おもしろき ー熊本、鹿児島、宮崎で過ごした日々🌟🌟🌟

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生命の泉 八話

2012年01月24日 00時53分31秒 | 僕が書いた小説
見た夢をもとに短編小説なるものに挑戦している。
これはその続きである。

物語をもう一度整理してみる。
僕、コウトクは生命の泉のある工場で働いていた。
二度の仕組まれた遅刻のせいで落ち込んでいた。
そこを狙いすましたオークが僕に伝説の釣り針を渡した。
僕がそれを使い続ければ悪魔になるというオークの意図に反して、釣り針を持ったまま生命の泉に飛び込むという変わった行動にでた。
もうひとつの世界の自分と魂が融合し、二つの世界の存在や生命の泉の正体を聞かされた。

今日は、2000年前に、何が起きたのか語ることにする。

まだこの国は狩りや漁の生活から農耕中心の生活に変わろうとしている時だった。
当時人々は4人の神と1人の女神を崇めていた。
火を司る神をオーク、水を司る神を龍神、風を司る神をCHIKARA、雷を司る神をシマル、光を司る神をヒミコと人々は呼んでいた。

反面、この時期は人々に恐怖を与えていた悪魔が多く存在していた。悪魔達は人々から魂を次々に奪っていき、毎日、人々は死と隣り合わせだった。
悪魔の王をケイタといった。ケイタにはタクマとタクミという側近がいて、何千という悪魔を従えていた。

そもそもケイタは陰を司る神であった。ところが、人々は陰を嫌い、ケイタは崇められず、日に日に心が荒んでいった。人々に恨みさえ覚え始めた。気づいた時にはケイタは悪の化身と化してしまった。
まだケイタが神だった時、ヒミコと恋に落ち、二人の間に子供が生まれた。
名をコウトクといった。

続く…