さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ポルトガル行きのチケット 1

2009年10月31日 | ポルトガル

ポルトガル行きが決まったのは、ひょんなことからの「事件」が始まりでした。

8月、とある日の明け方、私は何気なくBritish AirwaysのHPをのぞいてみた。するとクラブ・ワールド(いわゆるビジネス・クラス)の料金がとっても安くなっているのに気がついた。私は今まで「お高い」そんな席に座ったことがなかった。それまでは20マソも高けりゃ、エコノミーで我慢してその分うまいもん食えばいい、という発想。しかしそのとき私が見た料金は、20年前のエコノミー料金ぐらいではないでーすか。ううう、20年前といえば、「お高い」直行便は我慢して、格安のアエロ・フロート(当時はソ連だw(゜゜)w)を乗り継いだりして、ひどい目にあって旅行したものです。さて安いのか高いのかわからないビジネス料金を見ながら考えた。ぢんせいは限られている。エコノミー席でイワシの缶詰だか寿司折りみたいになって12時間を過ごすのは辛すぎる。私が乗ると、いつも隣には太ったオッサンがくることになっている。諮られている気がするのだ。ありゃ耐えられん。こいつぁいっちょ贅沢してみるかぁー!(=゜益゜):;*.':; …と、清水の舞台とゆーか、六本木ヒルズの屋上から飛び降りるつもりで「予約」のボタンをクリックしたのでした。。。

BAに乗る場合、まずは成田⇔ロンドン・ヒースローの往復をする。さらに追加料金なしに、ヒースローからヨーロッパ各地への往復ができるのである。私はこの10年あまり、英国内のニューカッスルへの往復に利用してきた。しかし今回は観光旅行だ。まだ行ったことのない土地を訪れてみよう。どこがいい?ヨーロッパ大陸最西端のポルトガルか、夏だから北欧のストックホルムか、ハプスブルクゆかりの音楽の都、ウィーンか、地中海を望むアテネもわるくない…(^益^)

2週間の日程のうち、どこに行って何泊するか?フライトの曜日、時間もいろいろなので、とりあえず明日の昼間になったらBAに電話をし、空き状況などを確認の上、相談して決めようと考えた。

それが落とし穴だった…。

翌日の午後、BAの受付時間に電話をして、ヒースローからのフライト状況を確認して予約を入れようと話してみると、

お客様のフライトは成田⇔ヒースローになっておりまして、それはもう変更できません。

ヒースローからヨーロッパ各地への往復も料金に入っているんでしょ。チケットを押さえたのが明け方だったので、オフィスが開いた今になって確認をし、予約を入れようと思ったんですよ。

一度クリックしたら変更ができないチケットなのです。

じゃあ一度キャンセルしましょう。それから改めて取り直しますよ。

キャンセルできません。もう料金は引き落としされます。変更もできないんです。規約にもそう書いてあるんですよ。(例の細か~い字でわかりにくく書いてあるやつだ)

そ、それはひどくない?

 

ポルトガル編の第一弾ですが、長くなってしまって英国を出発できませんでした~。

次回をお待ち下さい(^益^;

ロンドン、ラッセル・スクウェアにある安宿の窓から。キングス・クロス駅の時計台が見えています。それとロンドンの建物には、もう長いこと使われなくなっている煙突がこのように沢山並んでいるんですよ。


ケビンとフィッシュ&チップスを食べる 9

2009年10月28日 | 英国

ケビンとフィッシュ&チップスを食べました。わたしは昨日ひとりで食べたのですが、他にあまり選択肢もなく、まあせっかく英国に来たのだからと連日巨大な揚げ物攻撃
w(゜゜)w

ちなみにケビンはこれが大好きです。私は"The Man of Cod"と命名してやりました。「ミスター・タラ」、「タラの男」です(^益^) あるときケビンのお母さんが「あんたはいつもこればっかり食べるわね」と指摘したとき、「さきち・に『タラの男』と言われたよ」と答えたら、涙が出るほど笑ったそうです^^;

動画で私がこんな巨大な魚のフライを平らげたのかと驚いた方もおられますが、よおく見て下さい。私のも巨大ですが、ケビンのは倍ですよ~(゜゜) ケビンに動画を見せてやったら、「英国人はこんなに大食いなんだな、と世界中に広まってしまう」と言っておりました~。

さてこの店は古い歴史と伝統があるそうで、昔のローカル新聞の記事がテーブル・クロスならぬテーブル・ペーパーになっておりました。昨日の店と同じく、店内にいる客は老人ばかり。満員なので、となりには高齢のおばーさんペアが座りました。

ケビンが食べ終わってちと席をはずすと、私の隣のおばーさんはケビンの皿をまじまじと見るので、「やつ、すごいでしょ^^」と話しかけてみました。すると「出てきたときにはびっくりしたわよー!。ドギー・バッグいるんじゃないかと思ったわ」ときたもんです。こちらでは「犬にやるために残したのを入れる袋」をもらったりするんです。

でもそのおばーさんだってかなりの高齢に見えましたが、私が食べたのと同じ大きなフライをペロリと平らげていたんですよー(^益^)

さてここはニューカッスルに帰るためのメトロのプラットホームです。ケビンは子供の頃、街の繁華街であるこの通りに来るというだけでワクワクしたものだと言っていました。そうですねえ。私も大きなスーパーに行くだけでも喜んでいた時代もありました…
(^益^;

さて、これでケビンともお別れです。この翌日にはふたたび列車に乗ってロンドンへ帰り、その翌日にはポルトガルのリスボンへ飛ぶことになっていたのです。というわけで、次回からはポルトガル編をお届け致しましょう(^益^)b


ケビンとサウスシールズを歩く 8

2009年10月24日 | 英国

ケビンのふるさと、サウスシールズを歩きました。

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ここはニューカッスルの中心を流れるタイン川の河口。北海を望みます。

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8月だというのに寒い。犬を散歩連れている人が、海のなかにボールを投げ入れ、ワンちゃんはそれを追いかけて元気良く飛び込んでいました。人間は泳ぎませんねェ。

時はさかのぼる紀元2世紀、ローマ帝国は地中海全域を中心にヨーロッパのほとんどを支配して最盛期を迎えつつありました。時の皇帝ハドリアヌスは帝国の北のはずれにあるブリテン島に、北方民族に対処するため「ハドリアヌス長城」を作りました。規模の小さい万里の長城のようなものです。

というわけでこの地には、いまだにローマ帝国の地名が残っているんです。「ハドリアヌスの自転車用道路」ときたもんです(^益^)

さらにこの地名。Agricolaはブリテン島を平定したローマの将軍で、「アグリコラの邸宅」と書かれています。さらに「城砦」だの、「カエサル(シーザー)の散歩道」などとも書かれております。こういう名前は、1900年過ぎても残っているんですねェ。

↓こちらの様子を動画でアップしています。よろしければ是非ご覧下さい(^益^)b

http://www.youtube.com/user/sakichi21


タイン川の河口へ行く 7

2009年10月21日 | 英国

さてさて、街なかのパブばかりを巡っていても腹が出るだけなので、メトロに乗ってタイン川の河口に行ってまいりました。

ここはタイン川が北海に流れる河口、岬には廃墟となった教会が残っています。

ピンと来ない人も多くいらっしゃると思うので、地図を載せました。少し内陸部にあるニューカッスルから電車で約30分のTynemouthです。

この日は河口の北側、North Shieldsというところに行ったのです。「北の盾」、すなわち海からやってくる外敵から国を守る防波堤の役割をしていた場所なのです。

こんな大砲が国を守っていたわけだ …-y(  ̄д ̄).。o○

岬には何やら偉い軍人の像が立っていました。外敵との戦争で活躍したとか?詩人には興味があっても軍人は嫌いな私ですので、その横を通り過ぎて港町のほうまで川沿いに歩いてゆきました。おお、するとさすがに海に面した街、伝統的なフィッシュ・アンド・チップスの店があるではないでーすか(^益^)b

でかいデショ・・・(^益^;

店のなかに入ってみると、じじ&ばばだけ!80歳を過ぎないと入ってはいけない、などとは書いてなかったが、満員+外に並んでいる人々は、こりゃナントすべて老人!この年寄りにゃあいかがなものか、と思えるようなでっかい揚げ物を、ぜーんぶじっちゃん、ばっちゃんだけw(゜゜)w みんな精力的に食ってましたよ~。

斜め向かいに座ったジイサンには少し驚いた。F&Cにはヴィネガー(酢)と塩をかけるもの。私は好みでヴィネガーをたっぷりに塩を少々なのだが、その90ぐらいはいってそうなじいさん、塩をダ~~~~~っとかける。それもパッパッでわない。振らないのだ。逆さまにしてそのままプレートの上空を横移動させるのみ。砂時計の穴が10コくらい空いているのを想像してみよう。ザーーーーっと下に降り積もってゆくのだ。それをプレートまんべんなく。それを見ていた私の顔を想像してみてくれ。目はテン、口はあんぐりだ。塩の入った小瓶は、こいつひとりで半分以上がなくなったと思われる。

私の学問の師匠は、日に100本ぐらい煙草を吸っており、その吸い方も深~く肺に留めて味わっているのですが、もう80になります。60年以上そうやって生きてきているのです(゜゜) ここで見たジイサンは、きっと毎日100グラムぐらい塩を摂取して90になったのでせう。人間というのは、強弱格差は大変なものなのですねェ^^;

港町は風情があっていい。しかしこの画像、8月ですぜ。冬の海に見えるよねェ。


やむなくパブを巡る 6

2009年10月18日 | 英国

なつかしのニューカッスル。ぶらぶらと思い出の場所を歩きました。この街で行くところといえばパブしかありません(^益^; よく行った店にぶらりと入る…。

平日の昼間なので、客はほとんどいません。いつもそんなガラガラの店で、1パイントのエールを注文してまったりとしたものでした。この「パンチ・ボウル」というパブは、中に客がいたとしてもぼうっと動いていないので、ケビンは「死せる人々のパブだ」と笑っていました^^;

こちらはすぐ横にある「クレイドル・ウェル」。なんと閉店しておりました。。。 昼間には他に誰も客がいないときもしばしば。そんな静かな空間が好きだったのになぁ。

「死人たち」がちらほらいる中で一杯。。。 この日は一日中街を歩き、思い出がしみこんだ場所を見て回りました。昼からビールを飲むと、カワヤに行きたくなります。英国では公衆カワヤがほとんどないので困ります。あちこちどこにでもあるパブの中に入るしかありません。カワヤだけ使って出て行くのは気が引けるので、とりあえず一杯飲みます。するとしばらくしてまた水分が降りてくるのです。そしてまた次のパブに入るしかなひ…w(゜゜)w このエピソードを話すと、誰もが笑って「そりゃいい言い訳だなぁ~」と言いました。なんだか一日中飲んでばかりいたので、流石に腹がポッコリしてきました。ケビンにこの話をして、「日本語ではビール腹」と言うんだぞ」と教えてやりました。「わかるぞー」と言ってましたよ(^益^;