さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

見えそうで見えないんだよ開聞岳 発車4分前!

2014年02月27日 | 九州シリーズ



なんとか雨にはならないが、どんよりとした雨雲が低く垂れ込めており、開聞岳の
きれいな姿は見えない。そういえば今回の旅で、まだ一度も傘を使っていない。
運がいいのだろうけれど、せっかく薩摩半島の最南端まで来たんだから、コレは
見たいよ(=゜益゜):;*.’:;



さてここが長崎鼻と呼ばれる岬の先端。今までいろんな「はじっこ」に来たねェ~。
伊豆半島の最南端、和歌山の本州最南端、アイスランドの西のはずれ、ポルトガル
のユーラシア大陸最西端、見たかったら左のメニューから探してみてクレ!



南から海風が吹いていて、雲がどんどん流れている。山の上にかかったやつが
風に飛ばされて頂上が見えるかな~と期待するのだが、雲の切れ目が山に近づいて
も、山から(?!)なんか霧が(雲が?)発生するんだよ!

この画像を見て下さい。頂上にかかっていた空の雲が流されて右側に飛び去って
ゆき、ついにてっぺんが見えるかなと思ったら、山の真ん中あたりからホレ、モクモク
と湧き上がってきて頂上を隠すんだwww

雲の流れを眺めて30分。切れるか切れるかと見ていると下からモクモクと霧だか
雲だかが立ち上るwww ううう。。。



たまに雲の切れ間から陽が射す。海上にスポットライトみたいになっていますねェ。



海の波間が陽に照らされてキラキラ。先端には釣り人がいます。



タイでも釣れるといいけどね(^益^)w



まもなく帰りのバスに乗る時刻。ほとんど山の上のほうまで見えましたが、なんか
山からモクモクと出てくるのが止まらない。もうちょっと、もうちょっとで見えるのにー。

まるで超ミニスカートを下から見てるみたいじゃないかー。ほとんど、ほとんどまで
きているのにチラとも見えぬ。いや別に見たってなんかというわけでもないってのは
わかっているのに、見えたかどうかに目が釘づけ。風よ吹け!ちょっと足あげてー。



むぅ。ま、ふとももの上のほうまで見えたってことでよしとするかー。(^益^;チガウカ

坂道を登ってバス停へ向かう。バスが来るまであと数分だ。



ここはバス停です。あれっ!見えるー!!! あれだけ待ったのに、バスが来る
時刻になってすっきりしてやがるwww

あと4分。2秒考えて坂を駆け下りた。



バス停からさっきのところまで約90秒で駆け降りた。撮影に30秒。帰りは登りになる
ので2分はほしい。つまりギリギリ。

また走って(久しぶりだ)息切れしながら戻りました。バスは時刻通り到着し、
ゼーゼーいってる私を乗せて、定刻通りに発車しました。こいつを逃すとここに
また1時間いなくちゃならねえ。




           
    開聞岳のきれいな姿、クリックして見てクレ。こころして鑑賞するように。


長崎鼻へ

2014年02月26日 | 九州シリーズ



指宿の温泉で目が覚めると、外には虹が見えている。この日は薩摩半島の最南端、
長崎鼻に行く予定であるが、何やら雨模様。。。

テレビ番組で見事、人気一位になったこのお宿、歩いて10~15分くらいの駅まで
おねいさんが車で送ってくれました^^



指宿枕崎線というこのローカル電車、指宿から先はまた本数が少ない。長崎鼻へ
行くバスも本数が少ないので、なんとか合わせてゆかねばネバ。



指宿の駅前です。南国~~って感じです。



駅前に無料の足湯がありました。真冬の時期だというのに、椰子の木と菜の花が
印象的ですなぁ。



バスが出るまで少し時間があったので、駅前をぶらつく。なにやら風俗街も
あります。これだけ並んでいるということは、それなりに元気な街ってことかー?



これは長崎鼻を通るバスが走り出したところです。おおっ!とシャッターをきった
のは、廃墟となった「指宿ユースホステル」の姿が見えたから。

むかしはユースホステルって全国にたくさんありましたね。管理人夫婦が「ペアレント」
とか呼ばれたりして、部屋は相部屋で、夜には「ミーティング」なるものに出させられ、
輪になって話したり、みんなで歌ったり踊ったり?w(゜゜)w

いやー、団体が大嫌いな私から見て、もっとも遠い世界ですなぁ~~(^益^;

というわけで旅好きの私でも、一度も足を踏み入れたことはないの…

いやっ!あるっ!中国の敦煌で泊まったよ!中国人の友人チェングォが予約して
くれたんだ。「ユース」って聞いて「げっ!」となったけれど、まあふつーのしょぼい
ホテルという感じで相部屋でもなかったし、清潔だったから悪くなかったよ。
変な「ミーティング」なるもので「自己啓発セミナー」めいた体験を強いるのは日本の
ユースだけだと聞いたことがありますがどうなんでしょ。

ま~団体で生活するのは出来ない私ですが、廃墟となったところならまた話は別。
こういう建物、安く買えたりしないのかな。こんなところにひとりで暮らせるなら、
夜も退屈しなさそうだし(オバケ見たいぞ)、邪魔されずに本は読めるし、騒音を
気にしないで音楽は聞けるし、なんかいーじゃーん(^益^)b



というわけで、長崎鼻に到着しました。後ろの山は開聞岳。とってつけたような浦島
太郎の像が置いてありました。たしかに昔は、船に乗って南国の島に行ってきた
という話もあったのでしょうね。フィリピンとかインドネシアとか?そこが地元の王様の
御殿なら、龍宮城だというのもわかります。

帰ってきたら何百年も経っていた、というのはおとぎ話でしょうけれど、たしかに長く
旅をすると、戻ってきたときに「あれっ」と時が過ぎている気がすることがあります。
今まで1ヶ月、2ヶ月、長くは1年という旅もありましたが、その間ふるさとはそれだけ
時間が過ぎていて、自分はその時間を不在で失っているのです。もちろん旅先で
違った時間を経験しているわけですが。

旅というのは、自分が過ごす時間をどれ・どこにするかという選択なんですよね。


指宿の温泉宿は日本一だってか

2014年02月25日 | 九州シリーズ



う~む、例によって駅前には何もないw 見事に人もいないよ!
しかし霧島から妙見と、山奥の温泉を渡り歩いてきただけに、指宿は海があって
南国だなぁ~と実感。この画像の一番左、椰子の木でしょ?真冬なのに暖かい
感じがするしなあ。

昼飯を食いたいのだが、ちらほらと民家しかない。駅前に街の簡単な地図があり、
それによると、しばらく歩くとラーメン屋がある。餃子とビールだな、と思ってそこまで
行くと、閉まっている。。。w(゜゜)w

むぅ、しばらく街道沿いに歩くと、「黒毛牛の専門店」なるものがあるとガイドブックに
出ていた。高そうだし、夜は温泉宿料理なので、あんまりがっつり食べたくなかった
んだが、選択肢がなければしかたない。もう午後の2時だしなー。

しかしそこまで行ったら、「完全予約制」だってよ…w 昼飯どうするねん!



おぉ、もう菜の花が咲いているー。職場の近くにもたくさん咲いていて、毎年「春に
なったなあ~」と思わせるやつが、こちらでは1月なのねー。



おお、なんか横文字のレストランが開いている。これで食いっぱぐれはなくなったw



なかの雰囲気はちとオサレで、ビールを飲んで…という雰囲気ではなかった。なんか
かわゆいお嬢ちゃんがバイトしてるしなー。

「ここでしか食べられない!指宿の黒豚」とか書いてあるやつを頼んでみる。
するとこうきたよwww 生姜焼きとかトンカツのほうが、俺には合ってるな…。



さて少し歩いた海岸沿いに、予約したホテルがあ~る。誰もいな~~い。
いいんですか?やってるんでしょうね?



広いロビーはがらんとしていて他に客はいなかった。ま、平日の3時前ですしね。
部屋はなかなか広くてきれいだ。



目の前の景色もなかなかよろしい。大浴場の泉質もよかったよー。当然空いている
しねェ(^益^)b

ところでこの宿、わりと悪くないじゃん、くらいの印象でした。一泊してそれから鹿児島
に行き、そこのホテルでテレビをつけたら、「高くはないホテルのなかでの人気ラン
キング」という番組をやっていて、ちょうど全国1位を発表するところでした。

どこなの?とそのまま見ていたら、なーんとっ!このホテルが日本一だったんですぅ。
少し驚きましたよ。泊まった翌日でしたし。なんかジャニーズのジャリタレが二人で
ここに来て、ロビーもきれい!眺めもいい!料理も素晴らしい!とホメてましたw
あちこち写って、なんか懐かしくて嬉しかったッス(^益^)v

ちなみにここは元「かんぽの宿」で、それが民間に売られたのか?リニューアルして
やっているらしいです。だから指宿の中心エリアではなく、こんなポツンと離れた
ところに一軒あるんだー。ふつー「採算考えてこんなところに建てますか」だもんなぁ。

かんぽの宿ってーのはひどかったよねえ。何せ旧郵政省の幹部が天下って高い
給料もらうとこ。基本的に赤字で、そもそも旅行業者のプロが運営しているわけでは
ないので、うまくいくはずはない。

むかしね、一度だけ群馬の「かんぽの宿」に泊まったことがあるんです。7人2家族
だから2部屋予約してあって、それが6人になりました、と変更したら、1部屋に
変更されていたんです。そしたら「6人入れる部屋ですし、それでいいと思ったん
ですよ。もう今日は他に部屋はありませんので」ときたもんだ(笑)。

さらに、「夕食の準備が出来たら部屋に電話します」とフロントが言ったのに、予定の
1時間過ぎても連絡がなく、しびれを切らして直接レストランに行ったら、すっかり
料理は冷えてました。。。冷たくてまずいハンバーグ(絶句)。さすがに文句を言った
ら、連絡すると言った人、「連絡きませんでした?私も驚いてます」ですぜ(大笑い)。

風呂場も不潔だったし、「かんぽの宿」って、天下った役人とリストラされた郵便局の
人が公務員気分でやってるのかなーと思ったりしたのでした。

オゥ、つい昔のひどい話が長くなってしまったw
すべての「かんぽ」がそんなところではなかったかもしれませんが、その建物が
民営化して使われて、おそらくは大変な努力をして、テレビ番組で「日本一」とまで
評価されるようになったんですねー。同じ「箱」で勝負して、こういう結果だから、
やっぱり「人」なんですねー。



さて、夕食は「たまて箱」を意識してこんなふうに出てきました。開けたら煙かっ。

そういえば「浦島伝説」と逆ですが、小泉八雲の他の作品で「若返りの泉」というのが
あります。じーさんがとある泉の水を飲んだら若返ったというやつ。欲深なばーさんが
たくさん飲んだら、赤ちゃんになっちゃった!というオチ。

俺さ、赤ちゃんでもいいですよ。いずれ若者になるんだし。「戻れるものならいつ頃に
戻りたい?」という質問ありますよね。たしか高校生や大学生くらいがいいという答え
が多かったような。俺は幼児でもいいけどなー。いや別に女風呂入れるからって
わけじゃないけどさー^^;



開けたらこんな感じでした…。



昼が遅くて「黒豚」なんて食っちまったもんだから、夕食の時間は少し遅く7時にして
もらいました。食事処に行ってみると、6時スタート、6時半スタートの人たちはもう
徐々に食べ終わり始めている。だんだん人がいなくなると、ちとサビシ-w

そもそも、温泉宿にひとりで宿泊するやつは少ない。席は隅っこにしてもらっていい
のに、ご覧の通り真ん中から両サイドの2列を見渡すような、殿様席w 目立つー。

酒も2杯目に入る頃に、すっかりまわりは寂しくなってしまったぜ…。

しかし料理を運んでくるお嬢様方、みんなすらりとして黒髪を後ろに束ねた美形揃い。
ぬぬぬ。コレハ経営者の採用方針なのだろーか。おぢちゃんはちと嬉しかったw


指宿へ向かう

2014年02月24日 | 九州シリーズ



妙見温泉の朝を迎えました。気温が低いので、宿の風呂から出てくるお湯が川に
流れ出ていくときにたくさん湯気をたてています。

100年前の人々も、この湯船に入っていたのかなぁ、というような温泉に目覚めの
ひとっ風呂。朝、顔を洗うのは温泉~ってのはイイ!

宿のチェック・アウトは10時と記載されていたので、朝食後にはのんびりと「朝イチ」
の有働さんを見たりして時間を過ごす。目の前のバス停に来る予定のバスは
10:50だったか。50分どうするか…w(゜゜)w

昨日の天狗食堂に行ってみるが、残念ながらおばちゃんやってない。まー10時じゃ
食堂は開かねえかー。というわけでしかたなく川べりに戻り、宿の前にあったベンチ
に腰掛ける。

すると宿のおばちゃんが出てきて、「まー!中にいていいんですよ。部屋を使って
くれてもよかったのに!」と気遣ってくれる。というわけで、ストーブのついている
玄関わきのソファーに座り、新聞でも読み始める。おばちゃん、親切だなぁ(^益^)

入り口で仕事をしていたおばちゃん、宿の従業員と猫の話を始める。どうやら宿に
入ってくるやつ、宿で飼っているやつ、中の猫と外の猫のやりとり、勢力争いなどの
猫関係の話になっている。いま野良猫を引き受けたりして9匹いるらしいですw

そのうち俺も会話に入り、妙見温泉の景気、生活の変化、その他世間話にまた
花が咲いてしまった^^; きのう天狗食堂に来た酒好きのおばちゃん(ここの従業員
のハズだ)
も入れて、大宴会になったら楽しいだろうなぁ~^^

おっと、まもなくバスの時間。何せ2時間に1本で、それからローカル線を乗り継いで
この日は九州最南端、指宿まで行くんだからなぁ。



バスは「隼人」(はやと)という駅に時間通り到着。久しぶりに街に出た感じ。
しかしこの建物、なんだか駅らしくないねw



う~む、温泉を意識しているのか?蕎麦屋みたいだ(^益^;



ローカル線は鹿児島中央駅に到着しました。すると目の前で「たまて箱」号が指宿に
向かって出て行った。いーの、これは特別料金を取る観光列車だからw

なんだかね、ドアが開く瞬間に「ぷしゅ~~!」と霧が発生するらしいです。たまて箱
を開けたときのイメージだとか。じじーになっちまうやんかいさwww



というわけで、その次のフツーの鈍行に乗ってゆっくり行くのだ。この写真なん
だって?よおく見て下さい。「石野真子命」ってきずをつけてあるでしょ。古いっ‼
この名前を知らない人は、ぐぐって見て下さい。せっかくなので、画像を見て下さい。
むかしこの人、俺が住んでいた下町の商店街に「一日警察署長」で来たことある
んだよ^^

こんな公共の列車に、おばかなことしたやつ、もうすっかりおっさんになってたりする
んだろうなあ~。そいつコレ、見つけないかなー。はぢかしーぞ~^^



さて鹿児島中央駅から一路南下したローカル線は、目的の駅に到着。ここは
指宿温泉とはいっても、指宿の駅から2つ手前の何にもない駅です。ご覧の通り、
ここでホントに降りていいんでしょうね?って感じー。


妙見温泉

2014年02月23日 | 九州シリーズ



さて思わぬ長居をしてしまった天狗食堂を出て、宿泊予定の旅館に向かいます。

ここはね、すごく安いの♪ 私の旅は、月曜に始まって金曜に終わることが多い。
単純に安くて空いているからです。それでも一回は週末に宿を取らないといけない。
土曜はドンと高くなる設定が多いよねー。こないだ同僚に、「立派なホテルなのに
1泊4000円とかあるんだよ。やっていけるんかねー」と話したら、「私は週末や
お盆、正月くらいにしか行けないから、すごく高いわよ。それでつりあいとっている
からいいんじゃない?」と言われて気まずくなりました。

話を戻すと~、土曜にどこに泊まるかは重要なチェック・ポイントなのです。しかも
高くなるだけでなく、そもそも温泉の和室はひとりでの宿泊プランがない場合も多い。
「2名様より」なんて書いてやがったりする。そりゃ温泉と聞けば、「ぐふ♪」っつー
連想もあるけどさ、昔から小説なんかではひとりでのんびり滞在っつー
のもあるだろ?

んで調べてたら、土曜宿泊で「ひとり」OK、夕食&朝食つきで、お値段はなんと
都会のビジネスホテル並み!いますぐお電話!とうきょうぜろっさ~ん♪
いや、鹿児島だけどよ。。。



まあそういうわけで、こういう「寝られりゃ十分」という渋い湯治場チックなところに
滞在となったのです。落差も楽しみのひとつときたもんだ^^ 贅沢な部屋は、
ちょっと前の人吉温泉の旅館を見て下さい。あっちだって安かったんだけどw



風呂場は2ヵ所あり、どちらもいい湯でしたよ。24時間入れるというのも嬉しかった
ですし。



そうそう、私が温泉に泊まっても、極力素泊まりを選択する理由のひとつは、料理が
これでもか!と多すぎて食べるのが大変で、それが連日となるとつらいからです。

ここは宿泊費も安いし、しばらく連泊して湯治をする人たちのために、豪華な皿数が
並ぶ料理よりも、質素に食べられればそれで十分、というコンセプトで出してます、と
書いてありました。そりゃいいねェ。んでどんな感じなんだろ?と楽しみにしていたら、
こんな感じでした。

全然「質素」じゃないよねー!そりゃ一流旅館の豪勢なコースとは違うけどさ、
普段家でこんな贅沢にやらないよねー?

私の友人などは、酒も飲まないし、「温泉に泊まるときは、から揚げ定食で充分
なんですけどね」と言っておりました。いや俺はそこまではどうかと思うが、これは
しっかり立派でしたよー。