「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

アフリカの旧フランス植民地諸国で軍事クーデターが連続した理由<2024.05.03

2024-05-03 08:31:58 | アフリカと中東

やはりフランスが植民地搾取的な経済構造を維持してきたのが、理由の一つだと思います。
これらの国々の多くには、欧米が民主主義的だと称する政府がありました。選挙をやるから民主主義的だという論理です。しかし、選挙など東ヨーロッパ諸国の一部ですら政府に操作されています。(例、モルドバ)
親欧米的であると、全部民主主義国家になります。
ウクライナもそうですね❓
どうみてもアメリカの傀儡の過激民族主義者が政府を乗っ取った半分軍事独裁政権です。
これも民主主義国家だそうです。
世界の民主主義をロシアから守る正義の味方だそうです。

アフリカの旧フランス植民地諸国でも同じ構造があったのだろうと思います。
フランスは、クーデター後どの国からも追い出されました。アメリカも同様、退去を迫られてニジェールでは、やや揉めましたが結局、撤退しました。

大体、これらの国々がその後頼るのがロシアです。
ロシア政府の現地(軍事的)代行機関であるワグネルが現地政府に協力して、活動します。

何の活動をするのか❓
これがフランスやアメリカがボイコットされる2番目の理由で、こちらの理由の方が比重が大きいと思います。

シリアから逃れたイスラム過激派が、サハラ砂漠を超えてサハラ砂漠の南の国々を荒らしまわっています。
アメリカとフランスは、テロ対策を名目に駐留していながら、ほぼ放置しているか有効な対応をしません。
自分たちの利権を守るために駐留しているのではないのか❓と、疑われても申し開きは出来ません。

このような経緯でアフリカの旧フランス植民地諸国で軍事クーデターが連続し、半分欧米の傀儡の「民主主義的な政府」が追放されたと言うわけです。

しかし傀儡政府を追放しても、イスラム過激派がいなくなる分けではありません。
そこで革命政権はロシアを頼ります。
ワグネル部隊(現在はロシア国防省の他の民間軍事会社)が現地入りして様々な支援を行います。
武器弾薬は、ロシア政府が支援するのだろうと思います。
ポイントは、ロシアの支援には基本的に「ひも」が付きません。欧米のように利権目当てではないと言うことです。
もちろん、ロシアの影響力が及ぶことは目的です。

ワグネル部隊は、現地の政府軍に軍事教育をしたり訓練を提供します。そしてある程度戦闘力が付いた段階で、ワグネルの部隊も参加してイスラム過激派と戦います。

この部分を欧米は、残虐行為だとかいちゃもんを付けて非難します。
しかし、欧米がイスラム過激派と戦わなかったからワグネルが現地軍と協力して戦っていることは、無視します。
そしてロシアとワグネルを悪者にします。
だったら❓
欧米がやれよな!の話です。

それが以下の記事です。
『米英、ブルキナファソでの民間人虐殺に「深く懸念」表明し調査要求』
2024/4/30 09:00
https://www.sankei.com/article/20240430-SK4QWG7LFJMIFBP7KMYYKKYD34/
ブルキナファソ政府が民間人を虐殺したと非難しています。
しかしブルキナファソ政府が攻撃したのは、その付近に陣取っているイスラム過激派です。

それを書いたHara Blogの記事。
2024年05月01日05:45
『マリ、ブルキナファソ、ニジェール情勢 ワグネルが武装勢力を排除』
http://hara.livedoor.biz/archives/52338841.html

こちらは、ロシア側の情報です。

どっちかが、嘘を言っています。
どちらが嘘を言っているのかは、上記の内容を読みご自分で考えてください。

プロパガンダやフェイクニュースを簡単に事実だと受け止めるのは、止めて欲しいと思います。少なくとも双方の主張を聞くぐらいは、してほしいと思います。
そしてロシアの主張は、封殺されることが多いです。
あるいは、フェイクニュース扱いします。

※参考記事
米軍、チャドからも一部撤退へ
時事通信 外信部2024年04月27日16時46分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024042700374&g=int
米軍、ニジェール撤退へ クーデター後にロシア接近
2024年04月20日11時06分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024042000261&g=int
米との軍事協力破棄 ロシアに接近―ニジェール
2024年03月17日14時01分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031700220&g=int
米との軍事協定破棄のニジェール、ロシアの兵器と軍事教官到着 西アフリカで影響力拡大
2024.04.13 Sat posted at 12:55 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35217734.html
旧植民地におけるフランスの影響力の衰退、ガボンのクーデターで露呈
2023.09.06 Wed posted at 20:15 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208761.html

※なぜ、アフリカの旧フランス植民地諸国で軍事クーデターが連続したのか❓
それらの国々が大抵ロシアに援助を求めるのは何故なのか❓
理由があるはずです。


※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2


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