詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

この空

2006-09-10 11:32:29 | Weblog
この 青い空から
金色や銀色の
光の束が
降って

青い空が 輝き
白い雲が 流れ

今日 一日を 
信じられたら

こんなふうに
キーボードをいじり

溢れかえる
この空を撃て
思いの数を数えて

キーボードを打て
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じっとり ねこ

2006-09-10 07:13:02 | Weblog
ぼう然とした
よるの続きが

濃密のけだるい朝日に
決別の光で一蹴された

浅い夢遊を泳ぎきり
漠然とした旭日を浴び

猫神のごとく世界に伸びをしたなら
エジプトあたりの猫神さまなど拝んで


じっとり 湿度が高く
吸う息 吐く息 重重しく

こんな一日を始める時は
『世界救済』 
猫神さまの伸びではじめる

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その夜

2006-09-09 19:22:00 | Weblog
その きよめの夜
押しつぶす 曇天に

鈍く光る そら
低く垂れ込めた

霊視が貫く そら

真夜中の百合
仄かに夜空を 素描して
零体のごとく 浮かび上がる

この きよめは 果てない
この 鈍い曇天のそらのごとく

ほの暗い雲色のゆめのごとく

淡く 
果てない
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この曇天に

2006-09-08 09:44:43 | Weblog
この 夢幻の大気 留まる

曇天の朝に
光 高い空から 降る

まどろみ
泥炭の朝に

液化燃料は燃え
空を
押し潰す大気を

窒息の夢で満たしていた
何事も『神』の思し召し

埋蔵された原油の量に
眩暈を感じながら

今日も灰に塗りこめられた
コンビナートは稼動し
私は車を操作する

この荒れ果てた 天候の 先

ああ 我ら 肉の思いを捨てよ
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薔薇園

2006-09-07 08:27:33 | Weblog
遠のきつつ
噴水の
水音となす
薔薇の 深み
真紅の薔薇


咲き
湿潤の
苔むす
池のほとりに
その

黎明に

真紅の薔薇

夢の中

咲き誇りつつ・・・


そして園守の
か細い手に
薔薇の

落ち


甘き
芳香
園ととも
ただよい


朝の時
我らの
希望の朝


真紅の薔薇
その

時と心を
荘厳す

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午後十時

2006-09-06 22:11:18 | Weblog
夜が深まりゆく
鎮まれる
午後十時
時は見えない うしお
暗闇のながれ

寄せて 返る
暗い海辺の遠い 潮騒
時がゆっくり ゆっくり
息をしている

この無辺の小さな 部屋で

漆黒の空より
静かな時が舞い降りる

そんな 午後十時
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輝きが

2006-09-06 15:59:40 | Weblog
そうして
柔らかな 光は
穏やかな 光を

呼ぶ 呼ぶ

そして
聖なる 暗闇に
一条の白い 光が 射し込む

この 日の出
荘厳な色彩は 奏でる
今日の東雲の重さを

闇  光   東雲
極彩色の来光を後に

始原の白き光
太陽とともに輝きだす
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ルーズリーフの・・・

2006-09-06 08:52:16 | Weblog
君らに 伝えたい
人生はさしずめ 
一冊のルーズリーフ
日々 書き綴る 
ルーズリーフ
今日 明日・・・

つぎの一ページ・・・
新たな生へ向かって行く

その一ページに 何を書き込むか
行為(カルマ)が刻むように
書き込まれる

つぎの一ページの色調が決定づけられる

この一生だけではない
延々とつづく
眩暈のするような
生命の連続・・・


何としてとどまる事 無く
流動し続ける
森羅万象のただなかの 我々

だから
無用に一つの事に
こだわっては駄目だ

考えてみたまえ
世界は激しく流動しているのに
君だけそこにとどまり続けているとお考えか?

だから
こだわらず
自由に
書き続けて・・・
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夜の底

2006-09-05 20:26:37 | Weblog
静けさを 湛えたまま
夜は 深く深く
舞い落ちてゆき
清められつつ ある 時

自身が 小さな部屋で
自らの 鏡を覗く
そんな 浄夜の夜の底
白光 点滅を繰り返す 時

自らの 内奥の旗 立て
整え 端座し たゆむ事のない 
自照 省み 点検 客観視

そんな 浄夜の夜の底に
明けの明星は 輝きわたり
空の理を 垣間見せる
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朝に

2006-09-05 09:10:06 | Weblog
静かな 光 
舞い降り
その 透明度を 増してゆく

深深と降る 光
晩い夏の
鮮やかな 一日

風もなく
ひっそりと 佇む
光の定着した 時

ますます 降る光が
物音も立てずに 増え続ける

そんな 何も起こらない 朝は

神秘が
この青い空から降りてくる
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長い夜が更けてゆく

2006-09-04 22:43:37 | Weblog
あなたの
心・・・
その戸口に
彼は立つ
そして 言う

私はあなたがたを軽蔑しない
やがてあなた方は仏となるからだ

彼は誰彼なく
道行く人の
心に向かって 言う

私はあなたがたを軽蔑しない
やがてあなた方は仏となるからだ

何を言っているのだと
石を投げられ

棒で打たれ

押し返され

それでも彼は
あなたがたの
良心を信じて

道行くひとの
心に訴える

心の中の
良い心に
とどくように

私はあなたがたを軽蔑しない
やがてあなた方は仏となるからだ

彼は誰彼の
区別なく
良心を信じて

今日も
心の良い部分に
訴えかける

あなたがた
一人 一人に
礼拝をつくす

法華経
第二十章
常不軽菩薩品
じょうふきょうぼさつぼんに
載っている

ああ
長い深い夜がふけてゆく

私は
今日一日
どうだったろうと自問する

そんな思い
こんな思いを
乗せて
音もなく
この地球は
回りつづける
ああ

満天の星が見たい
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蛇族

2006-09-04 21:18:22 | Weblog
香 焚きしめしし
清き祭壇の末
我が族(とぐろ巻きつつ・・・)
蛇族の安楽の瞑想から醒め

祭壇に飾られし
シバ像の場所を逡巡し

暖かき陽光に
我がなめしの鱗
照りだされ
陽光に映え

窓から 春の風 受け
小高き木に登ろうか?

二股の舌先に 鋭敏に
その風 気息 感じ
今日の瞑想・・・
常緑の色に包まれようか?

我 水晶の宮 夢 紡ぎ
霊気下る
輝石の上に 体 投げ出し
感じ入り
また 水晶柱に巻きつき
天界を夢 見ようか?

我が 常緑のまなこに
水晶の光 乱反射し
神経を刺激し また
水晶柱に 巻きつき・・・

しばし 天界の想念の中
遊泳す
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記憶格子

2006-09-04 19:43:38 | Weblog
水晶の光 輝き
我が心中にあり
水晶の城の礎
今日も一つ一つ
組み重ね
不壊の根城に
新たな読破すべき 書物置き
心 研ぎ澄まし 磨き
対話始める

我が胸中の水晶城に
音楽の書物の印象 封入し記憶す
それはまるでパソコンのシリコン結晶に
我が詩を記憶させるごとく
耳目 あらゆる五感で受けた
印象を記憶する
我が水晶城

追憶の光に満ちた
水晶の結晶体
水晶の城

無限の乱反射

人の心の不可思議さ

一人のたった一人で

感覚の過程に
記憶の光に
夢に

水晶はうち振るえ
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南の島

2006-09-04 19:38:11 | Weblog
遠方の島影したいつつ
午後の陽射しに
やわらかに・・・伸び
心は南国
赤き花 思う

風がやさしく 
そよいでいる
そして
遠い島影

この静かな 
入り江
静かに聞き入る
天と地の
もろくも美しい
気息

水もて戯れる 我ら
ひがな一日 ここで過ごし

肌は褐色に変わる
南が体に溢れ返り
島がてまねきし

我ら 南の
島唄の子
南 我らを呼ぶ

ここで
午後の陽射し受け
南の島
恋しい
二人
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夏の終わりに

2006-09-04 19:25:32 | Weblog
君らの心に
私の心に

美しい白浜が存在し
我々はそこの住人
君はそこで好きに出来る・・・好きに・・・
絶対自由の君の精神
清浄な君の心
白い光に 白い光に 溢れ返っている

美しい浜辺

そこで君は人生という行為(カルマ)を
一歩 一歩 刻みつける(まるで太陽のよう)

人に為した善行も悪行も
明確に意図を持った善行も悪行も

君の清浄な砂浜に
足跡として明確に刻まれる
生命に 魂に その心に

その一日 いや その一瞬 一瞬
行為の蓄積が 人だろ!

だから君よ 天を夢見 物語ろう
美しい足跡を残そう
君にしか出来ない かけがえの無い
言葉で・・・

誰も見てない・・・誰も知らない・・・
しかし君だけは 知ってる

人として(ああ 天使も悪魔も足跡を残せる)
人として・・・
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