友人たちは、twitterはやらないです。

Twitterの友人たちは、家族との小旅行という記事が多いですね。


宮本常一(1907-81)「忘れられた日本人」(岩波文庫、1984年)を読んでいます。
勤務先のアイリッシュ・ジェフリーがこの本を英訳して南日本文化賞を受賞したというのでキャンパスの本屋さんで並んで売っていました。(写真。右側:The Forgotten Japanese)

古い日本社会のルポのようなものですが、その内容には現在にも通ずるものがありますね。
地域社会で何か変事が起きた時、村人はそれぞれに己の力量と才覚で助け合う。この時、よそから来た新参者は「いざというときに役に立たない」p.103
などは、鹿児島に来て5年の私などにはギクリときますね。

島津の支配が700年。
大隅半島の場合、肝付氏400年、島津300年。
長い間の政治権力によって、ひとびとの行動パターンが決まっている。
数年のつきあいでは溶け込む事は難しい。

暮れに
知的障害者のディサービスを見学する機会があった。
音楽療法のセッションで20人ほどの利用者の一群では、私はいわば新入りです。
一行とは別のお客様然としたスタンスで緊張していたら、30過ぎか、男性の方から手を引いて誘われた。輪に入って一緒に踊れと。
その自然なまなざしに救われましたね。

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2 コメント

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「忘れられた日本人」 (岩清水)
2011-01-02 21:19:01
私はこの本がとても好きです。
宮本常一さんのフィールドワークは、
私たちに教えてくれるとがとても多いですね。

宮本さんの情報量はとても多かったそうです。
面接を行うものの条件の一つに、情報に蓄積があると思います。
手持ちの情報や見識なくして、面接はできないのではないでしょうか。
英訳本買わなくてはなりませんね。
時代を超える (bonn1979)
2011-01-03 18:49:07
石清水さん

コメントありがとうございます。

人間の観察は
その深さにありますね。

訳した人は
(勤務先の大学教員ですが)
鹿児島県の田舎で
人々の雑用をしています。

英訳を読んでから
お会いしたいと考えています。

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