さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

能登へ

2019年10月31日 | 山陰・北陸日本海



さて今回は能登半島へ。輪島、七尾、金沢、富山に泊まります。能登空港へ飛ぶのが
便利。帰りは富山から新幹線とも思ったが、台風被害で車両が水に浸かっているのを
見て、すぐに帰りも飛行機のチケットを取りました。さて出発の日はどしゃ降り。
品川から空港に向かうところです。強風じゃなきゃ大丈夫だよな。



能登空港というマイナーなところへ飛ぶせいか、ターミナルはバスを使って飛行機に
乗りました。青森に飛んだときもそうだったけれど、あれだけの数のゲートがあるのに
バスかー。LCCじゃないのになあ。



フライト時間は1時間に足らず。山を越えていくからアクセスは大変だけど、距離は
短いんですよね。



能登半島も雨雲に煙っていました。



飛行機が到着すると、だいたい街へ向かうバスが一杯になるもんだが、みなさん迎えの
車が来たり、観光バスに団体で乗ったりと、輪島へ向かうバスに乗ったのは俺だけ!



さて輪島の街へ到着しました。バスの終点は「輪島駅」だが、鉄道が廃線になったので
「駅」は消滅したのに名前だけが残っているのだ。



なかなかいい感じの建物が残っている。街はとても静かだ。



能登半島の北のはずれに位置しているが、港町としては栄えた歴史があるのです。



トンビが「ピーヒョロロ♪」と鳴いています。この声が大好き。そして飛び方も悠然と
風に乗っている姿がうらやましくなる。夜にスナックのおばーさんが「気をつけないと
食べ物なんかを持っているとかっさらわれる」と言っていましたが。



「蔵づくり本格醸造かえし使用」という黒天丼を食べました。「かえし」というのは、
醤油、ざらめ、みりんを煮返し、蔵で3ヵ月も熟成させたタレだそうです。旨かった
ゾ~。浅草育ちで天丼にはうるさい私ですが、これには満足。



海辺に立つルートインに泊まりました。意外にも宿はなかなか取れずに苦労。向こう側に
もう一棟、増設していました。ここもインバウンドが増えているのか?

その裏に観光案内所があるので寄ってみた。親切なじっちゃんばっちゃんが3人いました。
話していたら、ばっちゃんが突然「スマホがない!」と騒ぎだした。「さっき使って
どこにも行ってないのに」とあちこち探す。みんなで探していたので、「鳴らせばいいん
だよ」と助言。じっちゃんがかけてみたが、音はしない。「音がならないようにしてない?」
「そんなのしてない!」とばっちゃん。さっき行ったというトイレにも行ったがみつからず。
「鳴らし続けて!」とばっちゃんは右往左往。

俺に出来ることもないので、出ることにしました。すると2度目にトイレに探しに行った
ばっちゃんがにっこりしながら帰ってきました。個室にあったそうです。1回目で聞こえ
なかったんかいー。ま、よかったね…(^益^;


月島で酒を飲む

2019年10月30日 | 関東甲信越



まだ新しい大江戸線の勝どき駅から地上に出ると、高層ビルときたもんだ。昔は
埋め立て地でな~んにもないところだったのに、なんじゃこりゃー。



すごいな、この高層マンションは。ああいうところに住めば、景色はいいかも。
しかしハチの巣みたいだなー。



勝鬨橋(かちどきばし)です。下町育ちの私としては、あれを渡った先は「地の果て」、
倉庫がちらほらあるだけの、文化果つるところという印象だったのだが、今や高級
住宅街となったのだなー。小さな子供を連れている若い世代が多い。新しい住宅地は、
30年ローンを組んだ人たちだからなあ。緑のある広場には、小さい子がたくさん
遊んでいました。いまや日本中少子高齢化が進んでいるのに、ここらは若い子育て世代が
うじゃうじゃいる特別区域なのである。小中学校はプレハブの増築もあるとか。



これじゃそうなるよね。しかし高層に住んでいる子供たちはどこで遊ぶんだろう?



さて一軒目は有名な立ち飲み酒場「かねます」。立ち飲みとくれば安価が基本なので
しょうが、ここは「酒」というと獺祭の純米大吟醸が出てくるのである!!!

元はどこかにあったのだろうが、いまや高層ビルのテナントになっている。土曜日は
13時から開店となっているのだが、「早めに開くことあり」という情報を得ていたので、
12:30に行ってみたら、入り口には数人が並んでいた。中は満員。30分程並んでいたら、
店員が出てきて「もう食材がないから、ここまで」と言って、俺の後ろに並んでいた
奴が最後となった。開店時間前に来たのに締め切りときたもんだ!

1時間ほど待ってようやく入れたら、カウンターにぎっしり。立ち飲みにはよくある
光景である。しかし客層が、若いカポーばっかり!(; ・`д・´)ナニコレ



牛肉の上にウニ。ここは料亭ですかっての。旨いが高い!ここはビールと言えば
ギネスだし。



毛ガニは売り切れで、鯛の昆布〆を注文。メニューの大半は品切れだ。聞いてみたら、
11時から開店していたそうだ。というわけで、観光気分の若者たちが、金に任せて
高級食材を立ち飲みで食べるという異色の店だったのである。まー二度と並ばないなw



こちらは勝鬨から橋を渡って月島の「食堂ユの木」。食堂という名前なのに、一流料亭
みたいな突き出しでしょ?そういうコンセプトの割烹なのです。なんか埋め立て地にできた
新しい店は、名前は控え目で「立ち飲み」だったり「食堂」だったりするが、高級食材の
店が多いのか?金持ちがいっぱいいるからか?



里芋の煮物。合わせる日本酒も凝ったセレクション。同じ高級食材なら、こういう
いい仕事をしてほしいものです。



高層の住宅地って、香港を思い出すなあ。



先日の台風では、高層マンションの一階が浸水して、電気が止まって大変だったという
ニュースを見ました。10階以上は歩いて登れないし、水も止まったらどうしようもない
よなあ~。



高層に住むと、降りて外に出るのが面倒になるそうです。やっぱり俺はふらっと
外に出られるところがいいなあ。



バブル時代のニュータウンも、買った人たちは一斉に高齢化しましたが、ここもいずれは
そうなるのか?


台風19号の爪痕

2019年10月28日 | 東北シリーズ



この春に開通し、先日乗ったばかりの三陸鉄道が、台風19号でこんなになって
しまいました。泣きっ面に蜂よりひどいではないか。



復旧にはだいぶかかりそう。甲府に行く中央本線、足利や桐生に行った両毛線、
白河に行ったときの東北本線、会津に行ったときの磐越東線、三陸鉄道に乗る前の
八戸線、箱根登山鉄道、軽井沢のしなの鉄道と、あっちもこっちも大変な被害で、
復旧の見通しが立たないところだらけだ。飲み屋のみなさんの顔がいくつも浮かぶ。



上田の、この橋が落ちたんです。



こりゃひどい。



みなさん、頑張って下さい。直ったらすぐにまた飲みに行きますから。(´・ω・`)


純米大吟醸 松島の吟風

2019年10月27日 | 



三陸の旅、最後に仙台駅で買ったのが塩釜の酒、阿部勘酒造の限定品「まつしまのかぜ」。
阿部勘は新宿の「鼎」で飲んで衝撃を受けて以来御贔屓にしています。東北の酒は好きで、
仙台駅の酒屋では必ず買って帰ります。「森田」がないかと思って探したが、これが
見つけられて楽しみ。



最近手に入れたのが、浅草の「銅銀」で買った猪口。前回行ったときに休みだったので、
ようやく買えました。外は銅で、内側は錫を塗ってあります。



ひとつひとつ手作業で作ったものです。金属製だから、熱燗がいいかなー。
この店、中学時代の友人がやっている食堂のすぐ近く。何度も通ったけれど、子供の
頃だったから銅製品の店なんて目に入らなかった。ちなみに高校生のときにはすぐ
近くのパチンコ屋によく行き、刑事に補導されたなんてこともありました。出ていた
玉を取り上げられるかと思ったら、「すぐ景品に変えて」と言われ、それを持って
交番に行ったのでした。すると警察官が「たくさん出たなー」と感心していました。

さて銅銀屋のご主人に、この店はいつからあるのか聞いてみたら、なんとまもなく
創業100年なんだってさw(゜益゜)w


石巻 旅最後の夜

2019年10月26日 | 東北シリーズ



石巻の街中に、新しい建物が建っていました。たしかここは仮設の観光案内所か何かが
あった場所だと思うが。。。 入ってみたら、やはり震災の資料が展示されていました。



係員の女性が、相手をしてくれました。後ろの写真は石ノ森萬画館が被災したときの
もの。そして腕が折れたシージェッター海斗が回収されたそうです。

震災や津波の話をしたあと、これからどうするか聞かれたので、日和山に登ると応えたら、
「歩いて?それは大変でしょ」と驚かれました。地方の人は、ほんとに歩きませんねー。
こちら東京の超ゴミゴミしたところに住んでいるから、車を持ったことがありません。
それに旅をしたときは、よその土地を歩くのが楽しみなんですよ。ちなみに日和山を登る
のに、ここから2~30分というところ。それくらい歩かない?



さて日和山のてっぺんまで登ってきました。そりゃー日差しは強いし、汗をかきました。
でも山の上の海風がここちよいゾ。手前のほうに橋桁を造っていました。もう一本
橋が架かるんだな。



街がぜんぶなくなったエリアです。手前にはマンションが建ちましたね。でもむこうは
運動場になったり、住宅は造らないそうです。土地を持ってた人はどうなったんだ?



北の街方面。左岸にはだいぶ建物が建ちました。



でっかいマンション、目立ってるなー。



さて最後の夜は、前回発見したイタリア料理屋、ベルコルポ。バローロをグラスで
出していたのが印象的。料理も酒も、かなり本格的な店です。



カウンターに座っていたら、奥のほうからかわいい声が聞こえてきた。3歳くらいの
女の子が調理場に顔を出した。「タラコスパゲティー食べるの」なんて言っている。
次に5歳くらいの女の子が調理を始めたお父さん(ここのヒゲマスター)を横でじっと
見ていて、火のついたフライパンを見て「おー!」と声をあげたり、食材が飛び出た
のを見て「パパ、落ちたよ…」とかコメントする。(^益^;

それからお母さんが小さいバブーちゃんを抱いて出てきた。3人女の子!!!
みなさん俺の横のカウンターに並んで座る。3歳くらいの女の子がひっきりなしに
しゃべる。若い店員が「うるさくてすみません」なんて言うけれど、こりゃあにぎやかで
嬉しい♪



3人のお嬢ちゃんたちは、お母さんと一緒にタラコスパゲティーとドーナツを食べて
また奥に消えていきました。ウウム、「このお嬢さんたちにデザートを♪」って
やりたかったのだが、店の人だしなあ。。。


食後にはアルマニャックを一杯♪

マスターは子供たちが行ったあと、「うるさくてスミマセン」なんて言っていましたが、
目尻は下につきそうなほど。こちらも下がっていましたが、超しあわせそうなマスター
でした。次に来たときは女の子4人になってるといいねえ。



あ~これで今回の三陸の旅も終わりです。よく飲んだわ。。。