Madame Miekoの、優遊自適

アンティークショップを、卒業し,次は何にチャレンジ❓の答えを、、、

”9,11”

2009-09-12 22:43:28 | その他
8年前のこの日、ラスベガスから、グランドキャニオンへ、ヘリコプターで行く予定だった

”お父さんが、ナイアガラの滝を見ないことには、死ねんわなって、知り合いの人に言ってるらしい”と
その年の夏前に、母から電話があった
私にこんな電話をする母ではなかったので、即、企画
せっかくだから、カナディアンロッキーから、グランドキャニオンも回ってと、、

父と母と、私の3人の、のんびりとして、美食三昧の楽しい旅行



旅行の最終日が、9.11

朝食の前に、切符と時間の確認をしに、フロントへいくと
どのテレビも、飛行機がワールドトレードセンターへ突っ込む映像とブッシュ大統領の顔

”戦争が始まるのか、もうこりごりやで戦争は”と、英語を知らない母が、、

とにかく、この日は様子を見て、のんびりと過ごし、、、

もし、これで延泊となると、、と少し不安が、、
こんなときは、ギャンブルの町に居るのだからと、厳格な父を説得して
母と娘で、旅費を稼ぐことに、、、



       

そしてここからが、本当に大変

翌日も空港は閉鎖されているが、何とか陸路で、この町を出る方法はないものかと調べる、
とても、この両親の年齢、体力で、車、バスの移動は無理
いろんなカウンターで可能性を探すが無理

その翌日も空港へ
どんな方法でもいい、少しでも日本へ、帰れる可能性のあるところまでたどり着きたい
ユナイテッド航空のカウンターで
バゲージの横で立つ両親の姿を指差し
”年老いた両親だけでも、日本に帰らせたいのです
 カナダでも、サンフランシスコでも、どこでも、飛べる便はありませんか?”と聞くと
”ちょっと待ってね、今探すから、、、
 この便が、もしかしたらサンフランシスコへ飛ぶかも
 あと20分しかないわ、ここを左にまっすっぐ、急いで!”と中年のアメリカ女性職員

荷物検査も超特急で、走りこむ走りこむ、、、

何とか、無事サンフランシスコに到着
空港から一番近いホテルを予約し、近くで夕食

翌朝、朝食に降りていくと、ユナイテッド航空のパイロットの制服を着た男性がソファーに

”おはようございます、もしかして、あなたはユナイテッド航空のパイロットの方ですか?
だとすると、今日は飛行機飛ぶのですか?”と尋ねると

”私も空港へ行かないと分からないのです
 貴女はユナイテッドの航空券で?”

”はい、日本へ帰りたいのです”

”じゃ、すぐに空港に行って、スタンバイしなさい、スタンバイを”と

急いで両親と空港へ行き、言われたとおりにキャンセル待ちに並び

いろんな方々に助けられて、無事帰国。

毎回海外旅行を終えると、母から手紙が届き、
「次は何処へ連れて行ってくれるの」が、
このときばかりは、”もうええで、海外旅行は、、”と

本当にこれが最後の母との旅行になってしまった

アメリカは、オバマ大統領に、日本は鳩山首相に代わり、、、
戦争はなくなるの?


コメント (2)
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