詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

クーラ シェイカーに捧ぐ

2007-08-13 20:00:28 | Weblog
今日は この交差点の
大きく開かれたウインドウのある
明るい店に
十トントラックが
飛び込んでクラッシュするほど 愉快だ

この青空と白い雲から
甘露の甘いしたたりが 降りる
そんな事が 信じられるほど
心が明るい

透明の大気に触れて
輝く陽光を受けきって

程よく空調された 喫煙喫茶で
クーラ シェイカーのアルバムの対訳を見る

まるで 僕 一人のために
歌ってくれている
ファンなら一度は思う 秘密の心理

『愛の歌を歌おう
二人きりで
再び世界を救えるよ
日々 一日ずつ』
オウム ナマー ナラヤー

訳詞を読んでいる時は
冷静を装っても

プレイヤーにかけたら
やっぱり 思うだろう

クーラ シェイカーは
僕だけのために
歌ってくれていると

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職業軍人!!朝だよ・・・

2007-08-10 05:59:39 | Weblog
真の地獄の獄卒が
灼熱の太陽を挙げて

地獄落ちの輩を
ぶったたき 起こす

おはよう!
地獄落ちのカルマを積み続ける
職業軍人・・・諸君!

諸君のために
今日の太陽はある
灼熱地獄の演習・・・

エヤコンのきいた
マンションの一室で目覚め

かわゆい奥さんが
朝食の支度の音
目玉焼きが焼きあがる

そして 今日もお前は
殺人の演習に明け暮れ
人の命を『数』に還元して

午後五時に銀座のクラブについている

ああ 今日も日が昇る
九時から五時まで
人殺し考えて
日が沈む

「殺人に大義がある」と
ションベンかなんかの時
自身に言い聞かせて

今日も殺人を考える事で
どっぷり 日は暮れるのだ

真の地獄の獄卒は言った
『全ての武器を楽器に』と・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

善悪実験

2007-08-09 09:06:05 | Weblog
焼き焦げる様だが
妙にすがすがしい

肌を圧する
開放された 陽光

豊饒の光
真夏の午前

植物は緑に照り返す
光合成は静かに進行して
草いきれの小道を満たす


光 満ちた
新しき時代に
不正は虚偽はまやかしは
光の浄化に耐えられないから

善悪が見事に遠心分離して
ほら これが透き通る

血清と血沈
この午前の理法の光に晒し出されて
物言わぬ試験管は『善悪実験』の指標を明確に示す

透き通る『善』はあくまで清く血清だ
赤い『悪』の塊は重く沈む血沈

血潮の中には善悪 隠れ住む
善を取るか悪を取るか

決定的に自由な存在

赤い血液をもつ人間存在の
自由に委ねられている
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロンビア映画の自由の女神は浄土の光

2007-08-03 22:58:17 | Weblog
よく 浄土教で光の事いうね

お迎えとか浄光とか

西方浄土は光に満ち満ちていると

浄土の光 イメージできる?

強い 光だよ

白光 輝く


最近見なくなったけど

コロンビア映画のコマーシャル テロップで

自由の女神の松明が 白く輝いているけど

思い出せる?

コロンビア映画の 自由の女神なんだけど

これ 意味深だよ

ドヴォルザークも『新世界より』て交響曲

アメリカのために捧げているけど

コロンビア映画は図らずも

自由の女神の松明の輝きで

東洋人の言う

西方浄土を表している

そう 思ってる

アメリカ合衆国こそ

遠い 彼方の

西方浄土・・・か・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

渚にて

2007-08-03 22:24:29 | Weblog
海洋 うねり
渚に 流れ来る

浄化された うしお 
ひたひたと

襲い来た 情熱が
渚を 狂わす
雄叫びが地鳴りを 
誘発して風が起き

そんな時は
人知れず 渚へ降りてゆく

我が主戦場
渚 潮
遠い 潮騒
地 水 火 風

流木を集め
火を起こせ 君よ
狼煙を挙げよ

生命の揺籃
海と陸との最前線
この 渚で

火を焚きあげよ 護摩壇のごとく
自然の圧倒する場所で

『自由』の理念を体現して

渚に向かい
海風に向かい

仁王立ち
地を踏みしめよ

自由を
自由の風を
一身に受けて

渚にて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

繭の部屋

2007-08-02 17:00:08 | Weblog
黄昏をそっと飲み込む部屋で
夕闇の迫ってくるのを
静かに 待つ

大いなる大地の
昼と夜を
この地球が音もなく航行するのを
額のにじむ汗に微風を感じながら

夕闇の光で織る
繭玉を吐き出しつつ

この部屋が銀色に輝く
金糸銀糸に満たされて

ゆっくり ゆっくり
その世界を醸し出し
外界と蕩ける交感をする

そんな 悦楽

夕闇はみるみる 切迫するように 
その色を移し 
昼のフィナーレは惜しまれて

今 閉じる

わずかに黄昏の匂いがする
この部屋で

私は世界と交感するための
繭玉を織っている
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女の店

2007-08-01 17:13:03 | Weblog
陰樹の茂りに
やさしい 幻を見せて
吸われた強いタバコ

陰でささやかれる 会話
もうろうと 煙り
奥の端の席に 織るべき 夢

この店は 沼の匂いがする
湿りの温もり
肌にしたたる 汗

陰花を想像して 睡蓮の水辺は遠い
寂しい造花のくすみと象嵌の絵画

クーラーは唸り 湿る大地
もう 膝まで
ぬめり込んでいるさ
両生類の分泌は透明に

強いタバコは 幻のもと
お湿りの女の店

あるべき 空洞
靄の塗り込めた
くすむ 黄

陰の空穂に
分け入る 悦楽

止まり木の 喫煙喫茶

読まれるべき本

赤い情熱と
暗い 女の店
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする