こばとの独り言

ひたすらに趣味を語るブログ。
【18禁の記事もある為、閲覧は自己責任でお願いします】

「春音アリス*グラム」 発売延期

2016年10月31日 19時29分13秒 | 美少女ゲーム

NanaWind最新作「春音アリス*グラム」の発売日が2017年3月24日に延期になりましたorz

1~2ヶ月くらいは想定してたけど、4ヶ月か~・・・3月24日・・・。

はるみなやロロログFDと被るんだよなぁ・・・大変なんだよなぁ・・・。せめて2月にしてほしかったヽ(;´Д`)ノ

11月の本命タイトルが延期になってちょっとテンションダウンですわ~。

「春音アリス*グラム」の公式サイトはこちらから↓ 

Nanawind第四弾「春音*アリスグラム」応援中!

最近は、雪ちゃんがお気に入り(*'∇')b


「Re:LieF ~親愛なるあなたへ~」 あらすじ・感想その3 海蔵もも編

2016年10月31日 00時09分13秒 | 美少女ゲーム

3人目は海蔵ももでした~。

海蔵もも キャラクター紹介
ももは人工知能分野の元研究者。天才的な頭脳を持ち、若くして研究者となりましたが、今までずっと研究ばかりしてきたため、両親から言われて普通の学園生活を送るためにトライメント計画に参加しました。
普段は明るく元気でクラスの妹的存在になっており、普段は自分のことを「ももちゃん」と呼んでおり、周囲にもそう呼ばせています。尚、名字で呼ばれるのは嫌っていて、一人称も研究者の顔になると「私」になります。
天才研究者と言ってもまだまだ子どものため、好き嫌いがハッキリしており、野菜が大嫌いで何をしても食べようとしません。その代わり、学食のハンバーグが大好き。その理由はたまねぎが入っていないからw しかし、野菜の部分は食べないので、いつも同席する流花や司が食べています。
自分のタブレットには「トトちゃん」という自作の人工知能がいて、本当の姉妹のように仲が良く、トトも生きているかのような反応をします。しかし、ももに言わせれば、それはアルゴリズムで組み込んだものに過ぎず、彼女には感情はないということでしたが・・・。

海蔵もも 攻略情報
賛成(反対)→街をぶらぶらする→知っている(よく知らない)→食べてあげる→もちろん、おいしかったよ(ミリゃちゃんと同じ感想かな)→変化の先頭に立つこと
※1:カッコのある選択肢はどちらを選んでも問題ありません。
※2:Hシーン2回目はシーン回想で見られます。

海蔵もも編 あらすじ
【新田司視点】
意識を失った司が目を覚ますとそこは保健室で、そばにはももがいました。司は自分が倒れたときのことをよく覚えていませんでしたが、倒れていた状況をももから教えてもらいます。その後、予定に入っていた選択授業の説明会に出席できなかった司のために、ももが資料等を見せて説明します。
ももは自主学習コースを選び、理人と一緒にゲームを制作しようという話になっていましたが、司は資格取得と自主学習、どちらかにするかは決めていませんでした。悩む司を見て、ももはどうしてトライメント計画に参加したのですか?と質問します。司はそれを考えてみるも全く理由が思いつかず、気が付いたらここにいたというのが1番正しい気がしてきました。そのとき、先ほど崖で会った少女から「いずれはこの島から出て行かなくてはいけない」と言われたことを思い出し、司は「今を楽しむためにここに来た?」と呟きます。それはももに対して言ったわけではなく自問でしたが、ももはそれを聞いて、楽しむために来たというのも立派な理由だと思いますと言って笑みを見せ、もも自身も同じ理由でトライメント計画に参加したと言います。普通の学園生活を送りたかったと。そして、司に一緒に普通の学園生活を送りませんか?と聞き、司がそれに賛成するとももは大喜びするのでした。
選択授業はももと同じ自主学習コースを選んだ司は、そのままももたちと一緒にゲームを制作することになりました。かつて、理人が個人で作ったゲームを元に「人工知能技術の使用」という追加要素を盛り込んだものでした。それから選択授業のときも放課後もももと一緒にいる時間が多くなっていき、司は少しずつももを意識していきます。そんなある日、ももがこれも学園生活と言って司を誘い授業をサボってしまいます、翌日、ある程度のゲーム制作のスケジュールが決まり、ももと司はキャラクターに組み込む人工知能の作成を担当することになり、メインキャラクターはももが作ったトトちゃんに決定しました。司はももと一緒ならとこれからのことに期待を寄せていましたが、2人は三国に呼び出されて昨日の授業をサボったことについて注意されてしまいます。すると、ももが以前の学園では単位され取れていれば授業に出なくてもよかったと反論しますが、三国が両親に何を言われてこの島に来たのかは知らないが、君に何かを学んで欲しいからこそ送り出してくれたんだろうと言うと、ももの様子はおかしくなり、それ以降ももは沈んだ様子になり、司も何て声をかけていいかわからなくなっていました。
司はどうしてもももに元気になってもらいたくて、放課後1人で教室を出て行く彼女を呼び止め、何とか力になれないかと言います。司はももの問題は軽くないことだと分かっていたため、言ってから後悔して、軽い気持ちで言ってごめんと謝ります。すると、ももから軽い気持ちだったのですか?と聞かれたため、それは違う、ももちゃんのこと、本当に大切に思っているから力になりたいんだと答えます。司の気持ちを聞いたももは、少し歩きませんかと言って司を桜並木まで連れて行き、そこで司の言葉が嬉しかった、むしろ心配かけてすみませんでしたと謝ってきます。そして、自分のことについて話し始めます。
ももの両親も人工知能の研究者できた。ももは2人に追いつきたくて、小さい頃からたくさん勉強してきました。学園にもほとんど通わずに2人と一緒の場所で働きたい一心で、頑張っていたのです。友達を作りたい、いっぱい遊びたいと思いながらも、一度決めた信念を曲げずに全てを捨てて頑張った結果、ももがその場所まで辿り着いたとき、もう2人はいませんでした。皮肉にも、ももの頑張りが結果として両親を追い詰める形になってしまったのです。トライメント計画も両親に言われて参加しました。ももはただ両親と一緒にいたかっただけなのに、どうして突き放すようなことをするのか理解できませんでした。三国が言っていた両親の言葉はきっと正しいのだろうと思っても、その言葉はももにとって辛いだけでした。彼女にとって両親と一緒にいられることが全てだったから。ももはそう語り涙を浮かべていたため、司は彼女を包み込むようにして抱きしめます。すると、ももは驚きつつも元気になり、ありがとうございましたとお礼を言います。そして、2人は良い雰囲気になりますが、そこをトトに邪魔されてしまうのでした。
人工知能の性能を良くするために島民たちから聞き取り調査をして会話のパターンを増やすことになった司ともも。ももが聞き取り調査をして、司とトトでそれを記録するというフィールドワークでしたが、トトは司と一緒という部分に拒絶反応を示し、終始司に対して怒っていました。そして、ももが司のことを大切な人でオンリーワンだと言うと、トトの様子はおかしくなり、ももの司と仲良くなってほしいという命令を拒絶。ももは喚くトトのタブレットを強制スリープさせ止めてしまい、真剣な表情を浮かべます。ももは心配する司に何でもないと言いますが、トトは翌日もずっとももの命令を拒絶し続けました。ももはトトにも司と仲良くなってほしいと思っていましたが、トトの拒絶が本心だと分かると、ももは自分だけ司を仲良くなると宣言します。すると、トトは私はももにとって本当の友達じゃなかったんですね、友達だと思っていたのは私だけだったんですねと悲痛の叫びをあげます。それを聞いたももは涙を浮かべ、そんなことは言ってない、ようやくトトの本音を聞けると思ったのにと言って、タブレットの電源を落とそうとすると、トトはまたそうやって逃げるんですか?私だってももの本心なんて一度もと言ったところで、ももがうるさいと言って遮り電源を落としてしまうのでした。
ももとトトの仲違い。それは翌日以降も尾を引いており、これまでいつも持ち歩いていたタブレットを寮に置いてくるようになっていました。司は2人の仲違いをどうにかしたいと思い、早朝の教室で理人に相談します。トトが嫉妬して2人が喧嘩してしまったと。すると、理人はトトは感情を持っているのかと聞き返してきます。それを聞いて司はハッと気付きます。嫉妬も感情の一部であることに。理人はももは人工知能の分野に詳しくない人でも知っているほどの有名人だし、感情を持った人工知能を作ってもおかしくないと言い、それなら普通の人間と変わらない、2人で話し合って解決してもらうだけと言います。そこへ流花が登校してきたため、彼女にも協力をお願いします。流花はももとルームメイトなため彼女の異変には気付いており、司に協力することにしました。司は今日ももがタブレットを持ってこなかったら、昼休みに持ってきてほしいとお願いし、流花もそれを引き受けます。そこへ今度は日向子が来て、ももの話をしていると分かると彼女もまたももの異変に気づいていたことを話します。司は日向子には昼休みにももと一緒にお昼を食べてくれるようお願いし、昼休みになると、流花は寮へと向かい、理人と日向子はももを学食へと連れていきます。
流花が寮から持ってきたタブレットを受け取った司は、空き教室に行ってタブレットを起動します。トトの司に対する悪態は相変わらずでしたが、感情があることを指摘すると、彼女は動揺します。そして、しばらく黙り込み、司も彼女から話しかけてくるまで待っていると、トトは司に嫉妬したことを認め、そのせいでももと喧嘩してしまったことについて、どうしてこんなことになったんでしょうと司に相談します。司がももと仲直りしたいかと確認すると、トトはももと喧嘩したままだなんて辛すぎて耐えられないと答えます。感情を得たばかりのトトにとって、そのコントロールの仕方が分からなかっただけで、ももと喧嘩するつもりではありませんでした。トトは司にどうして気にかけてくれるのかと質問すると、司は友達だからと答えます。すると、トトはあなたも物好きな人ですねと言って少し元気を取り戻し、自分のことを話し始めます。ももは当初、トトを本当の友達にしようとして感情を組み込もうとしました。しかし、それは失敗に終わります。ももが組み込んだ感情は機能しなかったのです。トトの中に芽生えた感情は、ももが創り出したものではなく、偶発的に芽生えたものでした。2週間ほど前に何らかの事象により感情を得たのだとトトは話します。その2週間前とは丁度ももが司と「普通の学園生活」を送ることにした日と重なり、その日はももがトトのことを「本当の人間なら良かった」と言った日でもありました。司はそれをたまたまタイミングが重なっただけとは思えませんでした。ともかく、感情が芽生えたトトでしたが、そのコントロールをうまく制御することが出来ず、せっかくももが願った感情を得たのに、肝心のももが司に夢中で構ってもらえず嫉妬してしまったのです。だから司をももから遠ざけようとしていました。そうやって自分の行動を省みて司に指摘された通り、自分の抱いた感情が嫉妬だったことを理解し、ももを困らせてしまったと反省。司にも謝ります。こうして、トトは司とのわだかまりが解け、2人は友達になったのでした。
その後、流花に連れて来られたももが空き教室に入ってきたため、トトは司に背中を押されて、自分に感情が芽生えたことを話し、嫉妬してしまったことを謝ります。ももも、トトに感情が芽生えたことには気付いており、トトが自分の知らないトトになってしまったように感じて不安に思っていたことを話し、酷いことを言ってごめんなさいと謝ります。こうして2人は仲直りをし、流花たちも教室に入ってきますが、皆には・・・特に人工知能に対して否定的だった流花の前では感情が芽生えたことは秘密にするように注意します。そして、2人が仲直りしたことに流花たちは喜びますが、トトは悪戯を思いつき、ももと司はそれぞれ私の友達だけど、司とももは違うと言い、2人は友達という関係よりも大分進んでいるとからかいます。すると、流花たちも悪ノリして2人をからかい始め、トトがトドメに2人は既に恋人関係だと指摘します。すると、司はその雰囲気に押されて、ももに好きですと告白。ももも司のことが好きですと答え、友人たちに囲まれた中で2人は恋人同士になったのでした。
2人は恋人同士になり、トトも応援してくれて、ゲーム制作の方も順調で、幸せな日々を送っていました。しかし、2人は浮かれすぎてました。ある日、ももはタブレットの入った鞄を教室に置き忘れたまま放課後デートを楽しんでいました。そして、夜になった学校へ行き、途中で三国に見つかって注意されたものの、教室にあったタブレットの入った鞄を無事回収。置き去りにしてトトは怒っているだろうとももは笑いながら起動すると、トトはももの呼び掛けに応じず、出てきませんでした。トトのデータが入ったフォルダを見ると全て消されていました。デスクトップには1個のテキストファイルがあり、その「Dear momo」とファイル名が書かれたテキストファイルを起動すると「Algorithm」とだけ書かれていました。トトがいなくなったことにショックを受けたももは1人で帰ってしまい、司は呆然と立ち尽くしていました。意識を取戻し、トトを消した犯人がいると考え、学園に残っている三国を疑った司は、職員室に行き三国に何か知っているか尋ねますが、三国からはトトの存在は知っているが教室に置き忘れたことを知らないし、セキュリティ管理をしなかった海蔵が悪いと言い放ちます。司は失礼な態度を取ったことを三国に謝った後、トトが遺したと思われる「アルゴリズム」について質問し、三国はそれに答えます。三国は司が人工知能に興味を持ったことについて、母親の影響かと尋ねますが、司はももの影響と答え、母親についてはノイズが頭を走る中、専業主婦だと答えるのでした。
【海蔵もも視点】
寮の部屋に戻ったももは、トトの復旧作業を試みます。しかし、何度検索してもトトはタブレットの中には存在していませんでした。これまでずっと耐えていたももでしたが、心配した流花がコーヒーを持ってくると、彼女に縋りつき泣き出すのでした。そうしなければ、身体も心もバラバラになってしまいそうだったから。
泣きつかれたももは一旦眠りますが、司が部屋を訪ねてきて流花が対応しているときには起きていました。司が心配してくれていると分かるとまた泣きそうになりましたが、そこは耐え、トトが遺した「アルゴリズム」という単語について考えます。しかし、その単語から連想されるものはあまりに多く情報が不足していました。そこでももは、犯人の目的が何だったのかを考えます。トトに感情が芽生えたと知ったなら危険と考え消してしまうか、または悪用を考えてコピーするかそのどちらかであり、その目的を知りたいという欲求が湧き出てきます。そこで自分がトトを失ったことにかこつけて自分の欲求を満たすことを考えてることに気付き、こんなだから友達が出来なかったのだろとうと思い、かつての両親のように自分が欲しいと思ったものが手に入ったときに大切なものは失われてしまう、だったらその失われた状態が自分には丁度いいと考え、そのまま枕に顔を埋め眠りにつくのでした。
それから数日ずっと部屋に閉じこもっていたももですが、悲しみに明け暮れていた中で、怒りという感情が芽生え始めたももは、トトを消した犯人を突き止めたい、その理由を問い詰めたいと考えるようになり、自分の中に高揚感のようなものが湧き上がるのを感じていました。全部解き明かしてすっきりしてトトに謝ろう・・・そう決意します。そして、トトは私がこうなることを狙ってメッセージを残したのかもしれないと思い、さすが私の友達だと感心します。こうして、ももは普通の学園生活を送ることを止め、研究者としての自分に戻り、自分で決めた道を進むことに決めたのでした。司に心の中で謝りながら。
【新田司視点】
ももが閉じこもっている間、理人の協力を得て犯人探しを開始した司。しかし、一向にその手がかりは見つけられませんでした。そんな日々が数日続いたある日、そろそろももを見舞に行こうとしましたが、昼休みが終わって教室に戻ってくると、そこにはいつも通りの態度をしているももがいました。しかし、司の目には無理していることが分かったため、放課後ももをデートに誘い、喫茶店に向かいます。
そこでももは研究者として犯人を追及したいと話し、1人で探そうとしていたため、司は自分もトトの友達だと言って協力を申し出ます。ももは司にも協力してもらうことになりますが、犯人の目星は大体ついていました。それはあの日遅くまで学園に残っていた三国でした。トトには素人では解明できない程度のセキュリティが施されており、そんなことが出来るのは相当コンピュータに詳しい人にしか出来ないほどのものでした。それが出来てあの日学園で教室の近くにいた人物は三国しかいませんでした。そこまで推理して、ももは自分は今怒っているから三国を前にして抑えられないかもしれないと言って、司に対応してもらうことにします。
司は三国に先日の件で話があると言って空き教室で話をしますが、三国はトトに感情があることは本当に知らなかったようで、むしろ司の言動からトトに感情があることに気付き、それで自分が疑われたのだと理解します。三国の様子から彼が犯人ではない可能性が高いことを察した司は謝り、犯人に心当たりがあるという三国からももを呼んできてほしいと言われたため、彼女を呼びに行きますが、その前に三国に1つ質問をします。それは母親についてでした。自分の知ってる母親と三国の言っている母親は食い違っていたから。三国は司のことをずっと前から知っていて、司がそのことを覚えていないのは大きな事故にあったからだろうと言います。司はそれを聞いて事故のことを思い出そうとしますが、頭痛がしたため考えるのを止めてももを呼びに行きます。
そして、教室で待っていたももに事情を話し、三国の待つ空き教室へと連れて行きますが、司は他に考えることが出来たため、ももに後のことを任せるのでした。
【海蔵もも視点】
司を待っている間、教室でゲームに使う人工知能のデータのチェックをしているとあることに気が付きます。島民たちの会話パターンが数パターンに分けられることを。そうして組み上がったのは1つの「アルゴリズム」でした。その考えに至った瞬間に、目の前に広がる光景が今までと違って見えるようになり、そんなとき司が戻ってきました。しかし、司を見た瞬間に、どこか様子がおかしいと気付きます。
事情を聞き、司と一緒に三国のもとへ向かったももですが、司はももを置いてどこかへ行ってしまいます。その後ろ姿はどこか弱々しく感じられました。司のことは気になったものの、今は三国の話の方を優先し、空き教室へと入ります。ももの姿を確認するなり、三国はももが人工知能に感情を組み込んでいたかを聞き、ももが頷くと、人間と変わらなかったかと再び質問してきます。ももは大切な友達だったと答えると、三国はそう感じてしまっているのなら別れは辛かろうと言います。ももは感情を持った人工知能を作ったことに対して咎めないのかと聞くと、三国は自分にはその資格はないと答えます。私もお前と同じだからなと付け加えて。そして、三国もまた感情を持った人工知能を作ったと話します。結果は失敗で今も継続してテスト中だと。三国の研究は昏睡状態に陥った娘の治療のためでした。
三国が自分の話を持ち出したのは、お互いが歩み寄るためのサインだと理解したももは、冷静になり三国の話を聞くことにします。そして、三国は犯人の名前を言う前に、1つだけ質問します。お前はこの世界についてどこまで把握しているかと。
【新田司視点】
1人教室でももを待ちながら自分のことを考える司。今の彼にとって、ももの存在だけが自分を繋ぎ止めてくれていました。ももの側に寄りかかっていたい自分、それとは反対にももの進むべき道を応援したい自分・・・どちらが本当の自分なのだろうと考えていると、ももが教室に戻ってきます。
戻って来たももは、司に相談があると言い、自分が研究者になってから今までのことをもう1度話します。両親の側にいたくて研究者への道を歩み始めたこと、しかし研究者になる夢を叶えた途端に両親が辞めてしまったこと、その寂しさを紛らわすように、いつか本当の友達が出来ることを願って人工知能のトトを作ったこと。この島に来て司や皆と出会ってトトにも感情が芽生えて彼女と本当の友達になれたこと。そして、トトが消されて大切なものを再び奪われたダメージが大きかったこと。部屋に籠って色々と考えたももですが、大切な物をいくら奪われても彼女の中にあったのは探究心でした。そして、ももが出した結論は、自分の探究心に忠実に、自分の道を歩み続けることでした。しかし、それと同じくらい司と離れたくないという気持ちがありました。
司はそれを聞いて、ももが自分の道を歩むことに賛成します。すると、ももは一緒にいられなくなってもいいのですかと聞いてきたため、司は嫌だよと答えます。孤独を感じているももに対し、司は、ももの背中を見るのが好きだと言い、一緒にいるというのは何も隣にいることだけじゃない、ももの後ろにはその背中を押してくれる人が・・・応援してくれる人がたくさんいると話します。自分も学園の皆も両親もきっとそうだと。そして、隣に誰もいなくなって不安だったら手を繋いであげる、そうやって支えられるくらいは出来るように頑張る、ももは1人じゃないと言うと、彼女はそれだったら証明してほしいと返します。そして、司は自分の言ったことを証明するためにキスをするのでした。
それからしばらく経ち、ももは普段通り過ごしていましたが、彼女を支えるためにも自分も何かしなくてはいけないと思い、先ずは自分の記憶を戻すことから考えます。その日の放課後、ももは司を連れて、トトと仲直りし司と恋人になった空き教室に行き、自分が決意したことを話します。自分の前に続く道を進むために学園には登校しなくなる・・・それは島を出て行く可能性も含んでいました。ももはいつか必ず戻ってくると約束しますが、これでも結構寂しいから勇気が欲しいと言って、自分の初めてを司に捧げるのでした。
初体験を済ませた後、服を着ようとした司を見て、ももは信じられないといった表情をしますが、司が聞いても答えることはせず誤魔化します。その後、ももはここは特別な場所だから、特別な日となった今日はここで過ごしたいと言って、2人で窓際に寄り添って時間を過ごしますが、司は急激な眠気に襲われ意識を失います。司が意識を失う直前、ももの「また会う日まで・・・さようなら、司」という言葉が聞こえるのでした。
司が次に目を覚ますとそこは見慣れぬ場所でした。自分の周囲には何らかの機材なのか、コンピュータがいくつも並んでいました。司はコンピュータの電源を入れようとしたものの入らず、諦めようとしたそのとき、強いノイズ音がして飛び退きます。そして、モニターの中で声がしたため、何とか聞き取ろうとすると、徐々にノイズ音が消えていき、トトが現れます。トトはももが行っちゃうけど追いかけなくても良いのかと問いますが、司は約束したからと答えます。例えももが約束を破っても、俺が守るからと。ももは前を歩き続け、司は最近ようやく前へ歩こうと決意したばかりで、あまりにも意識に差がありすぎました。全ては遅すぎたのです。すると、トトも納得し、寂しいなら私が一緒にいてあげますと言って、司を自分たちの世界へと招き入れます。そこは來夢学園でした。しかし、人の気配はなく、司は島中を歩き回ります。しばらくすると、季節な夏なのに桜の花弁が降り始め、その幻想的な光景を見た司は、かつて三国から聞いた自分が以前事故に遭ったという話を思い出し、ももたちと過ごした夢だったのだろうかと思い始めます。しかし、振り続ける花弁を見て、司は少しずつ寂しさが消えていき、いつかももが迎えに来ると信じて待つことにし、彼女が迎えに来るまでにこの島で自分と向き合って自分の足で歩けるようにしようと決意するのでした。
それから浜辺に移動した司はしばらく海の向こうを眺め、目を閉じて波の音を聞いていると、足音が聞こえてきます。そして、司の前で止まり、海辺で黄昏るなんて司には合わないと聞き覚えのある声がします。そして、司が目を開くとそこにはトトの姿がありました。司がどうしてここに?と聞くと、トトは1人では寂しいって言うから一緒にいてあげますと約束したじゃないですかと答えます。トトからポケットの中を見て下さいと言われたため、中を確認すると、そこにはモモからの手紙が入っていました。しかし、司はその手紙を見ることはしませんでした。なんて書いてあるか分かるから。例え手紙に違うことが書いてあったとしても、自分に出来ることは1つだけ・・・トトと一緒にももが迎えに来るのを待つだけだと。すると、トトも、約束ですから、ももが迎えに来るのを一緒に待つことにしましょうかと応えるのでした。

海蔵もも編 感想
これはまた・・・抽象的な表現で終わってますなぁ・・・。前半は人工知能のトトちゃんに感情が芽生え、仲が良かったももちゃんとトトちゃんが喧嘩し、雨降って地固まると言った感じで仲直りする友情のお話、後半はそのトトちゃんがいなくなって、ももちゃんが自分の中にある何を失くしても無くならない大切なものを見つけ、自分自身の道を歩いて進んでいき、司も自分自身のことを見つめ直しつつ、ももちゃんを待ち続けるという内容で終わっています。前半はトトちゃんの感情の芽生えとももちゃんとの和解を描いていて良かったんですが、後半は他のヒロイン同様に色々な伏線を置き去りにして曖昧なまま終わってるので微妙な感じでしたなぁ。
トトちゃんがいた頃はラブコメ~って感じで楽しかったですね。トトちゃんのツンデレっぷりが可愛いですw 後半はトトちゃんを消した犯人探しが始まるけど、結局何がなんだか分からないまま終わってるので、本筋と関係がある部分なんでしょうね。司も何故かトトちゃんが迎えに来たことに驚かなかったですし・・・普通いなくなった人物が姿を現せばどこにいたのか聞くと思うんですけど、そういったのがなかったですね。三国から犯人の話を聞いたというももちゃんも、それ以降トトちゃんのことを口にしなくなるし、司もトトちゃんと再会するまで気にしてなかったし・・・あれだけ大騒ぎしたのに何事もなかったかのように話は進む辺りはちょっと違和感ありました。
ももちゃんはヒロインの中でも特に元気で個性的な女の子で印象深いですが、やはり流花にイジられるときや、トトちゃんと一緒のときは見てて和みますね~。皆の妹って感じです。ただし、そのポジションは後から来たミリャちゃんに取られてましたけどw アイデンティティが壊れた瞬間だったw まぁでも、何があっても前に突き進む強さというのは素直に凄いと思いますね。
Hシーンは2回。貧乳ロリっ子なのでまったく興味はありませんでしたが、2回ともおっぱいを見せたので満足・・・っていうか、流花とHCGを交換してほしいですわ・・・なんで貧乳がおっぱい見せて巨乳がおっぱい見せないんだよ!またか、このパターンは!?(iдi) とりあえず、2回目のHシーンが良かったかな、最後お漏らしするし(爆)
一般シーンだとやはり告白シーンですね。トトちゃんと仲直りして、皆の前で告白して冷やかされつつも祝福されるというのは見ていて微笑ましいですし、青春って感じがしますね。トトちゃんは良いキャラしてるので、共通ルートからもっと出番を増やしてほしかったですなぅ。あと、流花にイジられるももちゃんももっと見たかったwww
ところで、トトちゃんルートはないんですか?w 最後はトトENDかと思いましたけど(爆)

さてさて、お次で最後になります。アイです~。

「Re:LieF ~親愛なるあなたへ~」のあらすじ・感想はこちら↓
箒木日向子編】【大舘流花編】【海蔵もも編】【アイ編】 

「Re:LieF ~親愛なるあなたへ~」の公式サイトはこちらから↓
http://rask-soft.com/product/first/


「よめがみ My Sweet Goddess!」 マスターアップ

2016年10月30日 15時17分04秒 | 美少女ゲーム

2016年11月25日発売ALcot最新作「よめがみ My Sweet Goddess!」がマスターアップしたようですね(*'∇')

マスターアップおめでとうございます~!

マスターアップイラストのSDキャラが可愛いですね。

今作は好みの子が美命ちゃん1人しかいなかったので買うかどうか迷ったのですが、1番好きな美命ちゃんの担当絵師さんの件と、体験版をやってみて、美命ちゃん自身の可愛さと“みこっぱい”があったのでマスターアップを確認してから予約しました。
まぁアイリスママの迷言集もあったからっていうのもありますがwww

あとはネフィリスさんを攻略したいw

発売まであと1ヶ月弱、楽しみですね!

「よめがみ My Sweet Goddess!」の公式サイトはこちらから↓ 

ALcot『よめがみ』応援中!

( ゚∀゚)o彡゚みこっぱい!みこっぱい!


「Re:LieF ~親愛なるあなたへ~」 あらすじ・感想その2 大舘流花編

2016年10月30日 00時12分20秒 | 美少女ゲーム

2人目は大舘流花でした~。

大舘流花 キャラクター紹介
流花はクラスでも年上のお姉さん的存在。姉が1人います。姉もトライメント計画に参加しているらしいですが、第2地区に通っているとのこと。
読書と写真撮影が趣味で、勉強は苦にはならないというほどの勉強家。皆の頼れるお姉さんと言った感じですが、意外にもホラーと蜘蛛が大の苦手で、蜘蛛が出てきたときには涙目になって司たちに助けを求めるほど。そして、運転がものすごく苦手で温和な日向子が2度と乗りたくないと思ってしまうほどにヘタクソw 後に司が本当に教習所で習ったの?と疑問に思ってしまうほどの運転技術です。つまりは、まっすぐに走れず片輪走行をしてしまうほどの急ハンドル操作に加え、急発進・急停止、信号無視は当たり前www
かつては法律関係の仕事をしていて、ワーカホリックになっていました。そして、会社が潰れたのをキッカケに羽を伸ばせと言われてトライメント計画への参加を勧められ、御雲嶌にやってきました。このトライメント計画に参加しても最初は勉強漬けの毎日を送っていましたが・・・。

大舘流花 攻略情報
賛成(反対)→図書館へ向かう→流花→食べてあげる(食べてあげない)→もちろん、おいしかったよ(ミリゃちゃんと同じ感想かな)→変化に置いていかれないこと
※1:カッコのある選択肢はどちらを選んでも問題ありません。
※2:Hシーン2回目はシーン回想で見られます。

大舘流花編 あらすじ
【新田司視点】
外で少女と会い意識を失った司が次に目を覚ましたのは保健室のベッドの上でした。傍には流花がいて驚きます。流花は今日はゆっくり休むと良いと言って、放課後にあった選択科目の説明会の方へと行ってしまいます。流花が保健室を出て行くと、疲れが溜まっていたのかもしれないと思った司は再び眠りにつくのでした。
翌日、体調が戻った司は放課後、昨日の選択科目の説明会について流花と日向子から説明を受けます。司は特にやることがなかったため、自主学習ではなく資格取得のコースを選ぶことにします。説明が一段落すると、三国がやってきて日向子とミリャに用事があると言い2人を連れていったため、流花と2人きりになります。流花がどんな資格を受けるのか聞いてみると彼女は読んでいた参考書の表紙を見せます。「司法業務機械処理取り扱い試験」。法律上の係争を人工知能の力を使って補佐するための資格試験で、司も1番興味があった資格でした。以前は法律関係の仕事をしていたという彼女にとってはやりやすい資格であり、彼女から説明を受けているうちに司も同じ資格を受けようと決めたのでした。
流花にとって資格取得は目標ではあるけど目的ではありませんでした。何かに打ち込むこと、自分の限界を試すこと。その先に何かが手に入れば良い。夕飯を一緒に食べているとき流花がそう語り、はっきりとした目的意識を持った彼女の言葉に司は何もない自分が恥ずかしくなりました。だから流花ほどではなくとも、自分が空虚だと分かってても、まだ何も知らないから失敗しても良いこの場所で色んなことを試したい。そのうちの1つとして、勉学に励みたい・・・そう流花に話します。すると、流花はクレバーだと思っていた司の意外な言葉に感心するのでした。
流花と一緒に勉強を始め、だんだんと何かに打ち込むことの意義が分かり始めたある休日。この日も流花と一緒に勉強していましたが、休憩時間に彼女の昔の仕事について聞きます。彼女の勤めていた会社は国際事務処理関係の仕事を受け持つ会社でしたが、古い会社だったためいつまでの人の力に頼り人工知能を使うという時代に取り残されてしまい、最後は潰れてしまいました。同僚たちが見切りをつけて次々と同業他社に流れる中、流花は残り続け会社とともに運命を共にしてしまい、その経験から環境の変化に対応していかなくてはいけないと思うようになり、今回の資格を受けようと考えたのです。だから、今度の資格試験は、彼女にとって資格そのもの以上に、過去の自分への意趣返しでもありました。自分は無力じゃない、変化を受け入れられる、経験を次へと繋げられる、そんな宣言をするために。自分の過去を話した流花は、自分に発破をかけるため、近ごろみるみる実力をつけている司に勝負をもちかけます。司は彼女の勝負を受けることにしつつも、流花はどこまでストイックなのだろうと思うのでした。
それから試験の日がやってきて、そこから更に一週間後。試験の結果が出ます。2人とも合格したものの、日向子は不合格。落ち込んだ彼女のことはミリャに任せて、司と流花はお互いの点数を見せ合います。結果は司の勝ち。法務関係の仕事をしていたにもかかわらず、勉強を始めてほんの僅かだった司に負けたことにショックを受けた流花は、司に対して「普通じゃない」とだけ言い残し、合格したはずなのに重い足取りで教室を出て行きます。そして、教室に1人取り残された司は、自分自身に違和感のようなものを感じていました。それは、自分の力以上の何かに後押しされているような感覚。自分はこんなに勉強が出来たのだろうかと自問しますが、当然ながらその答えは返ってくることはありませんでした。こうして、2人の勝負は煮え切らないまま幕を下ろしたのでした。
結果発表が終わってから、流花と話し合う機会もなく、司は引き続き図書館に通っていました。自分の中にある違和感。それを払拭するため気分転換に本を読んでいると、流花も図書館にやってきて、かつての勉強会のように同席します。そこで流花は合格発表の日に司に対して言ってしまった失言について謝り、勝負に勝った司におめでとうと祝います。すると、司は慌てて運が良かった等々、必死に説明しますが、その様子がおかしかったのか、流花は慌てる司の様子を見て笑います。そして、笑った後、流花は君に負けてどこかほっとしたと話します。どこかで自分が勉強に打ち込むこと、それ自体が本当に正しいのか自分がもてなくなっていました。何かに打ち込み結果が出て喜ぶ・・・それはとても素敵なことだけど、同時に彼女は司や日向子と一緒に勉強をするというそれ自体が楽しく感じていました。自己研鑽のための勉強。けど、彼女は自己研鑽意外の部分で楽しみを見出しつつあったのです。そして、誰かと一緒にいたいから勉強するというのは本末転倒だと考えた流花は、司と距離を置く為に勝負をふっかけ1人で勉強に励みましたが、それは上手くいきませんでした。その理由は聞かなくても司には何となく理解していました。
司は流花をイジるように、勝負に勝った賞品・・・又は罰ゲームを流花に所望します。それは流花が1つだけ司の言うことを聞くというものでした。司は流花を連れて中庭に出ますが、そこで司は流花にありがとうとお礼を言います。流花にとって皆と勉強するというのが初めてなら自分はここまで勉強に打ち込むことが初めてで、こんなに努力したのは流花のお蔭だからと。そして、好きです、付き合って下さいと告白します。これからも同じ時間を過ごしたい・・・そう伝えると、流花は司のことを第一印象は隙がなさすぎて不思議なやつだったと語り始めます。けど司が自分の中に欠けている何かを必死に探そうとしていて、その情熱は自分が失ったものなのだと気付いたと話し、あたしと一緒にいたいと言ってくれた人は初めてで嬉しいと言って、こんなあたしでよければ、これからもずっと同じ時間を過ごしてほしいと返事をします。こうして2人は恋人同士になったのでした。
翌日、デートすることになった2人は、喫茶店デートをすることになりますが、その喫茶店には担任の伊砂がいて、同席することになりました。司たちは彼女の昔の仕事について聞きますが、伊砂は海外協力支援機構というところで働いて、発展途上国の支援をしていました。その中で地雷撤去もありましたが、二上という研究者が作り上げた人工知能が高性能で随分と仕事が楽になったと話します。その後、伊砂は一通り自分のかつての仕事を話し終えた後、喫茶店を出て行きますが、司は「海外支援機構」と「二上」という2つの単語がどうしても頭の中で引っかかっていました。翌日の昼休み、元研究者だったももなら知っているだろうと彼女に「海外支援機構」と「二上」のことを聞くと、「二上」は二上響子のことで人工知能研究者の大家であること、「海外支援機構」はその二上響子の夫が職員として働いている組織であることが分かり、司が引っ掛かりを覚えた理由が分かります。世界で初めて感情を持つ人工知能を開発した二上響子は司の母親だったから・・・。
次のデートのとき、流花は自分の将来への不安を話します。ここに来るときは羽を伸ばせと言われてやってきたけど、最初はそれがよく分からなくて勉強に熱中してれば無駄にはならないだろうと思っていました。けど、日向子やもも達と出会い、自分自身の中にあった“走り続けなければ”という焦燥感がなくなっていました。自分は幸せだと感じるようになり、足を止めても降ってくる幸運から、変化を恐れはじめるようになっていました。変化を受け入れられるようになりたいと願い、変化を受け入れた結果、今が変化することを恐れているから戸惑っていると話します。司は以前がかたすぎなんだよと言いますが、流花は否定はしないとしながらも、何かに打ち込むこともなく、変化することもなく、幸せだけど立ち止まっている・・・そんな宙ぶらりんの状態になっていて、それでいいのかと迷っていました。司は迷っている彼女の背中を押すために、かねてから考えていたことを提案します。それはある人物に相談することでした。
流花の悩みを分かってくれそうな人物・・・それは伊砂でした。反対意見も多かったであろう人工知能という新しい技術を途上国支援に利用したこと・・・つまり、新しい技術を受け入れる、変化することを受け入れた彼女ならば、流花の悩みも理解できるのでは・・・というのが司の考えでした。元々、伊砂は二上響子とは友人関係の間柄で、天才肌であり研究することが第一で人工知能を利用して何かしようという考えがなかったため、伊砂は彼女の技術が悪用されるのではと考え、それを制御する意味でも海外支援機構で彼女の研究を引き受けました。地雷除去に応用したのは、大義名分のためでした。伊砂自身はその突出した技術を社会に正しい方法で還元したかっただけだと話し、心の底からそうあるべきだという熱意があったからこそ話がうまくまとまったのだと言います。世界に危険を及ぼすかもしれない技術の社会利用。もしも、人工知能が誤った判断をしたらどうするのか・・・それを流花は問いますが、伊砂はそうなったときはそれを出来る人物が、命を懸けてでも止めなければならないと答えます。そして、海外支援機構での仕事は組織の利益と社会貢献、それが両立できるからやりがいはあったと言い、あとは変化への対応が予期せぬ変化を生み出した場合、どこまで引き受けられるか、覚悟ができるのか・・・大事なのはそんな精神論かもしれないと話すのでした。
【大舘流花視点】
流花が就職した会社は彼女が新卒のときは大手と呼ばれており、そこへ入社した流花は大学時代の教授からもゼミの自慢だと言われ、自分自身もそれを誇りに思っていました。会社が転げ落ちて行く間にも他へ行く機会はいくらでもありましたが、彼女は会社に残り続けました。変化を恐れたこと、仕事への愛着があったこと、会社に恩義を感じていたこと・・・いずれも残る理由としては当てはまるものでしたが、1番の理由は、それでも自分が頑張れば、自分ならその苦境をも越えられるとどこか過信していた部分があったことでした。しかし、がむしゃらに働いた結果、流花も会社もパンク。流花は結局、自分が変化することも、会社を変化させることも出来ませんでした。そんな流花に姉がトライメント計画への参加を勧めます。姉に羽を伸ばせと言われ、それも良いかと思って参加したのが第一歩目でした。そして、今ではこの環境下で友人も恋人も出来て充実した日々を送っている・・・流花はそんな自分の境遇に笑ってしまいます。そして、自分は変われただろうか・・・そう自問する流花。変化を受け入れる覚悟はあるのか・・・例えば以前と同じ状況があったとき、自分と会社を変えることが出来るだろうか、変化に追随できる体質にさせることができるだろうか。その変化のせいで何かが起きたとき、それを引き受けるだけの度胸が自分にはあるだろうかと。流花が認める天才2人、ももと司。この2人は自分の力とその影響に無頓着で少し危なっかしいとすら思っていましたが、そんな彼らの力を、もしもっと正しい方向に役立たせることが出来たなら、その手伝いが出来るなら、きっと自分はもう一歩、踏み出すことができるだろう・・・そう流花は考えていました。
司と結ばれた翌朝、目を覚ますと頭にノイズのようなものが走り、外からピアノの音が聞こえてくるのが分かります。そのピアノの音を辿ると学園の音楽室に辿り着きましたが、そこでピアノを弾いていたのは司でした。司は流花の存在に気付くと演奏を止め、流花にピアノのことを聞かれると、ピアノが弾けることを思い出したと答えます。その答えを聞いて不思議に思った流花ですが、司から大事な話があると言われ頭を切り替えます。司は以前日向子と一緒に第2地区に行ったことがありましたが、そこには人が誰もいませんでした。伊砂は今後の授業のためのレクリエーションの一環だと言っていましたが、そうなると第2地区に通うことになっていた姉はどこに行ったのかという話になります。司は昨日の伊砂先生の最後の様子がおかしかったことを話し、流花もそのことに気付いていました。万が一のことがあったらどうするのか、その答えを聞いたとき、伊砂は明かに何かの事態を念頭に置いて話をしている節がありました。流花は第2地区の人になにかあった・・・と言いますが、司は正確にはトライメント計画自体に何かあっただと思うと言います。それが何なのかを確かめたいという司の目は少しだけ遠くを見るような目をし、何かを思い出しているような、あるいは他の誰にも見えないはずの遥か将来を見通しているかのような、そんな“もうひとりの司”の目をしており、流花はそんな司のことを心配し、目を離さずそばに居たいと思っていました。司のパートナーとして。あるいは、突出した才能を見せた司を制御するブレーキとして。
流花の運転でトンネルの方へ向かった2人。司はトンネルは見張られているから山の方から行くと言います。そして、流花の危険な運転を味わいつつ山の方から第2地区までやってきた2人は、日向子と来たときと変わらない状態であることを確認した後、司の指示で更に山奥へと進みます。すると、そこには電波塔の建った何かの施設へとたどり着きます。そこで司は意味深な例え話を持ちかけます。ある組織で大きな事故があり、その事故は組織にとっては本当に致命的なもの。けれど、ある先端技術を適用すれば回復できるかもしれないと思いついた研究者がいた。けど、その技術にはリスクがあって取り返しのきかないくらい、更なる大きな悲劇を招きかねないリスクがあった。そんなとき、流花はどうすると問いかけます。流花はそれは程度問題であり、リスクとメリットを天秤にかけて、メリットが勝るなら技術適用を受け入れると答えます。しかし、司はリスクとメリットが受ける主体が同じなら流花の言うことは正しいと言いますが、もしもそうじゃないなら?と言うと、流花も間違いに気づきます。助かるのはそのメリットを享受した組織のみであり、リスクとなる悲劇が周りにも大きな影響を与えるとしたら、そうはいかないことに。流花が第2地区の様子は何かの失敗によるものだと?と司に聞くと、司は答えず電波塔の更に先の空へと視線を向け、流花に謝らくちゃいけないかもしれないと言います。そして、流花のことを大事に思っている、一緒に暮らしたいと思っている、好きなんだと突然言い出し、それはまるで別れを予感させるような言い方でした。そして、司は施設の入口の扉に近づこうとして、流花が司に呼びかけようとしたとき、後ろから司を呼び止める声がします。
司を呼び止めたのは伊砂でした。司は彼女が必死で止める様子を見て、この施設がAIによって封鎖されているからですか?と質問すると、伊砂はその問いに答えることはしませんでしたが、その表情から司の言っていることが事実であることは明白でした。伊砂は司を止めようと近付きますが、司はある突飛なことを言って伊砂を制止します。二上響子と知り合いでしたよねと言って。彼女は自分の母親だと。流花にはよく分からない話でしたが、伊砂は驚きの表情を見せていました。全てを思い出した司は事情を知らない流花に説明します。自分の母親と伊砂がトライメント計画を作り出し、母は人工知能の大家であり、伊砂はその技術を社会正義に役立てようとした。つまり、人工知能を用いた最先端の「何か」が行われているということでしたが、第2地区を見れば分かる通りそれは失敗していました。そう説明する司を見て、流花は彼がこの島で起きた事故の責任を引き受けるつもりなのだと悟り、彼女も司を止めようとします。しかし、司は変化を受け入れることが出来た今の流花ならば外の世界に戻ってもうまくやっていける、それはトライメント計画が間違いでなかったことの証のひとつだと言って、扉に手をかけます。すると、流花の視界が真っ白になり、意識と体が分離していくような感覚が湧き上がります。そして、司は「ごめん」と謝罪の言葉と、俺の決断を見ていてほしいという言葉を残して消えていきます。流花は抵抗を試みますが、それもかなわず意識を失うのでした。
それから半年後。流花は再び御雲嶌にやってきました。そして、かつて司とデートで歩いた海岸沿いで、半年前のことを思い出します。流花が目を覚ますとそこは病室のベッドの上でした。彼女のもとには警察が来ていて軽く事情聴取を受けましたが(この時、姉がトライメント計画に参加してなかったことが判明)、日向子たちも全員同じ病院に入院していたらしく、先に目を覚ました日向子が見舞にやってきます。伊砂も入院していましたが、司はどこにもいませんでした。流花は日向子からももの連絡先を教えてもらい、彼女の伝手を使ってある人物を探してもらっていました。この日御雲嶌にやってきたのは、司と一緒に過ごした場所をもう1度見るため。その後、彼女はももに探してもらったある人物のもとへと向かいます。その人物とは、司の父親でした。話は通してあったため、流花はすんなり家の中に入れてもらい、父親が隠していた地下施設へと案内されます。そこには医療施設のような場所で、その中で司は眠っていました。流花は眠り続ける司の前で、もう少しだけ待っててほしい、世界の全てとは言わない、君の生きるその場所の周囲の世界くらい変えてみせると誓います。あたしと一緒に歩いて行ってほしいからと。そして、だから君も試してみるんだ、もう一度、あたしは君の居場所を用意していつまでだって待っているからと伝え、去って行くのでした。

大舘流花編 感想
なるほど・・・なんとなくだけど大よその概要が見えてくるお話ですね。もちろん、全部じゃないけども、日向子編よりかは理解しやすい内容になっていました。流花に関しては「変化を受け入れ対応すること」、本筋に関しては「人工知能」ですね。結構色々と重要なキーワードがいくつか出てきました。
共通ルートでほぼ自身の問題に決着を着けていた日向子編と違い、司のことがメインになることはなく、ラストを除いては流花が自分の変化をどう受け止め、どう対応していくかを見て行くことがメインのお話になっていますが、ヒロイン視点になると司の行動が謎めいてくるので、日向子編と比べてば理解しやすいけど、やっぱりモヤモヤ~としたものは残ります。結局、司は目覚めてないし。
流花は恋愛に関しては乙女で恋人になってからの反応がお前は異性を意識し始めたばかりの中学生か!ってツッコミたくなるほどにウブな反応を見せてたのでニヨニヨしてしまいましたw 完璧な女性が見せる隙というのは良いものですなw 小難しい話が多かったけど、恋愛部分に関しては初々しい感じの流花を見られて満足ですw 出来れば恋人になるまでにも日向子ちゃんみたいに反応を見せたりとかしてほしかったのと(恋人になるまでの過程での恋愛要素が薄い)、もう少し恋人生活を見せてほしかったなって思いますけどね。ちょっとその恋人期間が短すぎた印象でした。
Hシーンは2回。おっぱいが大きいので期待はしておりましたが、まさかの2回ともおっぱい見せず。パ○ズ○が服を着たままとかありえないだろ・・・。片方だけしか見せないCGはおっぱい見せたとは言えない!元々Hシーンには期待してなかったけど、さすがに流花のHCGは不満しか残らなかったなぁ~。
一般シーンだと・・・特に印象に残ったのが無かったような・・・気が付いたら恋人関係になってたって感じですし、話が小難しいものでしたからね。告白は随分と遠回しな言い方だったなとは思いましたがw 面白かったのは、蜘蛛が出てきたときと、車の運転ですねw 蜘蛛のときは普段は中性的で頼れるお姉さんって感じがする流花がものすごく女の子らしい反応を見せたので良かったですw 運転は・・・うん、あれでよく免許取れたなってうレベルですねw 日向子ちゃんが拒否する理由が分かりましたwww あとはホラーが苦手らしいという話をしてましたけど、その時の様子も見せてほしかったなー。ニヨニヨしちゃいますね、きっとw
あとは、ももちゃんみたいに小さいという流花のお姉さんが気になるので、ビジュアル見せてほしいw 身長差はあれど、おっぱいは大舘家の遺伝で大きいというのが望ましいですなぁ・・・要するに流花のお姉さん=ロリ巨乳を希望(爆)

さてさて、お次は海蔵ももです~。

「Re:LieF ~親愛なるあなたへ~」のあらすじ・感想はこちら↓
箒木日向子編】【大舘流花編】【海蔵もも編】【アイ編】 

「Re:LieF ~親愛なるあなたへ~」の公式サイトはこちらから↓
http://rask-soft.com/product/first/


「乙女が彩る恋のエッセンス~笑顔で織りなす未来~」 マスターアップ

2016年10月29日 18時46分01秒 | 美少女ゲーム

2016年11月25日発売予定ensemble最新作「乙女が彩る恋のエッセンス~笑顔で織りなす未来~」がマスターアップしたようです(*'∇')

マスターアップおめでとうございます~!ぱちぱちぱち☆

まぁここのブランドさんは余程の事がない限り延期はしないと思うので、安心していましたがw

マスターアップイラストは絶対に千弘が入ってると思ってましたがあかりちゃんでしたねw ちゃんとメインをヒロインにしてくれるのは個人的には嬉しいですわ~。

今回のFD、芹香ちゃんやのんちゃんの後日談も期待しておりますが、念願の舞織ルートが1番楽しみです!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
あとは琴枝さんかなぁ~。琴枝さんのおっぱいは・・・見られないかな?w

ちなみに、芹香ちゃんの抱き枕カバーは買ってません!(爆)

※gooブログではensembleのURLは貼れません。御理解下さい。


「Re:LieF ~親愛なるあなたへ~」 あらすじ・感想その1 箒木日向子編

2016年10月29日 00時05分02秒 | 美少女ゲーム

2016年10月発売タイトル第1弾は、RASKデビュー作「Re:LieF ~親愛なるあなたへ~」でした(*'∇')

絵はいわゆる萌え絵とは違うのですが、シナリオの方が気になったため買ってみました。

店舗特典はこちら。

まぁ自分的には日向子ちゃんしかいないっすねw 日向子ちゃんみたいな、ゆるふわ癒し系は大好きです!w

Re:LieF ~親愛なるあなたへ~ 概要
「Re:LieF(レリーフ) ~親愛なるあなたへ~」は、対人関係に悩みを抱える人を対象にもう一度学園生活を経験させ社会復帰を促す「トライメント計画」に参加した若者たちの“卒業”までを描く群像劇。
トライメント計画(正式名称は「模擬就学制度による若年者再就職支援プログラム」)とは、若年者に対し、もう一度学園生活を行わせて、それをはずみとし社会復帰を実現させようという計画の事。実施しているのは国の支援を受けている公益法人「社会福祉公社LieF」。ただし、この計画は公に参加者を募っているレベルではありません。
舞台として用意された学び舎は「來夢学園」。この学園は御雲嶌と呼ばれる本土から船で約10時間ほどの場所にある離島にあります。この島には地元民がいますが、学園側では生徒たちには守秘義務を課しているわけではなく、普通に交流が出来ます。又、学園側で島を東西でそれぞれ第一地区と第二地区に分けており、両方に同じプログラムを行う学園が存在しているようです(第二学区の学園については未確認)。舞台となっているのは第一地区の方であり、第一地区から第二地区へ行くことは禁止されています。ただし、人為的に分断されるのは前期の半年間だけで、後期にはそれが解放されることになっています。
生徒たちにはバーチャルな学生として過ごさせるため、全寮制で島に来るまでの知り合いと会うこともなく、電話もメールも原則禁止されて外界との接触を完全に遮断されています。寮の部屋はコミュニケーション力を養うために二人部屋となっていますが、ヒロインの1人・箒木日向子だけはとある事情により事実上1人で部屋を使っています。担任もいることはいますが厳密には教師ではなくあくまで公社の職員です。期間は1年で二期制。どのように過ごすかは個々人の自由で1年経つと自動的に卒業となります。会社の事業としては就職の斡旋もありますが、この計画は、どちらかというとその前段階である、“自分は本当は何がしたいのか”を見つめ直すことに主眼が置かれたプログラムです。
授業の内容は一般の授業もあるものの、議題に沿って話し合うグループディスカッションが主体で、意見を出し合いそれをまとめて発表するというところまでやります(当然といえば当然ですがw)。他には「資格取得」と「自由学習」の選択授業があります。

Re:LieF ~親愛なるあなたへ~ 共通ルート あらすじ
【箒木日向子視点】
重要なプレゼン発表の仕事で大きなミスをして会社に大損害を与えてしまった箒木日向子。人事から無期限の休職を言い渡され、若い日向子でももう会社に呼ばれることはないと思っていました。しかし、いつでも会社から呼び出されても良いようにと意地になって毎日出勤で使う電車に乗っていましたが、その意地が彼女に再起の機会をもたらすことになります。会社の最寄の駅を過ぎた後も電車に乗り続け偶然斎藤さんという取引先の先方窓口担当の人に声をかけられた日向子は、斎藤さんから「プロジェクト・トライメント」という社会復帰プログラムを提案され、自ら参加を表明したのでした。何かが変わるのではないか、何かが変わってくれるのではないかという期待を心のどこかに潜ませながら。
半年後。來夢学園に通うことになった日向子は2年ぶりに制服を着て手提げ鞄を持ち、期待と不安を抱えながら初登校します。教室に入って挨拶すると、そこには自分と同じく若い子たちがいましたが、どの子もどこか大人びた印象がありました。今更ながら自分の身なりが気になり始めた日向子ですが、そこにクラスメイトが「似合ってるよ」と声をかけてきたため驚きます。日向子に声をかけてきたのは大舘流花。日向子が御雲島に来て1週間が経ち、この日が入学式でしたが、その1週間の間に出会ったのが流花でした。知り合いが一緒のクラスだと分かって少し安心した日向子は、彼女と雑談した後、入学式を終え、教室で担任の伊砂真から今回の計画について説明を受けていました。それも終わって自己紹介の時間となり檀上でそれを発表することになりましたが、日向子は“発表”と聞いて自分の失敗を思い出し、トラウマが蘇って意識を失うのでした。
これから頑張っていこうと思った矢先での失敗に自己嫌悪に陥る日向子。落ち込みながらも寮に戻ってきて自分の部屋に入ると、そこには1人の少女がいました。その子はルームメイトのミリャでした。事情により入学が遅れるということでしたが、日向子は事前に顔合わせを済ませていたため、一応は知り合いでした。日向子は喋れないミリャと一所懸命にコミュニケーションを図ろうとしますが、ここに一緒に暮らすんだよねと聞くと、ミリャは首を横に振ったため誰か職員に話を聞いた方がいいかもしれない・・・そう思ったとき、インターホンが鳴らされ三国という職員がミリャがいるかと尋ねてきます。そして、ミリャはまだ実際の入学には時間がかかると言って彼女を連れて出て行くのでした。
翌日。日向子は昨日のことが頭にあり教室に行くのが不安でしたが、実際に行ってみると意外なほどに温かく迎えられます。同じ経験があると等と声をかけられ、このクラスなら上手くやっていけるかもしれない・・・そう思っていた日向子ですが、授業でグループディスカッションをすることになり、まだよく知らないクラスメイトたちとグループを組むことになり、昨日自己紹介をロクに聞いてない日向子を始め多くのクラスメイト達が戸惑っていました。日向子はいくつかグループが出来るのを見て、自分も声をかけなきゃと思って立ち上がると、後ろから驚く声がしたため振り向きます。するとそこには2人の男子生徒がいました。日向子はその2人からグループに誘われますが、そこに流花ともう1人の女の子まで声をかけてきます。自分が誘われたことに混乱する日向子ですが、何か言わなければと思い、宜しくお願いします!と気合が入った声をあげると、日向子が何もしなくても男女5人のグループが出来上がります。日向子、流花、海蔵もも、佐藤理人、新田司。この5人でグループを組み、日向子が昨日ほとんど自己紹介を聞いていなかったことから改めて自己紹介をし、真から出された議題について話し合います。しかし、結局は結論は出ず、発表は経過の報告だけとなるのでした。
初めての週末。朝起きると何故かミリャが隣で寝ていました。彼女を起こして着替えると、ミリャが窓を開けて突然飛び降ります。あまりに唐突のことで茫然としていた日向子ですが、すぐに我に返り慌てて外を見ると、ミリャは無事でもう歩いていました。急いで外に出てミリャを追いかけた日向子は、久しぶりの運動で疲れてしまいましたが、息が整うまでミリャが待ってくれたため、何とか落ち着きます。その後、ミリャが海に行きたがっていうことが分かったものの、海へは少し遠かったため、日向子は三国に連絡した後、学園に申請を出してレンタカーを借りミリャを海へ連れて行きます。ミリャは1人でどんどん歩いて行き、日向子はそれを必死で追いかけますが、やがて森に入り獣道のような道を進んだ先に行くと、そこには大きくて古びた建物がありました。その建物から何か音が聞こえ、ミリャはその元を探すかのように廃墟の中に入ります。そして、だんだんと音の発信源に近づきますがその音はシャワーの音のようでした。その音が止み、日向子は誰かいると悟りますが、ミリャがその音がした部屋の扉を開けると、そこには1人の女の子が着替えていました。廃墟にいた少女の名前はアイ。地元民で家出少女でした。彼女は日向子とミリャを迎え入れ、お互いのことを話し合い親しくなりました。夕方になり廃墟を出た日向子とミリャ。すると獣道に入るところで司と会います。彼は廃墟に幽霊が出るという噂を聞いてやってきたため、日向子に幽霊はいたかどうか聞いてきますが。日向子はアイにアイと廃墟のことは秘密にしてほしいと口止めされていたため、知らないと答えるのでした。
週明け。課題「御霊島について」の調査のために風見坂トンネル展望台へとやってきた日向子たち。その後、学生時代には上手く出来なかった友人たちとの会話を楽しんだ日向子は放課後、スーパーに買い物に出掛けると、流花とバッタリ遭遇。彼女に飲みに誘われ、日向子の部屋で飲むことになります。お酒の席で流花のことを聞いた日向子は、彼女が自分の進むべき道を探しているのだと感じとり、飲み会が終わって部屋で1人になって空を眺めながら、彼女の目的意識の強さを思い出して自分自身が恥ずかしくなるのでした。
翌日の昼休み、1人で昼食を取ろうとしていた日向子をももが拉致して中庭まで連れて行かれます。拉致させら理由が分からないまま、ももが買ってきた購買のパンを食べますが会話が一向に始まらず困り果てていると、どこからか声がしてダメ出しされてしまいます。ももが私じゃないと言うと、彼女持つタブレットから声が聞こえます。それはトトと言う名の人工知能でした。驚く日向子に対しドヤ顔で自慢するももでしたが、日向子を誘った理由が流花から昨日の飲み会に誘われなかったことに対する嫉妬だったことが判明。日向子は詫びると共に今度は流花に内緒で一緒に遊んであげると言い、数日後、ももを連れて再び海へと行きます。
海に行く理由は、ももが新田司のことを気にしていたからでした。成績優秀で理知的な彼が不正確な噂でしかない幽霊を探しているのが気になるということでした。そこで、司の居場所を理人から聞いて、海岸沿いにいることが分かったため2人は海までやってきました。海岸に着くと、そこには司がいたため尾行しますが、廃墟に着いたところで見失ってしまいます。すると、トトがセンサーにノイズが混じっているような感覚を覚え、その違和感が上の方から感じると言ったため、ももは上の階へと向かいます。日向子は上の階にはアイがいた部屋があることを思い出しますが、ももを止めることが出来ず、一緒に上にあがります。そうすると、誰かがいたため、日向子は咄嗟にももを抱きかかえて物陰に隠れて様子を見ます。そこにいたのは司でした。しばらくすると司はどこかへ行ったため日向子はももを解放しますが、ももはそれを残念がり日向子に再度ハグを要求。母性本能をくすぐられた日向子はももをぎゅっと抱きしめ頭を撫でてあげます。その後、ももは満足すると、問題のトトが違和感を感じたという部屋に向かい、日向子は心の中でアイに謝りますが、ももが部屋に入ると以前アイがいて家具も置いてあったその部屋には何もなく、それを見た日向子は茫然とするのでした。
週明け、「御霊島について」のレポートをグループでまとめ金曜日にプレゼンすることになりましたが、「プレゼン」という言葉に再び過去のトラウマが蘇ったものの、自分を奮い立たせ、今度は自分から流花たちに声をかけてグループを組み、計画を立てます。レポートは前回行った展望台を中心に紹介することに決まりましたが、資料集めを2人、レポート作成を3人に振り分け、車の運転が出来る日向子が資料集めに選ばれもう1人は司でした。あまり話したことがない相手ということもあり少し緊張していましたが、意外にも会話は進みます。しかし、海岸沿いに来たところで日向子が例の噂のことを司に話すと、司は否定せず微妙な表情を見せ、今度は司から日向子に白い髪の女の子を探していると質問してきます。それがアイのことだと思った日向子は思い切り鼓動が跳ね上がったものの、アイとの約束を守るため私は見なかったと嘘を吐きます。すると、司は変なことを聞いたと言って謝るのでした。
展望台に着いて写真などの資料を集めていると、司が突然「先に帰って」と言ってトンネルの中へと入ってしまいます。前期の間は立ち入りが禁止されている風見坂トンネル。日向子は司を追いかけてその中へと入っていきますが、出口が見えた辺りでようやく司に追いついたため、声をかけると司は振り向いて驚きます。司は立ち入りが禁止されているトンネルに入った理由について、「幽霊」がトンネルに入っていくところが見えたと答え、日向子の手を握りトンネルの出口へと歩き出します。そして、トンネルを抜けた先、第二地区に辿り着いた2人ですが、そこに違和感を覚えます。目の前に見える街並みがまるで時間が止まっているかのように静まり返っていたからです。2人はしばらく散策しますが、まったく人気がなかったことから、立ち入り禁止になっていることも含めてこれもカリキュラムの一環なのだろうと思うことにして戻ることにしたのでした。
そして迎えたプレゼン当日。どうやってまとめるかで煮詰まっていた流花は皆に展望台についての感想を聞きます(ただし、ももと理人は除外w)。展望台自体についての感想を言う司に対し、日向子は展望台から見た光景に対して自分自身が感じ取った抽象的なものを語ります。その内容が若干ポエミーなものだったため、言ってから恥ずかしがった日向子ですが、周囲の反応は感心している様子で、流花からここに日向子を笑う人なんていないと言われます。そして、司が重要な役割を決めてなかったと言われ、日向子はプレゼンの発表を任されてしまいました。そして、日向子の班の発表になり檀上に立った日向子は、初日のこともあってかクラスメイト達からは発表そのものではなく日向子自身が心配されていることを感じ取っていました。同じグループの皆からも励まされ、司からもプレゼンの役割を果たすことは考えなくていい、御霊島の色んな場所をまわったときのことを自分の言葉で語ることだけに集中してとアドバイスを受けて発表を始めようとすると、司から再び声をかけられます。「試してみるんだ、もう一度。ここはそういう場所だから」と。
日向子がトライメント計画に参加することを決めたのは斎藤さんに提案されたからだけはなく、祖母の存在がありました。日向子はお婆ちゃん子で小さい頃から祖母のお手伝いをするのが好きでした。斎藤さんからトライメント計画を聞いた後、祖母が入院したという連絡を受け病院へと駆けつけた日向子ですが、日向子のことを心配する祖母から私のことはもう構わなくていい、自分のやりたいことをやりなさいと言われます。そして、孫が生き生きしているのが一番嬉しいと言われ、トライメント計画のことに踏ん切りがつかなかった日向子は相談することにします。そして、祖母のお見舞いから帰って来た後、ふと小学校時代の卒業アルバムを見ますが、思い出になるはずの写真は1枚もなくクラスメイト達の顔と名前も一致せず、本当にその学校にいたのかと疑問に感じるほど自分の存在が希薄だったことを思い知ります。なんで今このアルバムを見てしまったんだろうと後悔し始めたとき、一通の封筒がアルバムに挟んであったことに気付き、封を開けて手紙を読んでいます。それは10年前の日向子が書いた未来の自分への手紙でした。皆の笑顔を見るのが好き、周りの人が笑顔でいられるように誰かのために頑張れる、それが夢だと語っている10年前の自分を思い出した日向子は、祖母から言われた自分のために時間を使えという言葉と、誰かのために時間を使えという10年前の自分の言葉・・・その両立を目指すためトライメント計画に参加することを決意したのでした。
プレゼンが終わり夜になり日向子は寮に帰らず1人街を歩いていました。今は皆との接し方が分からなかったから。日向子のプレゼンは最後までやり遂げたという意味では成功と言えましたが、日向子自身からすれば微妙なところでした。滑り出しは順調で司たちも安心していましたが、だんだんとトラウマが蘇ってきたため、司たちが求めていた自分自身の言葉で語るのは止めて、途中から資料とレポートを読み上げることに集中することで前回のような失敗を防ぎました。以前だったらかつての自己紹介のときのような事態になっていたはずが、そうならなかったことに関しては半歩成長したのかなと思うようにした日向子。しかし、グループの皆の期待には応えきれていないと思い、皆との接し方が分からなくなってしまいました。端から見れば成功と言えるものではありましたが、自分自身を信じ切れていない日向子からすれば満足できるものではなく、結局のところ自分で自分を信じること、それが今の日向子の課題とも言えました。そんなことを考えながら歩いていると、司から声をかけられます。司は昼間のこともあるし声もかけずらかったけどと前置きして、この子はルームメイトだよねと言うと、司の背中からミリャが現れます。その後、司に誘われてミリャと三人で夕飯を食べに学食に向かった日向子は、そこで司にトライメント計画に参加した理由を尋ねます。しかし、司の答えは「分からない」でした。強いてあげるなら自分のやりたいことを見つけるために参加した・・・そう答える司は少し寂しげに笑います。自分のやりたいことを見つけるため・・・思いがけないところで司との共通点を見つけた日向子は、嬉しくなって自分が計画に参加した理由を話すのでした。
夕食が終わり、ミリャを三国に引き渡した後、司と一緒に帰りますが、その帰り道でどうして「幽霊」を追っているのと質問します。司は昔学級委員長をやっていて、クラスでイジメられていた男の子を救うことができず見てるだけしか出来ませんでした。けどその男の子を救ってくれた女の子がいました。司はその子の勇気に感動しいつかあんな風になりたいと思っていました。そして、司が來夢学園に来てすぐ校舎の裏山でその女の子によく似た子を見かけたため、ずっと捜しているということでした。司が女の子を探している理由を聞いた後、寮に戻って来た2人は別れますが、別れ際に司から自分がこの島に来るまでの経緯を覚えているんだよねと聞かれたため、それはもちろんと答えます。すると、司はだから強く見えるのかなと呟いて自分の部屋に戻って行きました。日向子はここに来るまでの経緯・・・悔しさと不安と焦燥を全て覚えていました。どうにかしたかったから、藁をも掴む思いでこの島にやってきたのです。そして、自分をここまで連れてきてくれた斎藤さんと祖母、10年前の自分に向かって、私頑張ってるよ半歩ずつでも成長しているよ、だから大きな一歩になるまで少しだけ力を貸して下さいと祈るのでした。
それから1ヶ月後。新生活にも慣れ始め、クラスメイト達の顔と名前が一致し始めた頃。日向子は真にあるお願いをしていました。それは來夢学園に入学してすぐの頃、自分1人だけ自己紹介が出来ていなかったから、改めてさせてほしい・・・ということでした。プレゼンがあった日からグループの皆に協力してもらいずっと練習してきた日向子は、檀上にあがり自己紹介を始めます。途中まで何とかいきましたが、自分がここに来た経緯を説明していると再びそのときのトラウマが蘇ってきます。彼女は今まで何に怯えていたのかが分かりませんでした。けど、今はハッキリとそれが何なのか、立ち向かうべきな何なのかが分かっていました。それは、「あのときの自分」。失敗したらまたあの日々に戻らされてしまうのではないかという荒唐無稽な恐怖感。それを否定せず受け入れてなお、一歩進むこと。頭の中が恐怖感で支配される中、日向子は練習に協力してくれた司たちを見ます。自分を見つめるその視線はかつて自分を追い詰めたものではなく、自分が欲していたものでした。そして、それを感じ取った日向子は大きな一歩を踏み出し、練習にはなかった自分自身の言葉を紡ぎ、自己紹介をやり遂げるのでした。
【新田司視点】
日向子とももが司を尾行した日、司はアイに会っていました。司は廃墟の一室でアイと出会い、君を探していたと言い、アイは理由を問います。司はその理由を「分からない」と答え、その答えを聞いたアイもまた不可解なことを呟き、ボクも君に会いにい行こうかどうしようか迷っていたと話します。アイは司のことを知っていたようでしたが、司自身はアイのことを覚えていませんでした。司はこのアイが記憶にあるいじめっこを助けた少女なのかと思いますが、そのことを確認する前に部屋の外から足音が聞こえてきたため、やってきた人物が誰か分からないアイは、この場所を知られたくないからと言って司に部屋を追い出すのでした。
日向子が自己紹介を成功させたからしばらく経ち、ミリャ・ブランコがクラスへと復帰。そして、復帰初日のグループディスカッションでミリャを入れ6人で議題「刻々と変化していく現代社会の中で、各人にとって必要なことは何であるか」を話し合います。そこで司は皆のまとめ役を自然を引き受けていましたが、日向子からそれを凄いと褒められ司は以前から時々襲われてた奇妙な“ノイズ”が発生し、意識を失いかけます。いつもよりそれが強烈だったため、保健室で休もうと1人教室を出ますが、寝るよりも気分転換がしたいと思った司は校庭の方へ向かいます。すると、崖の方で1人の少女が佇んでいました。しばらく司が少女のことを眺めていると、向こうもこちらに気付き、挨拶をしてきます。司が挨拶を返した後どう対応していいか困惑していると、少女は薄く笑い、そんなに警戒しないで下さいと言います。ただの通りすがりだからと。司はそれが嘘だとすぐに分かりましたが、追求することは止め改めて彼女の方を見ると、アイに似ていることに気が付きます。司と向かい合った少女は1つ質問をします。「今の生活は、楽しいですか?」と。その問いかけはアイが毎回してくる質問とまったく同じでした。司が「楽しい」とはっきりと答えると、少女はそれならば良かったと言い、ここは私たちのために作られた楽園ですからと意味深な言葉を言います。司はそれを聞いて再び奇妙な“ノイズ”に襲われますが、それを見て少女は「貴方は本当にあの醜悪な世界に戻りたいのですか?」と再び問います。いつかはこの楽園を出るために自身と向き合わなければならない、貴方はそれが嫌だから仮面を被ってまで虚勢を張っている・・・だって、貴方はとうに亡くなっているのですからと。すると、司が必死に被っていた仮面は剥がれ、意識を失うのでした。

・・・と、いうわけで、1人目は箒木日向子でした~。

箒木日向子 キャラクター紹介
日向子は元OL。かつて仕事で大失敗し会社を事実上クビになりましたが、取引先の人にトライメント計画のことを教えてもらい、参加することになりました。
両親は離婚していて祖母に引き取られたという経緯があって、大のお婆ちゃん子。そのお婆ちゃんから背中を押されたこともあり、トライメント計画に参加することを決意しています。
ゆるふわで周囲を和ませる雰囲気を持ち若干天然ドジっ子で、たまにものすごくポエミーなことを言います。反応が素直すぎるため、流花や司にイジられることもしばしば。驚いたり慌てたりすると「ぴゃ!?」など謎の擬音を発することが多いw ただ、ゆるふわな雰囲気はあれど、芯は強く、序盤はそんな彼女の成長ぶりが描かれています。
B級グルメに拘りがあり我を忘れて語り出します。日向子曰く「一から作るそばめしなんて邪道だよ、邪道」w 成人しているため酒は飲めます・・・というか結構お酒好きでしかもかなり強いw 料理の腕前は一級品で、司たちはその味を絶賛しています。その為、メンバーの中では普段はお母さん役みたいな印象。また、役には立たないけどペン回しが得意w
生まれつき身体が弱く、昔は入院生活を続けていて、今では普通の生活する分には問題ない程度には快復しています。ただし、あくまで日常生活を続ける分には問題ないというだけで完治はしない模様。その幼い日の入院生活の中で1人の女の子と友達になりましたが・・・。

箒木日向子 攻略情報
賛成(反対)→図書館へ向かう→日向子→食べてあげる(食べてあげない)→もちろん、おいしかったよ→コミュニケーション
※1:カッコのある選択肢はどちらを選んでも問題ありません。
※2:Hシーン2回目はシーン回想で見られます。

箒木日向子編 あらすじ
【新田司視点】
司が意識を取り戻すと、そこは教室の前の扉でした。何の疑いもなくそれを開けて中に入ると、日向子たちがグループディスカッションをしていたため、そこに参加しようとしましたが、そのグループの中に“自分自身”がいることに気付き驚きます。その自分に良く似た青年がこちらに気付き声をかけてきて、二上司と名乗ってグループに誘ってきたため、司はそのまま席に向かおうとするとミリャに引き止められ、再び意識を失います。そして、また意識を取り戻すと、今度は保健室でした。何故か同じベッドの布団にミリャが潜り込んでいましたが、司が目を覚ますとベッドからおりて保健室を出て行きます。そのとき外から日向子の声がしたため、彼女の名前を呼ぶと恐る恐る日向子が入ってきます。彼女の話によると、司は外で倒れていて、それを発見した日向子が理人に頼んで司を保健室まで運んだようでした。その後、日向子と一緒に帰りますが、先程のもう1人の自分が出てきた夢のことを思い出し、ミリャが夢の中に出てきたと話すと、日向子も同じことがあったと話します。日向子はミリャが司や皆と打ち解けたことに安心したものの、司にはミリャと仲良くするのはほどほどにねと謎の忠告をするのでした。
翌日、再びグループディスカッションとなりますが、ミリャを入れて6人と大所帯になってしまったため、他のグループと同じ3人ずつにしようということになり、2つのグループに分かれます。司は日向子とミリャの3人とグループを組むことになりました。司たちのグループの議題は「私たちの将来の選択について」。それはミリャが選んだテーマでしたが、司も日向子も今の自分にピッタリの内容だと感じ、賛成。そして、司は自分自身が何者なのかと知らなければならないと考えるのでした。
放課後、流花から資格試験の話を聞く為に日向子と一緒に図書館に向かおうとすると、三国に声をかけられます。三国に廊下に連れて来られた司と日向子とミリャの3人は、三国からミリャのことについて少し話を聞かされます。ミリャはずっと昔から・・・人生の大半を病院の中で過ごしてきました。喋ることが出来ないのも持病の一種でした。しかし、そういった部分を除けばミリャはミリャなりにしっかり考えることも出来るし、司たちとも変わらない・・・だから出来ればこの子とは普通に付き合ってもらいたいと三国はお願いします。日向子も司もそのことには異論はまったくなくむしろ歓迎だったため、迷う事なくもちろんですと返事をするのでした。
翌日の放課後、司はミリャの病気について図書館で調べていましたが、流花から病気によっては本にはまだ載ってない可能性があるから、ミリャについて詳しそうな三国先生に聞いた方が良いと言われ、三国のもとへと向かいます。三国も専門的なところは分からないとしながらも、ミリャは脳からの信号伝達に障がいがあるらしく、一時期は植物状態になりかけたこともあったと話します。そして、ミリャの治療法はないけど、積極的に話しかけてあげれば症状も緩和していくとアドバイスをされます。司が図書館に戻ると、流花の他に引っ越し作業の残りが終わったミリャと日向子がいたため、三国が言っていたことを2人にも説明し、司はミリャが皆とのコミュニケーションが取れるようになるために、引越祝いのパーティを開こうと提案。日向子たちも賛成します。パーティは週末にやることが決まり、その後、皆で勉強を始めますが、始まってすぐ日向子がノートの端にパラパラ漫画を描き始めたため、司と流花で彼女をイジっていると、ミリャがそのパラパラ漫画を読み始め「おもしろい」と声を発したため、3人は驚きます。日向子に至っては泣き出すほどでした。発した言葉は一言だけでしたが、三国の言った通り、このまま皆と一緒にいれば案外快復するかもしれないと司たちは思うのでした。
週末のパーティでミリャが更に喋れるようになり、その日にプレイした人生ゲームで司がビリ、日向子が1位になったことから、流花の悪戯心が芽生え、ビリと1位でデートするという新ルールを急遽作り、2人にデートさせることにします。ミリャもそのことに賛成したため、断ることが出来なかった司と日向子は出掛けることにしますが・・・。
デートの日、日向子の運転する車で海岸までやってきた2人は、だいぶ喋ることが出来るようになったミリャのことについて話しますが、日向子はミリャが自分が入院していたときに知り合った友達に似ていると言います。しかし、その友達は病状が悪化して転院してしまい、それ以降連絡が取れなくなってしまったため、日向子はその友達とミリャを重ねて見ていました。司はミリャは大丈夫、まだ可能性はあるはずだと励ますと、日向子もミリャちゃんと一緒に卒業したいと言います。彼女にとって、ミリャはもはや家族も同然でした。司もミリャに対して気になると言うと、日向子は驚き、いくつか質問をしてきます。そして、司は日向子にミリャのことで相談があると言い、ミリャが引っ越してきたときにロビーで彼女が荷物を散らかしたときに思わず手にしてしまったパンツを返したいと思い、彼女にそれを渡すと、日向子は倒れてしまうのでした。
その後、司の部屋でゲームをしたいと日向子が言ったため、司の部屋に移動して理人も交えてゲームをし、ミリャを誘って夕飯を食べますが、そこで日向子への気持ちも自覚し、理人の意外な一面を見せられたため、自分も前に進まなくては・・・と考えますが、その日の夜、再び“二上”がいる夢を見ます。そこでは二上と日向子が仲良くなっており、ミリャは紗希と呼ばれていました。司は皆と距離を置き、ここから逃げ出したいと考えた司は第2地区へと繋がるトンネルまでやってきます。そこで紗希と会った司は、二上のことをどう思っているか聞かれたため、怖いと答えます。その後、日向子のことも聞かれたため、「好きかな」と答えます。すると、紗希は日向子のことをよろしくねと笑顔で言うのでした。
進めば進むほど後退しているような感覚に襲われている司。それは原因に向き合おうとするたびに何かが“戻って”いく感覚でした。それは二上が出る夢を見て一層強くなっていました。その日もグループディスカッションが行われ、グループを組んでいた日向子とミリャがまとめの段階に入っていたのにまったく集中することが出来ず、焦っていました。ももも理人も流花もミリャも前に進んでいる。自分と同じ立ち位置にいたはずの日向子も進んでしまった・・・自分だけ何もしていないということに気付いたのです。そして、勉強もゲームも上手く出来なくなってしまった司は、資格試験の日を迎えます。結果は、日向子と流花は合格し、司は不合格でした。日向子は司を励ますために、ミリャも一緒に3人でドライブに行こうと誘います。そして、トンネルの展望台まで着くと、司は日向子に自分のことを話し始めます。
司は自分がやりたいことが見つけられないでいました。資格試験を選んだのも日向子や流花に流された結果そうなっただけでした。だから、理人が自分の夢への情熱を持っていることに驚きただ圧倒され、自分にはそういった情熱が何もないことに気付いたのです。皆は目的意識を持って選択科目を選んだ、けど自分は流されただけ・・・だから焦って不安になり、置いて行かれるのが怖くなっていました。そんなことを話すと、日向子は自分も同じだったと話します。幼い頃から身体が弱く入院生活を続けていてまともに学校に通うことができず、両親に迷惑をかけっぱなしでいつも怒られていました。そのため、どうすれば迷惑をかけずに生きていけるかなとそんなことばかり考えていました。学校に通えるようになっても周囲と上手くやることが出来ず、せめて一人でも生きていけるようにと就職してみたものの、入院生活ばかりで学校での生活もほとんど経験できず何も知らなかった彼女の仕事ぶりは結果にすぐ表れました。それからトライメント計画に参加した日向子は、最初は不安でいっぱいでプレゼンで失敗もしたけど、司から話を聞いて皆も一緒なんだと知ります。こういう失敗は皆も通ってきた通過点なのだと。だから、司くんもダメじゃない、知らないだけで皆も体験した試練なんだよと励まします。私達は少し遅れちゃったけど、だからこそここへ来た・・・ここはそういう場所だからと。
日向子の言葉に胸を打たれた司は、空虚だった胸の奥に暖かい何かが溢れ出してくるような感覚を覚えます。自分がここへ来た理由はまだ分からないけど、自分を変えたいという思いは確かにあった・・・しかし上手く立ち回って自分が変われた気になっていただけで、それが最近上手くできなくて、その事実を受け入れたくなかったのだと気付きます。大切なのは、日向子のように等身大の自分を理解し、受け入れて、挑戦することなのだと。そのことに気付いた司は、日向子にお礼を言い、日向子も役に立てたなら嬉しいと笑顔になりますが、良い雰囲気になったところでミリャの存在に気付き驚き、ミリャのことを忘れていたわけじゃないと言って慌てて取り繕います。その後、2人の様子に満足気なミリャが山の上に行きたがっていたため、そちらに向かうとそこには草原が広がっていて、2人は感動。すると、ミリャは「こんな景色を一緒に見られて良かった」と言って倒れるのでした。
日向子の運転する車で病院まで運び、ミリャの関係者全員に連絡を入れた2人。しばらくすると三国がやってきてミリャの病状については「分からない」とだけ答え、2人を帰そうとしますが、日向子は何かに気付いたようでした。学園の方まで戻ってきたとき、司は先ほど日向子が三国に何か聞きたそうだったのが気になったため、聞き出します。すると、日向子は涙を浮かべ、彼女のことを知っていたと話します。彼女は紗希ちゃんだと。
【箒木日向子視点】
日向子は小さな頃から身体が弱く、病院通いが続き、時には長期に渡って入院していました。時折病院から帰宅許可が下りても家に自分を迎え入れてくれる人はいなかったため、病院が家代わりになっていました。そのときの感情は寂しいとかそういったものではなく、ただ誰かに愛してほしかった・・・それだけでした。家族も友達もいない・・・誰からも愛されずこのまま眠っていたほうが楽だと考えるようになった頃、日向子の布団に入ってきた1人の女の子がいました。それが三国紗希でした。紗希は日向子が起きるなり、いきなり「友達になろう」と言ってきます。ずっと1人だった日向子は友達というものがどういうものか理解しておらず困惑していましたが、紗希に手を握られると、私なんかで良ければと返事をします。すると、紗希は良かったと笑うのでした。
それからというもの、日向子は紗希に色々な場所に連れて行ってもらったり、色々知っていることを教えてもらいました。知れば面白いこともあるし、怖いものだったんだって分かるものもある、そういったものを知って経験を積んでたくさんのことを試したい・・・それが私の夢だと語っていた紗希。ずっと病室に閉じこもっていた日向子にとってどれも初めての経験であり、紗希のおかげでどんどん世界が広がっていきました。紗希と一緒にいる時間は輝いていて、いつしか日向子は笑顔になる時間が増えていました。そんなある日、両親が病室に見舞にやってきます。あまりに久しぶりでしたが、2人は日向子に離婚することを告げ、どっちについていくかと聞いてきます。日向子にとって友達の紗希がいる病院が全てであり、ようやく出来た大切な“居場所”を壊されるのが辛く、ずっと沈黙を貫き通しているうちに返事は後日することになりました。それからずっと紗希は日向子の傍から離れないようになり、両親は次第に来なくなっていました。結局、日向子は両親ではなく祖母に引き取られることとなり、病状が良くなって日に日に元気になっていった日向子は退院して祖母と暮らすようになったのでした。
退院してからも日向子は毎日のように紗希のところへお見舞いに行っていました。紗希は日向子とは対照的に少しずつ元気を失っていました。そして、日向子が学園に編入されると同時に紗希の転院が決まったため、紗希とは手紙で交換し合うことを約束します。学園には少なからず期待していた日向子ですが、紗希以外の同世代の子と話したことがないため周囲と馴染むことは出来ず、“紗希ちゃんに会いたい”という思いが募って約束の手紙を出します。何度も何度も。しかし、返事が返ってくることはありませんでした。病院に紗希の転院先を聞いても決して教えてはもらえなかったため、日向子は何となく予感がしていました。紗希は返事をくれなかったのではなく、もう返事が出来ないのだと。紗希という心の支えを失った日向子は、学園に通うことが辛くなっていました。クラスで浮いた存在になり疎外感を感じていた日向子は、そこから逃げるように勉強だけをし続けました。目的も目標もなくただひたすらに。勉強は日向子にとって逃避行動そのものでした。
それからそうやって過ごし、生きるためにバイトを掛け持ちするようになります。お金があれば1人でも生きていける。日向子は生きることに執着していました。それは紗希のことが心の中で引っかかっていたから。自分は生き残ってあの子はもういない。紗希と違って自分はチャンスを与えられたのだからそのチャンスをものにしなくてはいけないと。そうやって勉強やバイトにと努力してきた結果、就職することが出来ました。しかし、就職そのものが目的になっていた日向子はその目的の先に何かを見出すことが出来ず、あることに気付いてしまいます。私は今まで償いのために生きてきたのだと。紗希には夢があって自分にはなかった・・・だからせめて、彼女にしっかりと顔向けできるように胸を張って頑張ったよと言えるように。
そんなある日、斎藤から失敗するのが怖い?と聞かれます。日向子が怖いですと答えると、斎藤は失敗しない方法、失敗を取り戻す方法、失敗した時に次へ進むための方法・・・そういったものを日向子は何も知らないと指摘。大事なのは、知るということ、自分を知って他人を知って社会を知って世界を知ること・・・そうやってこの世界で生き残るための術を、自分が何が出来るかを探すんだとアドバイスします。その言葉はかつて紗希が言っていた夢と同じでした。彼女がそう言っていたのにその言葉の意味に気付けずに何も知ろうとしなかった自分。それをやり直すために参加したトライメント計画で皆と出会い、成長してようやく生きてきた1つの目的を果たせたかもしれないと実感します。私を応援してくれた皆に顔を向けて頑張ったよと今ならちゃんと言えると。
だから日向子は、いつか紗希ちゃんが私を外へ連れ出してくれた時のように、今度は私が紗希ちゃんを連れていってあげるんだと心に誓うのでした。
【新田司視点】
ミリャはまだ病室で寝たきりのままでしたが、司たちの学園生活は続いていました。日向子はあれだけ苦手だった発表も今では立派に出来るようになり、司はますます置いて行かれるように感じていました。いつか日向子に追いつくことが出来たら告白しようと思っていたものの、現実はそれから程遠い位置にいました。
放課後、一緒に帰ったときに今までは弱い自分を誤魔化していただけで弱い自分が本当の自分なんだと認め、何もしていない自分に焦り、皆に置いて行かれるのが怖かったと最初は思っていました。しかし、今はそれも違うと言います。司が恐れていたのは、皆に置いて行かれることではなく、日向子に追いつけない自分が怖かったのです。それを聞いた日向子は司の本心に気付けなかったと謝り、大事な話だから私の部屋で話そうと言い、自分の部屋に司を招きます。
司が言っていたことは、学園に来た当初の日向子も思っていたことでした。日向子は何でもソツなくこなす司のことを見て、司に必要なのは時間だけでこの学園生活があれば何とか見つけられるものなんだと思い込んでいました。しかし、司に必要なのは時間ではなく、司が安心して過ごすことが出来る居場所だったのだと気付きます。そして、意を決した日向子は司を後ろから抱きしめて、告白します。「司くんの居場所、私じゃなれないかな」と。自分も皆と出会って居場所を見つけられたからこそ、自分を見つめ直すことが出来た・・・だから今度はわたしが司くんのそんな居場所になってあげたいと。
司はそんな日向子の告白を聞いて、自分が不安に思っていたのは目的がないことではなく、日向子の隣という居場所がなくなることだったのだと気付きます。そして、日向子の方へと振り向き、今の何もない自分がたった1つだけはっきりしていることがあると言って、君の事が好きだと告白します。日向子が隣にいれば頑張れる、日向子を支えられる人間になろうと心に誓って。こうして、唇を重ねた2人は、恋人同士になったのでした。
ミリャと一緒に過ごし彼女に色々と教えていくうちに教員に向いていると感じた日向子は、かつての自分のように学園に通えない子たちが学べる学校を作りたいと思うようになっていました。日向子に出来た新しい夢。司はそれを応援することにしますが、未だ自分のしたいことが見つからず、例の課題もまとめられずにいました。これまでは何がしたいかという視点で考えていましたが、日向子と相談して“どんな選択が出来るか”という視点を置いて考えることにします。そして、考えがまとまらない中、自分の考えを日向子に伝えると、日向子はその考えそのままで良いと思うと言います。これからどんな選択があるのか調べてみようという考えそのものが、これからの選択肢のひとつであり、将来の選択というのは何も卒業後の事だけではなく、今この瞬間のこととでもあるのだからと。
日向子と結ばれた日の夜、司は久しぶりに夢を見ました。そこはミリャが倒れた草原で、そこには司の他に二上司がいました。二上司はこれまでずっと自分に何かを伝えようとしていたことは分かっていたものの、それが何なのかまで分かっていませんでした。二上司は分からなかったらいいんだと言い、司の覚悟が決まっているのなら君の手助けをしようと言って立ち去ろうとします。司に呼び止められた二上司は、1度だけ振り返り手助けする代わりに1つだけお願いをしたいと言いますが・・・。
翌日。この日は課題の発表の日でしたが、日向子に支えられ司は気力充分に学園へと登校します。しかし、それは突然やってきました。クラス委員を決めるという伊砂の言葉を聞いて身体がこわばり、頭の中をノイズが走ります。そして、女子の中では日向子が立候補したことから、彼氏である自分も立候補しなくてはと思った途端に、司は意識を失います。目を覚ますとそこは保健室で日向子がずっと付き添っていたようでした。日向子は今先生が病院を手配していると言いますが、司はこれが病気ではないことにもう気付いていました。日向子が先生のところに司が目覚めたことを報告しに行っている間、司はノイズの正体と向き合うことにします。そして、ふらついた足取りで音楽室に行くと、自分が迷走していた理由に気付き、理解します。
司が教室に戻ると、丁度日向子が発表をしているときでした。司は大丈夫だと言って日向子と交代し、自分の発表をするのでした。
【箒木日向子視点】
司と入れ替わって檀上から下りた日向子は、いつかのプレゼンの事を思い出し、気付きます。かつては檀上に立つだけで頭が真っ白になっていた自分がいつの間にか自然にプレゼンを行えていたこと。そして、今の司の表情が、かつて自分が2度目の自己紹介をしたときの表情と良く似ていることを。
この島に来て色んな人と出会って、何も知らなかった自分に気付き、知らないことがたくさん溢れているからこそ、将来について考えるときに不安になったり迷ったりしてしまう。だから自分が何をやりたいのか何が出来るのかを一旦置いて、知らなかったことを調べて、先ずはどんな選択ができるかを知った上で将来について考えていきたい。そして、皆と出会って自分の居場所が出来たことで心に安心が生まれ振り返ることが出来た・・・自分が今こうして変化することが出来たのは、皆に出会えたからこそであり、この出会いに感謝していますと締め括った後、ありがとうございましたと感謝の言葉を伝えます。
司の発表は当初のものとは違っていたものの、それでも司がこれまで悩み、本気で試行錯誤してきた様子がよく伝わるものでした。そして、日向子のもとへやってきた司の表情は晴れやかで先程のまでの辛そうな感じは向けられず、司もここから再スタートが切れそうだと言って日向子に感謝します。その後、司が何か日向子に伝えようとしたところで、教室に三国が入ってきて、2人を廊下へ連れ出します。そして、2人にミリャが病室からいなくなったことを告げるのでした。
2人は行方不明になったミリャを捜しにいくことにしますが、不意に司があの草原にいるはずだと言います。不思議に思った日向子ですが、どうやら先ほど司が言いかけていたことと関係があるようだったため、ひとまず車で山の上にある草原へと向かいます。そして、草原に着くと司は迷わず進み、日向子がそれを追いかけると、その先にはミリャがいました。日向子はミリャの姿を見るなり駆け寄って抱き締めると、ミリャはごめんねと謝ります。それを聞いた日向子はミリャが紗希であることを確信します。そして、日向子が「紗希ちゃん」と呼ぶと、ミリャも紗希ですと答えるのでした。
久しぶりの再会に喜ぶ2人ですが、紗希はお父さんに見つかる前にやらなきゃいけないことがあると言って、司と共にどこかへ行ってしまいます。戻ってきたら3人で一緒に冒険しようと約束して。日向子は2人を信じることにしてそれを見送るのでした。
学園を卒業した日向子のもとへ一通の手紙が届きます。その内容は祖母が亡くなったという報せでした。祖母の最期を看取ることが出来なかったものの、葬式には出席できた日向子は、そこで父親と再会。そして、葬式が終わった後、家に帰ると今度は紗希から手紙が返ってきたため、日向子は紗希のもとへと行き再会を果たします。彼女はまだ病み上がりでしたが順調に快復しているということでした。祖母が亡くなり帰る場所が無くなった日向子は、しばらく紗希の家に滞在していましたが、帰り際に紗希から「わたしが日向子の家族になるよ」と声をかけられるのでした。
それから日向子は教員免許を取るために再び大学へと通い始め、快復した紗希とルームシェアすることとなり同居を開始。紗希もまた、情報工学を学ぶために日向子と同じ大学に通い始めました。その日も2人は一緒に大学に向かいますが、机の上には10年前の自分への手紙が置かれていました。その手紙にはこう書かれていました。今の私は、教員免許を取るために大学に通っていて、たくさんの友達もできました。一時は夢を諦めてしまったけど、今では色々と知って1つ選択することが出来ました、おかげでまた新しいスタートが切れそうですと。

箒木日向子編 感想
日向子ちゃん可愛すぎですw イジられ属性で反応が素直だし、ほんわかしてるので癒されまくりですw 体験版のときも思ってたけど、慌てたときとか驚いたときのセリフが面白いw 料理上手で面倒見が良くて母性発揮するし、文句なしの可愛さでした!お嫁さんになって!(*´Д`*)ノ とにかく日向子ちゃんが可愛いのでその点は非常に満足しましたw
シナリオに関しては、日向子ちゃんの部分だけを言うなら、ほぼ体験版で日向子ちゃん自身の問題は解決しちゃってるので、個別ルートはミリャちゃんとの関係が分かるのと日向子ちゃんが新しい夢を見つけるための後日談的な意味合いが強かった印象でした。何も知らないからこそ不安になって怖くなる、だから先ずは知ることが大事っていう内容。体験版の部分にはなりますが、日向子ちゃんがそういう部分を知って成長していく姿をちゃんと描けていたのは良かったと思います。
ただ、個別ルートは司のことがメインになっている上、その肝心な部分がぼかされてしまっていて、よく分からないまま終わっていつの間にか学園を卒業するため、途中まで良かったけど、終盤の展開がまったく理解できなくて微妙でした。特に何故司が立ち直ることが出来たのかっていう部分が理解できなかったです。恐らくTRUEルートのためにその辺がアヤフヤになったのでしょうけど、最初に見ると?????となったまま終わるので、エンディングは「え?」って感じで見てました(爆) 特にHシーン2回目とか話が繋がらないので完全なオマケだと思うようにしましたw
Hシーンは2回。ボリュームとしては普通乳~巨乳の間くらいという印象ですかねw 最初のは体験版で見た通りでおっぱい見せるから良いですが、2回目はバブみ要素があるため、おっぱい隠れちゃうのが残念かな。まぁ、バブバブしたい人には良いかもしれませんがw 日向子ちゃんは日向子先生というより日向子ママっぽいですねw 普段はイジりやすいけど、Hのときはいっぱい甘やかしてくれそうw
一般シーンだと良いシーンは体験版部分の日向子ちゃんの成長、それから告白シーンとエピローグの手紙と最後の「いってきます」ですね。特に日向子ちゃんの成長ぶりが見られる手紙は良かったかなー。あと、ミリャちゃんとの会話は姉妹みたいで和みますし、そこんところはもっと見たかったですなぁ。面白かったのは、人生ゲームで司の家がバーニングしたときのやりとりと、その後のデートでの海岸でのミリャパンツ引き渡しのシーンかなw 前者はセリフの間が絶妙すぎで、後者は日向子ちゃんの反応が面白かったw
ところで、クラスメイトの夏奈も葵ゆりさんだったのか・・・どこかで聞いた声だと思ったらw

さてさて、お次は大舘流花です~。

「Re:LieF ~親愛なるあなたへ~」のあらすじ・感想はこちら↓
箒木日向子編】【大舘流花編】【海蔵もも編】【アイ編】 

「Re:LieF ~親愛なるあなたへ~」の公式サイトはこちらから↓
http://rask-soft.com/product/first/】 


「星恋*ティンクル」 体験版公開

2016年10月28日 19時32分51秒 | 美少女ゲーム

2017年1月27日発売予定きゃべつそふとデビュー作「星恋*ティンクル」の体験版が公開されました(*'∇')

予想以上に早い体験版公開に驚いていますw

だってまだ3ヶ月前ですよ!11月発売のエロゲですらまだ体験版公開してないところがあるのに!

それだけ進行がしっかりしてるなら延期はなさそうですかね?1月発売の本命タイトルなので延期はナシでお願いしますねw

あとはサブキャラが攻略できるかどうかが気になりますなぁ・・・w

ちなみに自分は現在新作プレイにかかりっきりになってるので、プレイするのは恐らく11月になってからだと思います。でも、1週間以内にはプレイしたいと思います~。

「星恋*ティンクル」の公式サイトはこちらから↓ 

きゃべつそふと第一弾「星恋*ティンクル」応援中!

そらはちゃん可愛い(*´Д`*)b


「PURELY×CATION」 あらすじ・感想その10 アペンドライフ編(10月度)

2016年10月28日 00時01分15秒 | 美少女ゲーム

ピュアリケのアペンドライフ10月度分が配信されました!

今回は待ちに待った透華先生の姉が登場ということで楽しみにしてました!

PURELY×CATION アペンドライフ編(10月度) あらすじ
【夏木洸編】
ボランティアの清掃活動に参加した主人公と洸。洸の弟妹も一緒でした。清掃が一段落したところで休憩に入りますが、休憩中に機序の農家の人の提供で焼き芋会が始まります。
昔ながらの交流会の雰囲気に主人公が楽しいと言うと、洸も月一でこういう息抜きがあると丁度良いと言ったため、主人公は洸に勉強の進捗状況を聞き出します。洸は勉強の方は問題はないと答え、主人公に目標のことを聞き返します。主人公はまだ目標は決まっていませんでしたが、それでも洸と同じ学校へ進学することは決めているためそう伝えると、洸は照れてしまうのでした。
その後、焼き芋を食べますが、それが美味しくて洸がハマってしまいそうと言っていたことから、主人公は焼き芋は家でも出来そうだから今度サツマイモを用意すると言うと、洸はそうやって私を家に上がらせるのが目的?と笑います。そして、あともう少しだから見守っててねと言うのでした。
【三波舞編】
十三夜。舞は月見の経験が一度もないという主人公を月が良く見える城跡へと連れて行きます。そこで月を見ながら舞が持ってきた月見団子などを食べる2人。しかし、舞がとある饅頭を食べると急に様子がおかしくなり、気持ちいいと言って気を失ってしまいます。
舞の突然の謎の行動に戸惑う主人公は、舞に何を食べたか聞くと、彼女は機嫌が良さそうな声で酒蒸し饅頭だよと答えたため、舞がおかしくなった理由が判明。どうやら舞はお酒の匂いがするという雰囲気で酔っ払ってしまったようでした。
主人公が舞を連れ帰ろうとすると、舞は突然キスをしてきて主人公を押し倒します。そして、エッチが終わった後、再び意識を失った舞は、主人公に背負われた状態の帰宅途中で目を覚ましますが、酔っ払っていたときのことを覚えていたため、突然大声を出し恥ずかしがるのでした。
【綾瀬透華編】
ダイエットのために始めた運動の成果が出始め、透華は喜びますが、逆に主人公には悩みが出来ていました。近頃、夜の性生活で少し早漏気味になっていたのです。透華は運動すれば良いかもと言いますが、主人公にはその理由が分かっていました。透華が運動して筋肉がついたせいか、アソコの締め付け具合が良くなってしまっていたためでした。
そして、10月も終わりが近づいた頃、抜き打ちで透華の姉・涼華がやってきて、2人は正座をさせられていました。涼華は合い鍵を持っていた為、主人公と透華が一緒のベッドで寝ているところを目撃されてしまったのです。涼華は、主人公が学生だと知り、妹が教え子に手を出したことに落胆した様子でしたが、両親にはこのことを黙っておくと言い、透華に両親へのお土産を買ってきなさいと言い部屋から追い出します。
涼華と部屋で2人きりになった主人公ですが、透華がいなくなると涼華の雰囲気は変わり、透華のことを心配する言葉ばかりを口にします。そして、ピアノに関しては天才的で、だけど争うことを嫌い教師になったと彼女が教師になった経緯を話します。主人公はそれを聞いて透華の授業中の様子を思い出し、彼女はピアノだけじゃなくて周りを笑顔にする天才だと言い、そして、透華さんがいつも笑顔でいられるように・・・そんな相手になれたらと話します。
すると、涼華はそんな主人公のことを見て、透華が教え子に手を出してしまった理由が分かったと言って、妹を好きになってくれてありがとうとお礼を言います。そして、本当はあなたのことを信頼したいし、2人のことを応援したいけど、そういう関係を築くまでに時間が必要だと言い、これから時間をかけて私たち家族を納得させてほしいと主人公にお願いします。その後、透華が買ってきた両親への土産を持って帰る涼華を駅まで見送りに行きますが、涼華は透華にしっかりしなさいと注意した後、主人公の腕を掴み妹を煽ります。2人に腕を組まれた主人公は、茶目っ気のある涼華と怒る透華の様子を見て、この2人は姉妹なんだなと強く感じるのでした。
【葵澄怜編】
つかさや周囲の友達を巻き込んで映画作りを始めた澄怜。しかし、開始早々映画作りは頓挫し始めていました。その理由は、澄怜がNGを連発していたから。それだけじゃなく、澄怜の台本には盛り上がりにも欠けていました。それでも皆は澄怜を何とかフォローしようとしますが、澄怜自身はつかさやクラスメイト達に感謝するも申し訳ない気持ちで一杯でした。
澄怜は協力してくれたつかさ達に謝り、台本から作り直すことに決めますが、つかさたちは映画を完成させることを約束し、澄怜を励まします。最初は落ち込んでいた澄怜も少しずつ元気が出てきて、その様子を見ていた主人公は自分だけじゃ出来ないことだと感心します。その後、立ち直った澄怜は新しいストーリーをどうするか考えますが、つかさの提案した内容に驚きます。その内容とは、主人公と澄怜が出会ってから付き合うまでのラブストーリーでした。
つかさの提案は見事にハマり、本人役として出演する澄怜のNGはなくなり、良い感じで撮影が進みます。しかし、澄怜にとって皆から「葵さん」と呼ばれていた頃は黒歴史であり、今やるとただひたすらに恥ずかしく、演技が終わると主人公に泣きつきます。しかし、こういうことも含めて私たちはこうして一緒にいるとつかさに励まされた澄怜は、気を取り直して再び撮影を再開するのでした。

PURELY×CATION アペンドライフ編(10月度) 感想
【夏木洸編】
ロシアからの留学生で日本語も出来て日本大好きってレーチェしかいないじゃないかー!w まさかのコラボレーションに思わずニヨニヨw
あとは一葉君と双葉ちゃんも登場して、主人公含みで弟妹の面倒を見る洸先輩のお姉ちゃんっぷりが見られたので満足です(*´Д`*)b
すごくまったりとした日常系会話はほのぼのして好きですわ~(*'∇')
【三波舞編】
ぽかぽかえっち作戦はじめよ~!!wwwww
普段は前作の穂波ちゃんに負けず劣らずのほのぼのとした雰囲気な舞ちゃんですが、やはり1度スイッチが入るとエロすぎますね!×CATIONシリーズ一の性欲モンスターは伊達ではなかったwww さっきまでのんびりお月見してたのに一気に雰囲気がピンク色に染まってしまったしwww 甘え声でエロエロになって誘惑するのは反則でしょw
全裸騎乗位でおっぱい見せたし、舞ちゃんも寄ってるせいかいつもの2割増しくらいでエロエロだったし最高でしたわ~!!( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
【綾瀬透華編】
透華先生のお姉さん、ついに降臨!立ち絵はないのが残念ですけど、透華先生をもう少し大人っぽくしたような感じという印象でいいかな?w
若干シリアスな場面もありましたが、お姉さん自身は2人のことを応援してくれるようで一安心ですね。なんとなくですけど、両親もアッサリ認めそうな気がしますがw
それにしても、お姉さん良いですね!ナチュラルに誘惑してくるところが恐ろしく、透華先生が不安になるのも分かりますわw この姉妹の会話は面白くてニヨニヨしちゃいますね~。今後も定期的に出演してくれることを望みます!
【葵澄怜編】
ついに映画制作がスタートしましたね~。でも、最初の台本では失敗。次の台本は本人の経験してきたことだから上手くいきましたが、さすがにアレは恥ずかしそうw 埋まりたい~って泣きつくすみちゃんが可愛いw
今回、つかさちゃんやクラスメイト達との友情シーンもいっぱい見られて満足でしたわ~。いいね~、おにゃのこの純粋な友情というものは・・・ニヨニヨが止まりません!w まぁその分、今回主人公は空気でしたけど、すみちゃんのお話はむしろこっちのほうが良い!w
この流れで4月アペンドで完成という形になるのかな。桜の季節になるから、出会いのシーンを撮影して終了とかそんな感じですかね?今後の展開が楽しみです!ハメ撮りしてそれをそのまま残しちゃってつかさちゃんに見られるという展開はさすがにないかな?(爆)

今回は以上!

10月度アペンドのMVPは涼華さんです!(爆) いや~、いいでしょ、涼華さんw 是非とも立ち絵追加してほしいですね、つかさちゃんとともにw 透華先生との会話をもっと見たいですな~、透華先生が主人公の前ではあまり見せない妹としての顔をもっと見たいよ(*´Д`*)b

「PURELY×CATION」本編のあらすじ・感想はこちら↓
夏木洸編】【綾瀬透華編】【葵澄怜編】【三波舞編

「PURELY×CATION」アペンドライフのあらすじ・感想はこちら↓
5月度】【6月度】【7月度】【8月度】【9月度

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性欲モンスターは健在であった・・・w


「リアルエロゲシチュエーション!」 店舗特典情報公開

2016年10月27日 18時57分57秒 | 美少女ゲーム

2017年1月27日発売予定の自宅すたじお最新作「リアルエロゲシチュエーション!」の店舗特典情報が公開されています(*'∇')

ゆりちゃん好きとしてはトレーダーは抑えておきたいところ。あとは店舗未定になってるのも欲しいですね。
ソフマップにもゆりちゃんのグッズがありますが、お尻向いてるので微妙だから、自分は2店舗だけになりますね~。やはり巨乳っ子はおっぱいを見せるべき!
最後の店舗は早く決まってほしいですなぅ。とりあえず、トレーダーで1本予約しておきますw

ところで、ゆりちゃんの母親のなずなさんは攻略できないんですかね?w なずなさんが攻略出来たら、自宅すたじおさんを神と崇めます(爆)

「リアルエロゲシチュエーション!」は明日、10月28日から予約開始です!

「リアルエロゲシチュエーション!」の公式サイトはこちらから↓ 

自宅すたじお 2nd Projct『リアルエロゲシチュエーション!(リアエロ)』応援中!

ゆりちゃんも好きですが、なずなさんも好みなので、なずなさんの応援バナーもお願いしますw


「千の刃濤、桃花染の皇姫」 椎葉古杜音テレカ

2016年10月27日 00時18分32秒 | 美少女ゲーム

「千の刃濤、桃花染の皇姫」、古杜音ちゃんのテレカを買いました(*'∇')

本日10月27日は古杜音ちゃんの誕生日!ってことで・・・。

古杜音ちゃん誕生日おめでとぉーーーーーーーーーーーーーーーーー!!(*´Д`*)ノ
ぱちぱちぱち☆

作品が発売してから最初に誕生日を迎えたのは古杜音ちゃんでしたね~。古杜音ちゃん大好きですわ!(*´Д`*)b
ちなみに目出度いので2枚買いました(爆)

浴衣姿の古杜音ちゃん良いですなぁ~。水着姿も良いけど、やっぱり浴衣姿は別の趣がある!
この浴衣姿でちょっとおっぱいはみ出てるX-RATEDバージョンでタペストリー化をお願いしたい!あとはフィギュア化ですね!オーガスト作品なら有り得るので期待してますw

古杜音ちゃんは可愛い(*´Д`*)b

「千の刃濤、桃花染の皇姫」のあらすじ・感想はこちら↓
稲生滸編】【鴇田奏海編】【エルザ・ヴァレンタイン編】【過去編】【椎葉古杜音編】【宮国朱璃編】【サブヒロイン編】 

「千の刃濤、桃花染の皇姫」のグッズ購入品はこちら↓
エルザ・ヴァレンタイン&稲生滸Wスエードタペストリー】【鴇田奏海Wスエードタペストリー
椎葉古杜音Wスエードタペストリー】【宮国朱璃台紙テレカ&B2タペストリー&色紙バインダー
エルザ・ヴァレンタインWスエードタペストリー】【主題歌CD】【宮国朱璃Wスエードタペストリー&更科睦美テレカ
椎葉古杜音等身大タペストリー】【宮国朱璃テレカ】【宮国朱璃X-RATEDタペストリー

「千の刃濤、桃花染の皇姫」の公式サイトはこちらから↓
http://august-soft.com/hatou/index.html