【8月7日・第1回懇談会】
厚生労働省をめぐって今後のあり方を考える懇談会が首相官邸に置かれました。
そのメンバーや第1回の会議の模様が官邸のホームページにアップされています。
厚生労働行政のあり方に関する懇談会
○ 構成員 10人のメンバー表
○ 第1回懇談会〔8月7日)の提出資料・議事録
がアップされています。
*提出資料の中には、最近の各種提案・分析が多数含まれ有用です。
【メンバーは】
10人のメンバーはどのような基準と、手順で選ばれたのでしょうか?
座長の奥田 碩氏は、経済界代表。
大学の先生が6人ですが、うち、4名が慶応大学から。
岩男(労働経済)、土井〔経済学)、薬師寺〔政治学〕、浅野〔元宮城県知事)
このほかに、高山〔一橋大学)、大熊〔国際医療福祉大学)
*浅野氏は、元厚生省課長。大熊氏は、元朝日新聞論説委員。
あとは、読売新聞の論説委員長。坂出市長〔中医協委員でもある)
テリー伊藤という人は、テレビで見る限りとても傲慢で風変わりな印象を受けるがどういう理由の選考か。資料には、「演出家」とあります。
○ 偏りがあるし、これをもって「国民代表」とするのは無理でないか。
*ほとんどが東京など都会暮らしの人。
*メデイア関係を入れて世論の理解を得ようとしている。
*経済界の指導というライン。
*医療や福祉の実務家・専門家はあえてはずしたのか?
→社会保障国民会議の委員の人選のときもいいましたが、スタート時に大きな偏りがありますね。〔このブログ、2008.01.25)
【第1回の議事から】
15ページにわたる議事録を読むと、幾つかの注目される発言もありますね。
○ 社会保障は赤字だとはっきりいうべきだ 〔高山、p.8)
○ 政策の統合・調整を行う組織の強化 〔土井、p.9)
○ 精神病院に多くの認知症患者が入っている 〔大熊、p.12)
○ 日本のことを英語で説明する努力が少ない 〔岩男、p.14)
○ 後期高齢者医療について、若い世代の負担減の側面の説明がない
〔高山、p.15)
【今後の検討日程】
毎月1回のペースで
年内に中間的なまとめ
年度内に最終報告
という検討日程が示されています。
*資料と議事は公開されるというのでこれからもフォローはします。
【行政のあり方を決めるのは政治だが・・】
議論の筋道がなく、いろんなレベルの感想・体験を述べ合っているだけ。
厚生労働省は、厚生省と労働省が合併してできたばかり。
行政改革で断行した割には、最近は、消費者庁や観光庁などの機構いじりも。
ドイツやイギリスの例などを見ても、
保健医療、福祉、年金、雇用を1大臣でやっているところはない。
労働省の仕事は減ってはいたが・・
少なくとも、2省〔保健+福祉、年金+雇用)に分割する必要があるが、それではあまりに朝令暮改だし、類似のケースにも波及して、収拾がつかなくなる。
省の数を減らしたのに、行政庁の仕事が減っていない。
政策の統合機能が弱くなっている。
労政局の廃止は、経済界からの規制緩和を受けとめられなくて最近の雇用問題の混乱につながっている。
*厚生省の歴史については、このブログで書いたことがある。2008.02.09.
*写真は、諸鈍集落。
奄美・加計呂麻島なんでもありBLOG
の8月30日の記事からお借りしました。
厚生労働省をめぐって今後のあり方を考える懇談会が首相官邸に置かれました。
そのメンバーや第1回の会議の模様が官邸のホームページにアップされています。
厚生労働行政のあり方に関する懇談会
○ 構成員 10人のメンバー表
○ 第1回懇談会〔8月7日)の提出資料・議事録
がアップされています。
*提出資料の中には、最近の各種提案・分析が多数含まれ有用です。
【メンバーは】
10人のメンバーはどのような基準と、手順で選ばれたのでしょうか?
座長の奥田 碩氏は、経済界代表。
大学の先生が6人ですが、うち、4名が慶応大学から。
岩男(労働経済)、土井〔経済学)、薬師寺〔政治学〕、浅野〔元宮城県知事)
このほかに、高山〔一橋大学)、大熊〔国際医療福祉大学)
*浅野氏は、元厚生省課長。大熊氏は、元朝日新聞論説委員。
あとは、読売新聞の論説委員長。坂出市長〔中医協委員でもある)
テリー伊藤という人は、テレビで見る限りとても傲慢で風変わりな印象を受けるがどういう理由の選考か。資料には、「演出家」とあります。
○ 偏りがあるし、これをもって「国民代表」とするのは無理でないか。
*ほとんどが東京など都会暮らしの人。
*メデイア関係を入れて世論の理解を得ようとしている。
*経済界の指導というライン。
*医療や福祉の実務家・専門家はあえてはずしたのか?
→社会保障国民会議の委員の人選のときもいいましたが、スタート時に大きな偏りがありますね。〔このブログ、2008.01.25)
【第1回の議事から】
15ページにわたる議事録を読むと、幾つかの注目される発言もありますね。
○ 社会保障は赤字だとはっきりいうべきだ 〔高山、p.8)
○ 政策の統合・調整を行う組織の強化 〔土井、p.9)
○ 精神病院に多くの認知症患者が入っている 〔大熊、p.12)
○ 日本のことを英語で説明する努力が少ない 〔岩男、p.14)
○ 後期高齢者医療について、若い世代の負担減の側面の説明がない
〔高山、p.15)
【今後の検討日程】
毎月1回のペースで
年内に中間的なまとめ
年度内に最終報告
という検討日程が示されています。
*資料と議事は公開されるというのでこれからもフォローはします。
【行政のあり方を決めるのは政治だが・・】
議論の筋道がなく、いろんなレベルの感想・体験を述べ合っているだけ。
厚生労働省は、厚生省と労働省が合併してできたばかり。
行政改革で断行した割には、最近は、消費者庁や観光庁などの機構いじりも。
ドイツやイギリスの例などを見ても、
保健医療、福祉、年金、雇用を1大臣でやっているところはない。
労働省の仕事は減ってはいたが・・
少なくとも、2省〔保健+福祉、年金+雇用)に分割する必要があるが、それではあまりに朝令暮改だし、類似のケースにも波及して、収拾がつかなくなる。
省の数を減らしたのに、行政庁の仕事が減っていない。
政策の統合機能が弱くなっている。
労政局の廃止は、経済界からの規制緩和を受けとめられなくて最近の雇用問題の混乱につながっている。
*厚生省の歴史については、このブログで書いたことがある。2008.02.09.
*写真は、諸鈍集落。
奄美・加計呂麻島なんでもありBLOG
の8月30日の記事からお借りしました。