さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

久慈からリアス線に乗って

2019年09月30日 | 東北シリーズ



久慈のホテルでローカル新聞を読む。「災害復旧」って、3年前の台風ですかぃ。
あの北海道の鉄道が破壊されたやつかー。



ローカル新聞で大事なのは、この慶弔だそうです。必ず毎日チェックして、ソー式が
あろうものなら行かないと大変なことになるとか。しかしまあ、訃報が3段、その横の
「誕生」が3分の1になって、「結婚」はさらに少ない。少子化まっしぐらだなあ。



さあて、以前にブツ切りにされていたときには「北リアス線」と呼ばれていましたが、
この度ズタズタになった真ん中のところをJRが見捨てて三陸鉄道になり、見事南北の
リアス線が全部つながったので、それを記念して全部乗るのです~。見えているのは
青い森鉄道です。



雨が降り出しました~。しかし今回の旅は2週間弱なんですが、なんと一度も傘を
ささずにすみました。移動するとその前後が雨になったり、こんなふうに移動中だけ
だったり、夜中に降って朝はやんだりと、タイミングがすごくよかったのです。



震災から8年が過ぎ、このようにどこも防潮堤が出来て、海が見えなくなりました。
壁を造りたいトランプもびっくりだ。



「海岸」なんて駅名でも、全部防潮堤!日本が刑務所のなかに入ったみたいだ。



車内アナウンスで、「まもなく左側がナントカ浜で景色のいい所です。ご覧になって、
写真もお撮りください」と説明が入る。そして電車は少しの間止まります。



「反対側には、三陸自動車道、高さ●×メートルの橋を建設中です」という説明も。



まだ出来てない。



「ほりない」という駅ですが、あまちゃんでは「袖が浜」という名前になっていた
そうです。さらに昨日行った「海女センター」は、番組では近くなっていましたが、
実際には遠いんですよぉ~、という説明も入りました。

そういうの、よくありますが、知っているところでは驚いてしまうことがあります。
たとえばむかし「夕日が丘の総理大臣」という青春ドラマを見ていて、京王線の
「京王永山駅」から走って角を曲がったら鎌倉になっていたり、映画の「テルマエ
ロマエ」を見ていたら、那須の北温泉で階段を降りたら伊豆の温泉になりました。
「どこでもドア」だよなあ。。。



ここも「景色をご覧ください」と電車が止まったところです。



同じく三陸道路の高~い橋。いま調べてみたら、来年には全線開通なんだって?
車だと便利になるだろうけどなあ。。。



こんな景色のところに、津波がどばーん!と来たんですよねえ。



防潮堤の施設が、三陸鉄道の車両になっているとー。



ここも電車が止まって撮影タイム。リアス式海岸なんだから、こういうのの連続。
さすがに乗客たちもだんだん立たなくなりました^^; いちおう礼儀として撮影
しようよ!



左には作りかけの橋桁、右には防潮堤の「切り身?」、手前には公園。土木業者さん、
頑張って下さいw


久慈の夜は洋食で

2019年09月29日 | 東北シリーズ



自転車で久慈まで帰ってきました。電動アシストでスイスイです。四国の佐田岬に
行ったときに交通手段がなくて自転車を使いましたが、それから大変便利なことに
気づき、何度使ったことか。



せっかくなので、港エリアまで行ってみました。1㎞先だと、歩いて何もないとがっくり
くるのでためらいますが、自転車なら「あっちに何があるだろう?」と足を延ばします。



地図を見ると海辺に公園があったので、最初は30分くらい歩いて行ってみようかと
考えましたが、実際自転車を借りて行ってみると何もないところでした。横には
こんな砂利の山があったぞ。



街なかに戻り、小山の上に神社があるので行ってみました。登りも電動でスイスイだ♪



ついでに街を回りました。こんな印象的な建物の喫茶店がありましたが、残念ながら
閉店でした。



さあて夜の出動タイム。昼間に道の駅のおばちゃんに「行くべき居酒屋」のチェックを
してもらいましたが、何せ青森に来てから3日連続で記憶を失いかける深酒。肝臓を
休めようか、しかしせっかく来たのだから、と逡巡する。明日から宮古、大船渡、
気仙沼、石巻と行かなければならない店が決まっているので、休むとしたらこの日しか
ないと思って英断!



気になっていたのが、半世紀近くやっているという洋食屋、「伊太利屋」さん。
地下に螺旋階段で入ってゆくハイカラな店でした。(津波で大変だったらしい)



マダムのワンオペらしいようでした。近所の人が、テイク・アウェイでお料理を
持って帰っていました。客は俺ひとり。この日はビールだけ!いちおう酒抜きの
休肝日って言うの?死ぬ直前まで「16のときから酒抜いたことはねーよ!」と変な
自慢をしていて若くして胃がんで逝ってしまった我がお父っつぁん、歯を抜いたときに
医者から「今日はアルコールを控えて下さい」と言われたときにも、「だから今日は
ビールだけ」と言っていました。似たようなものか?



「エビフライ・クリームコロッケ」を注文しました。するとこんなのが出てきて、オオ?
別々じゃなくて、なんか合体しているやつでした。尻尾は好きなので、バリバリ食べました。
頭を残したのですが、皿を下げていったマダム、またその皿を持って戻ってきて、
「頭の中も食べられるんですよ」とおっしゃる。「ほじくって!」と指導を受け、頭の
中のミソをほじくって食べる。さらに「足も食べられるのよ」と追加指導があり、小エビの
唐揚げみたいな足をバリバリとかじる。それでニッコリと納得して頂けたのでした^^;

帰り道、ホテルの近所にうら寂れたスナックあり。カナーリ心惹かれたが、この日は
控えねば、と思い直しておとなしく帰ったのでした。。。


あまちゃんの舞台 小袖海女センター

2019年09月28日 | 東北シリーズ



久慈から自転車で35分くらいだったか、ようやく小袖海女センターに到着です。
駅のおばちゃんは「がんばって漕いで45分はかかったわよ」なんて言ってたけど、
さすがに男の底力(^益^)b



「あまちゃん」の最初のところで、能年玲奈がこの上を走っていたっけね。



この両サイドが「夫婦岩」というそうです。このしめ縄は、大震災の津波でも切れ
なかったので、縁結びにご利益があるとか。どーだかねー。。。
だってさ、ケコーンする前の片思い時代には「つながりたい」と思うけれど、一旦契約が
結ばれてしまうと、切りたくても切れない人だらけなものでしょ?
私の友人は、「結婚して20年経ったら、定期借地権のように必ず更地にして返すって
システムにならないものですかね?」と絶望的な怒りをこめて主張していました。
「それなら10年ごとにクーリングオフを執行できるってほうがいいじゃん?」と
私は応えましたが(^益^;



連ドラで、祖母が主人公のアキを海に突き落とした場面で使われていた、と書いて
ありました。また来るときに見た「柱状節理」の説明もありました。東尋坊や
北アイルランドで見たやつか~。



防波堤の上は立ち入り禁止になっていたので、建物の中に入ってみました。
一階はさえない土産店で、ここは2階です。



屋上の展望台からの眺め。能年玲奈が映っていたのは、ドローンか何かで上から撮って
いたような。

岩の上にカモメがとまりました。



いい眺めを見ているんだろうなぁ。



こんなもんを碑にするもんですかね。。。



さあて、また自転車を漕いで帰るかあ。



寄せ波が岩にぶつかってドォオオオン!、そして引き波が岩をガラガラ揺する音が迫力。
しぶきが舞って、風が潮の香りを乗せてきます。すげぇ~ぞ (=゜益゜):;*.’:;


久慈海岸をひた走る

2019年09月27日 | 東北シリーズ



久慈の港です。自転車だと、いつでもすぐに止まって写真を撮れますね。



最初は穏やかな海と思っていたんですよ。



ここらは北部陸中海岸の代表的な景勝地で、日本最古の地層を有する断崖と岩礁が続く
海岸ということです。




たしかに絵になります。道路がだんだん狭くなります。車の通りは少ないですが、
カーブの多い狭い道を車がすれ違うので、滅多にいない自転車だと車の運転手も
ちと気遣うでしょう。それさえなきゃ、自転車ではとっても快適な道のりです。



「つりがね洞」という岩だそうです。



伝えられませんが、すごい波の砕ける音です。細かい海水の飛沫が風に乗って飛んで
くるので、潮のにおいがします。波が打ち寄せるときには「どっかーーん!」という
破裂音が轟き、そのあとで引き波が岩をゆするので大きな岩がガラガラいう音が続きます。
すんごい迫力だよ!車に乗ってちゃ聞き逃すよ。



おおっと、中央やや右より、なんかあるぞ。あれが「海女センター」か。30分ちょっとで
10㎞あまりの道のり、到着したようです。



あ~、足摺岬でこういう斜めになった層の岩を見たなあ。



ばっこぉーーーーん! 雷レベルです。



せっかくだから、海女さんのふとももがきれいになっているマンホールを見つけたかった
のですが、こんなのしか見当たりませんでした。。。


海女センターに向かって電動自転車

2019年09月26日 | 東北シリーズ



久慈の道の駅、なぜかリトアニアの酒が置いてある。「久慈の名産品、琥珀はいかが
ですか?大切な人への贈り物に♪」などと言いながら、土産屋のおばちゃんが話かけて
きて、久慈市は琥珀つながりでリトアニア共和国のクライペダ市と姉妹都市になっている
ことを教えてくれました。んでさくらんぼのワインやカシスワインを試飲させて頂き、
ブランデーがいいかなと思ったのだが、なにせまだこれから1週間歩き回るのだ。
「ずっと持って歩くのはつらいよ~」と言うと、「通販があるから、そちらで買って
下さい」と勧められました。帰宅してからHPを見たけれど、ワインだけでブランデーが
ないぞ???

さてそのおばちゃんとしばらく話をして、夜に行くべき居酒屋情報、そして自転車を
駅で借りて回ったほうがいいと助言を頂く。「1時間くらいなら歩いちゃうけど?」と
言ったが、「自転車にするべきです!」ときっぱり。というわけで、駅に戻ることにした。



通りがかりに「あまちゃんセンター」があったので、とりあえず中を見る。



この連ドラ、あまり好きじゃなかったので、よくわかりません。。。



アイドルだのなんだのいうので興味がなかったんだな。。。



さて電動自転車を借りた。手続きは三陸鉄道の切符売り場&土産売り場&観光案内所で
するのでした。もらった地図を見ながら観光するべきスポットを教えて頂く。



こんな感じの地図だったので「海女センター行けますね?」
と言いました。しかし
「遠いですよ。私が一生懸命走って45分かかりました。道は細いし、車が行き交う
ので大変です」というお話。まあせっかく来たんだからガンバロウ。



あとで大きな地図を見たら(そんときゃ市内の案内図だったので)、こんな距離でした。
町はずれなんてもんじゃねーよ。はるかかなただよ。



ま、とにもかくにも出発だ。電動自転車でらくちんだし、潮風がここちよくてゴキゲン。



町はずれから久慈の町を見る。



まもなく海岸だ。海の風景は次回に(^益^)b