イスラエル人は、紅海を渡り救われた後、3日間荒野を旅した時、エホバの導きを直ぐに忘れ、信仰心を働かすことなく、飲み水のことでモーセに不満を述べました。その時、穏やかなモーセが気短になり、エホバに叫んだことが記されていました。モーセとアロンはその後、どのように対応するでしょうか。聖書には次のように記されています。
「イスラエル人の民全体はエリムを出発し、やがてエリムとシナイの間にあるシンの荒野に来た。エジプトを出た翌く月、第2の月の15日のことである。
イスラエル人の民全体はその荒野でモーセとアロンに対して不満を口にするようになった。しきりにこう言った。「エジプトで肉の鍋のそばに座り、パンを腹いっぱい食べていた頃に、エホバの手に掛かって死んでいればよかった。あなたたち(モーセとアロン)は私たちをこんな荒野に連れ出して、会衆全体を飢え死にさせようとしている」。
エホバはモーセに言った。「私(エホバ)はあなたたちのために天からパンを降らせる。民は各自、外に出て毎日自分の分を集めるべきである。こうして民を試し、私の律法に従って歩むかどうかを見る。6日目には、民はほかの日に拾う量の2倍を集め、食事を準備する」。
モーセとアロンはイスラエル人全員に言った。「夕方、エジプトから連れ出してくださったのがエホバであることが必ず分かります。朝、エホバの栄光を見ることになります。皆さんは私たち(モーセとアロン)に対して不満を口にしていますが、私たちが何者だというのでしょうか。エホバは、その不満をご自分に対するものとして聞きました」。モーセはさらに言った。「エホバが夕方に肉を、朝にパンを与えて満足するまで食べさせて下さる時、皆さんは口にしている不満をエホバが聞いていたということが分ります。私たち(モーセとアロン)が何者だというのでしょうか。皆さんの不満は、私たち(モーセとアロン)ではなくエホバに対するものなのです」」(出エジプト記16:1~8)。
上の聖句にあるように、イスラエルの民はエジプトから救出されてわずか1ヶ月半後には、救出して下さったエホバに対する信仰を失い、今度はモーセとアロンに対し、エジプトでは美味しい食べ物を食べていたと、食べ物の不満を述べています。エホバはその不満を聞き、天からパンを降らせ、十分な食べ物を与えました。モーセとアロンは、自分たちに対する不満に対し、「私たちが何者だというのでしょうか」とイスラエル人に言っています。モーセもアロンも皆さんと同じイスラエル人であることを説明し、エホバの救いを思い起こし、信仰を働かせるように、促しています。そして、「皆さんの不満は、私たちではなくエホバに対するものなのです」と指摘しています。温和なモーセが、何を言うべきか、正しいことをはっきりのべている態度に、私たちも見倣うことができるでしょう。
さて、物事はどのように進展するでしょうか。次回に引き続きお伝え致します。
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