すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【カタールW杯最終予選】最少得点で「余裕」の辛勝 ~日本 1-0 ベトナム

2021-11-12 07:25:04 | サッカー日本代表
苦境の貧打打線

 選手は「ただ勝ちさえすればいい」とでも思っていたのだろうか?

 日本は4位ゆえ1点でも多く点を取り、上位に得失点差を詰めておかなければならない。だが過去4戦全敗で最下位という格好の存在であるベトナム相手に、FW伊東純也による最少得点「1」での勝利に終わった。

 VARで取り消された同じく伊東の「幻の1点」が痛い。

 不調の大迫はもっと早く古橋に替えてもよかった。

 そして左WGは、なぜセカンドトップ・タイプの南野なのか? 初招集されたMF三笘薫がもし起用されていれば、敵の5バックに対し切り裂くドリブルが利いただろう。追加招集されたMF堂安律も使いどころがあったはずだ。

 だが日本はいつものベテラン重視で、おなじみの顔ぶれを並べる凡庸な戦い方をした。

 これで日本はのそりと「死刑台」へと一歩近づいた。

3センターに近い4-3-3

 日本はこの試合でも4-3-3を採用し、右SBが山根に替わっただけで前オーストラリア戦とのメンバーのちがいはなかった。

 山根は人の使い方がうまく、右WGの伊東とからんでよい攻撃を見せた。

 中盤は遠藤航がアンカーというよりも、遠藤、田中碧、守田を並べた3センターという感じだった。

 試合を通して感じられたことは、「石にかじりついても1点でも多くとらなければならない」という必死さやガムシャラさがなく、ただ淡々と死刑台に一歩近づいたことだ。

 これほど点の取れない状態に陥ってしまっては、いかんともしがたい。

 途中、選手交代で最前線に左から浅野、古橋、伊東というスピードスターばかりを並べる展開になったが、敵は5バックでスペースがなく生きない。それよりも三笘だろう。

 監督の采配は膠着状態を抜け出す特効薬になるが、最弱のベトナム相手にあれほど保守的な采配を見せつけられてはもはやグウの根も出ない。

日本は2位オーストラリアと「1勝ち点差」の3位

 この日、裏の試合ではオーストラリアとサウジという上位2チームの対戦が「予定調和」の引き分けで終わった。

 日本は現状、2位オーストラリアと「1勝ち点差」の3位だ。5位、6位がグループ最弱の中国とベトナムだけに、他力本願はもはや利かない。

 日本にとっていちばん近いW杯出場切符への道は、首位サウジにイチ抜けしてもらっての2位狙いか?

 もちろん直接対決がまだあるのでなんとも言えないが、それにしても拍子抜けする最少得点での辛勝だった。

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