「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

南部ザポリージャ戦線の現状<ウクライナ紛争2024.5.1<追記あり

2024-05-03 08:29:58 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

※5月3日 追記

その後、この件に関しては続報がありません。

航空万能論の管理人は、以下の記事でロシアの軍事ブロガーДва майораの指摘を引用しています。

アップされている動画は3月のものだと主張しています。以前、クリンキーの制圧を主張した時も同じことがありました。「やらせ」です。ロボーティネ村に関しては、状況不明が正確なようです。

2024.05.2
アウディーイウカ北の突破口は拡大、ロシア軍がアルハンヘルズケに侵入
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/breakthrough-north-of-audiiuka-expands-russian-forces-invade-archanherzke/

 

2024年05月01日04:41
ザポリージャ戦線ラボチノ クリーニング実施中
http://hara.livedoor.biz/archives/52338840.html

去年はウクライナ軍の反撃作戦でマスコミを賑わしたザポリージャ戦線については、今年になってからまるで情報がなくなりました。
理由は、ウクライナが不利な戦場について情報統制を強化したからだと思います。
ウクライナ側の情報がないので航空万能論の管理人は評価できず記事として取り上げない・と言うことのようです。

ロシア側の情報を中心に記事を書いているHara Blogでは取り上げています。

忘れた人のためにザポリージャ(Запоріжжя)戦線について若干説明。詳しい記事は去年のバックナンバーを探してください。まだプロパガンダとフェイクニュースに騙されていた時代の記事が「山ほど!」あります。

ウクライナ軍は、ザポリージャ州(Запоріжжя)オレホボОріхів(オリヒウ)を起点としてT-0408に沿って南下し、途中のロシア軍の大軍事拠点トクマクТокмакからアゾフ海側のメリトポリМелітополь方面を目的とする一連の突破作戦を行いました。去年の6月に開始して9月ごろ、前進が完全に阻まれて頓挫して反撃作戦は失敗に終わりました。

ロシア軍のトクマクТокмакを中心とする三層に及ぶ強力な防御網に進撃を阻まれました。
ロシア軍の第1次防衛ライン(ウクライナ寄り)を突破しましたが、第2次防衛ラインを突破できずにウクライナ軍はロボティネ村Robotyne南4km付近のノボプロコピウカ村Novoprokopivkaまで進撃したのが最大でそこでロシア軍が反撃に出て、ウクライナ軍はロボティネ村Robotyneまで北に押し戻されて、いったん戦況は膠着状態になりました。
それが去年の暮れごろの話で、その後互角の塹壕戦が続きほぼ忘れられた戦場です。

動きがなくなり面白くなくなると誰も注目しなくなるのでしょうね❓
毎日、同じことしか書けないからです。
今日も昨日と同じです・状況が3月まで続いていたと思います。

ウクライナ軍が敢えてこの戦場を無視する理由は、戦況を取り上げると去年の反撃作戦の失敗を説明することになるからです。
失敗を糊塗してマスコミから無くしてしまうのが、ウクライナの常とう手段です。負けている話が全部なくなると❓
ウクライナが勝っている話ばかりになり、普通に聞くとウクライナ軍が優勢に聞こえるという仕組みです。
そして西側のマスコミが、それに協力するからウクライナ軍が負けているようには聞こえません。

どう騙そうと負けは負けです。
ロシア軍が、どこかに行ってくれるわけではありません。
何だかウクライナ政府を見ていると❓
「騙していれば、そのうち戦争は終わる」と思っているように見えます。
ウクライナ政府以外には理解不能な理論です。

話を元に戻すと・・・・・
Hara Blogによると、4月30日の日本時間午後に「ラボチノからウクライナ軍が撤退」の報道が(ロシア側で)あったようです。
3か月くらい争奪戦が繰り返されてきたロボティネ村Robotyneからウクライナ軍が完全に排除されてロシア軍が支配を確立したようです。
北の郊外は、どちらもそこに留まることが出来ずグレーゾーン(交戦地域)になっています。

ここでの交戦はロシア軍がウクライナ軍を北に排除して終わったようです。双方、かなりの部隊を投入しての戦闘でしたからニュースにならない割には、規模の大きな戦闘です。双方合わせると8万人~10万人程度の兵士が投入されていたのではないかと思います。
ウクライナ側の話では、アウデイーイウカ陥落のころにアウデイーイウカ以上の大軍が投入されているとの話でした。
アウデイーイウカ以上とは4万人以上です。

ウクライナ側もそれに呼応して増援部隊を送り込んで激しい戦闘が続いてきました。

ところがアウデイーイウカ市街陥落後、アウデイーイウカ戦線でウクライナ軍の兵力不足が顕著になりロボティネ村Robotyneの戦闘に従事していたウクライナ軍の部隊を、ある程度引き抜いてアウデイーイウカ戦線に投入したようです。

引き抜かれたロボティネ村Robotyneの戦闘に従事しているウクライナ軍が、今度は兵力不足に陥りロボティネ村Robotyne北の郊外に撤退し、4か月くらい続いていたロボティネ村Robotyneの戦闘にも、やっとけりが付いたという話です。

これがウクライナ軍劣勢の大きな原因です。
ザポリージャ戦線の反撃作戦は頓挫して失敗に終わりました。作戦が失敗に終わったのなら、作戦の出発点であるオレホボОріхів(オリヒウ)まで撤退して、そこで防衛戦を続けるべきです。

そうすれば、数万人規模の攻撃部隊が予備に回せます。
こことクリンキーの自殺攻撃に投入している海兵4個旅団を予備に回せば、最大5万人を予備兵力に回せるはずです。

わざわざ5万人規模の兵士と武器・装備を意味のない戦場に浪費しています。
その一方で東部戦線では、兵士不足で去年から劣勢に陥っています。

ゼレンスキーが戦線の縮小や、取捨選択を絶対に認めないからです。全部を守れと命令するから、全部が劣勢になり部分的には、負けがはっきりしてきた戦場もあります。

ウクライナ軍の劣勢は、兵力不足が主な原因でありそれを加速しているのがゼレンスキーの「寸土たりとも失うな!」命令です。数の少ないウクライナ軍が分散して、結局各個撃破されています。
ウクライナ軍の敗因は、ゼレンスキーにあると言っていいと思います。

敗因を取り除くには、どうしたらいいのか❓
ウクライナ人が真剣に考えるべき問題です。

※ただし、この戦闘に関してウクライナ側からの見解はありません。ロシアの軍事ブロガーの情報です。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次④
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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