タイに住んで驚いた事（４）

４）木を切ったらいけないなんて


　家の近くに真直ぐ伸びた巨木がそびえ立っているのが見える、彼女の親戚の木であるが切るのに


　政府の許可がいると言う事で、むやみに切れば警察に逮捕されると言う事である。


　昔巨木を切り倒してラワン材にしていて、輸出の外貨を稼いでいたが山に木が無くなり


　水害などの危険性が発生するので、政府の許可なしでは大きい木は切れないと言っていた。


　町に望む山々は政府の国有地で有るので、勿論正式には切る事は出来ないのである。


　だがマンゴ等の果物の木は巨木になっても、その対象になっていないので切り倒す事が出来るのである。


　木の種類によっては植林を目的にした木とか果樹園の木はは切っても良いとの事であるが、


　我々外国人には解り難いし、木の種類に依っては植林の木でも切ってはならないと言う


　友人の近くの植林の土地が売りに出ていると話になった、それをファランが買うらしいと話していた。


　彼女に依ればその木は切ってはならない種類だそうだ、土地を買っても


　木が切れなければその土地は使えない、それが政府の役人に賄賂を渡せば許可が下りると言う事である。


　木を切って売って土地も使えると言う事である。


　タイでは材木の値段が高い、他所の国から輸入しているからであるが、


　だが立派な新しい立派な木造住宅が車で走っていたら目に着く、そんな巨木が手に入らないのであるが、


　不思議に思うが内緒で木を切って貯めているらしい、彼女の親戚が厚めの材木を買わないかと


　言うので見に行くと床に隠した材木を出して来たが、値段が高いと買わなかった。

　
　内緒で木を切り倒している人間は多く居るのだと思う。


　竹は勿論規制には入って無いのである。


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