(本頁は「こどもの日に見た秋田鳥海山」の続きである。)
今年はクマが怖くて、なかなか八塩山に行けないでいた。
八塩山はクマの多い秋田県でもクマの話をあまり聞かないお山だ。
しかし甘く見てはいけない。登山者が多くなる五月連休を待ってみた。
そして5月5日の日曜ならば大丈夫だろうと勝手に判断して向かってみた。
羽後町側から旧東由利町に向かうと由利本荘市との境界付近で八塩山が姿を現す。
その山姿を撮影しようと車を停めたら、
道端に白と紫のスミレの群れを見つけた。
それはアリアケスミレとスミレだった。
八塩山に生えている花とは言い難いが、咲きっぷりがみごとだったので、ここで報告させて頂く。
八塩ダム湖越しに八塩山を望む。
八塩山の北麓には八塩ダム湖があり、周辺は「八塩いこいの森」として整備されている。
ここはゴールデンウィーク前にはソメイヨシノが、今回(5月5日)は遅咲きの黄桜が開花していた。
品種名は何だろう。鬱金(うこん)かなと思ったが、確信は持てない。
八塩山のマップ
今回はいつもと同様、北東側の登山口、鳥居沢から入山した。
鳥居沢の登山口
登山口の杉林を潜り抜けたら、
いきなり「なんか用か?」てな感じで咲いていたのはメギ科のサンカヨウだった。
八塩山ではシラネアオイを見かけないが、何故かサンカヨウが多い。
道の両側には半月前まではカタクリやエンゴサクがいっぱい咲いていたが、
今回は全て終わり、ニリンソウやオオバキスミレに替わっていた。
ニリンソウ
(右上)オオバキスミレ
エンレイソウは終わり気味。
次はブナ林となる。
林の中のジグザグ道を進むとほどなくして風ぴらコースとの分岐。
私はいつもと同様、鳥居長根の稜線道を選択。
鳥居長根の稜線道
四月に来るとここではオオイワウチワがいっぱい咲いているが、今は全て終わっていた。
少し登るとロープが現れる。
稜線の古木
この後、稜線の右側はしばし杉の植林に変わる。
今の時期、花は少ない。有っても地味なものばかり。
ツクバネソウ
(右上)初めクルマバツクバネソウかと思ったが、単に五枚葉となったツクバネソウだった。
チゴユリ
杉林の中を登り、このようなブナの大木が現れると、
急な上り坂もそろそろ終わりかと思ってしまうが、
甘かった。実はもう少し登りが続く。
(右上)今度こそ最後の登りだ。樹木の切れ目はラグビーのゴールポストのように見える。
ゴールポストを潜ると、山頂台地の端っこに到着。
この先は苦になる様な坂道はもう無くなる。
「八塩山・後編」に続く。