さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

カレル橋

2013年11月30日 | オーストリア・チェコ



プラハの中心と言えば、あちらに見えているプラハ城?
いやいや、そのお城と旧市街を結ぶ、ヴルタヴァ川にかかる最古の橋、カレル橋
かもしれません。



朝早くから深夜まで、歩く人々が絶えることはありません。



ご覧のように、この橋には30の聖人像が並んでいます。



なかでも一番人が集まるのは、こちら聖ヤン・ネポムツキー。14世紀の司祭です。

台座で金色に光っているところをちょっとアップにしてみましょう。



橋の上から逆さまに落とされているのが見えますよね。

カトリックは「告解」という、司祭に自分の罪を語って懺悔する習慣があります。そこで
王妃がこのネポムツキーに自らの罪を告白したわけですが、王様がその内容を
教えろとせまったのです。浮気?それとも王に対する反感?なんでしょ(^益^;

ネポムツキーはその内容を王様に話すことを拒みました。職務上知りえたことです
から、当然「守秘義務」ですよねェ~。怒った王様は彼を拷問にかけて殺し、その
遺体をカレル橋から投げ捨てたのです。ひどいっ!

その後ネポムツキーはボヘミアの守護聖人となり、このレリーフをなでると幸せに
なるという言い伝えが広がったのです。だからひっきりなしになでられてテカテカ
しているというわけ^^ 私もなでました。しあわせ間違いなしッス(^益^)b



スメタナの「モルダウ」が聞こえてくるような?こないような…w
のんびり釣りをしているおっさんがいました。中国の桂林を思い出します。



この人も、きっとネポムツキーをなでてしあわせなんだよw(^^)w


プラハは安い

2013年11月29日 | オーストリア・チェコ



さてプラハの街探検が始まりました。古都だけに街並みはきれい。「プラハの春」、
そしてソ連の戦車が入ってきた歴史を思い出します。「存在の耐えられない軽さ」
という映画をご覧になったことがあるでしょうか。ここチェコは、ドイツ、オーストリア、
ロシアといった大国にはさまれた、過酷な歴史を経験してきたのです。



いまはもうそういった歴史は記憶の中。ここプラハは平和な観光都市となっている
のです。



なぜかシャーロック・ホームズのパブがありました。何か由来でもあるのでしょうか。
ちょっと入りにくいディープな雰囲気だったので、試せませんでしたねェ。



夕食はこちら、U MEDVIDKU。ネット検索したところ、地元料理が手ごろな値段で
楽しめ、感じもよいとのこと。いまはネットでどんな街のレストランも口コミ入りで
載っていますよね。しかも地図までついているし。



内部はとても広い。沢山のウェイターが働いています。ちょっと高級レストランだと
ウェイターの縄張りというか、担当のテーブルが決められているものですが、ここは
適当に誰でもやっているみたいです。



注文したのは、こちらの代表的な地元料理である牛肉のグラーシュ。コロコロの
ポテトも香ばしく揚っていました。



なかなか旨かったので、デザートに突入。ところで灰皿があるでしょう?嫌煙者には
すみませんが、こちらプラハでは、まだまだ喫煙コーナーが残っているのです^^;


プラハへ ~ビヤホール事件勃発

2013年11月28日 | オーストリア・チェコ



ザルツブルクからウィーンへ戻り、翌日にはプラハへ。5時間あまりの列車の旅です。

ザルツブルクへ向かう列車も「ミュンヘン行き」でしたが、このプラハへ向かう列車も
「ベルリン行き」。寝過ごしでもしたら大変なことになるなー。

切符を買うときのおねいさん、親切に対応してくれて、季節のディスカウント切符を
くれました。日本で列車のネット予約もできるのですが、現地で買うほうが安いのです。

それに乗り換えがあればその情報、出発時間や到着時間などをプリントアウト
してくれるのもありがたい。日本の交通機関も大変親切ですが、プリントアウトは
やってくれませんよねェ。



上の2枚はプラハの駅です。古くていい感じです。

チェコはユーロに入っていないので、「クローネ」という単位の通貨です。
ほぼ世界中のATMから現金を引き出せるはずの私のバンキング・カードを入れて
みたら、なんと"expired"=「期限切れ、終了してます」と表示!w(゜゜)w

なにっ! しばらく頭の中は真っ白w だって現金が引き出せなかったら、これから
5泊、どうやって過ごすの?いま中央駅からホテルまでどーするの???
ここはチェコ、EU圏から離れた陸の孤島なの???

「このカードは提携しておりません」ならいいよ。「期限切れ」って???

カードが使えなかった中国ウイグル地方の旅を思い出しながら、しばし呆然とした
あと、「違うATMを試してみよう」と気を取り直し、探し出してやってみました。

出来たとき、ほっとしましたよ… _| ̄|〇 無事、お金を手にできました。。。



駅前からタクシーを乗ろうかと思いましたが、旧市街まで2kmないのに4、5千円
という。プラハのタクシーは「ぼったくり」が多いそうで、気分が悪いから頑張って
地下鉄に乗り、歩きました~。混み合った目抜き通りから見えているのは国立
博物館の堂々たる建物です。



きれいで静かなホテルに荷物を置き、とりあえずビールを飲みに出ました。
なんてったってチェコはビールが美味い!

すぐ近くに見つけた感じのよさそうなビヤホールがここ、U Vejvodu。




カウンターが空いていたので、ビールの注ぎ口が並んでいるすぐ横に座って、
チェコ語がわからないので、指をさしてピルスナーだの黒だのを飲む。



みんなガブガブ飲んでいます。とても美味いし一杯200円ちょっとなので、こりゃあ
昼から夜から飲みまくり、プラハの旅を楽しまねば、とスタートから意気揚々(^益^)b

この一回目はいい感じだったのです。気持ちよく飲んで帰ったのです。だから
2~3日経ってまた行ったのです。。。

2回目はカウンターではなく、背の高いテーブル席に座りました。まずはぐいっと
一杯飲み、続けて2杯目を飲もうと店員を呼んだら…。

店員のおばさん、私がにっこりと手を挙げたら、ものすごく嫌な顔をして、ツカツカと
やってきて、「あんたね、この国では手を挙げて店員を呼ぶのはすごく失礼な
ことなんだよ!」と大声で怒ったのです。

「それは知らずに失礼しました。私の国ではこうするものですから。ではこちらの
国ではどうするんですか?」

…と聞くと、手を挙げそうになりながら、ぐっとつまってしどろもどろし、指をVの字に
して目に当てて「こうするのよ!」と答えました。そんなことする人いませんよねー!

そして会計をするとき、少し高くなっていたのと、「サービス料は入ってないんだから
ね!」とチップを要求。札を出すと、バッグをちらっと見て、わざとらしく「ああ~、
おつりの小銭がないわー!」と大きな声を出し、結局数百円(たったのというか)
余計に取られてしまいました。

               
                       へこむわ…



この画像はカウンターに座った一日目のものです。帰国して見ていたら、あひー、
右の隅に横顔が写っているではないでーすか。


かなり嫌な思いをしたので、ホテルのフロントでちょっと聞いてみました。ウェイター
やウェイトレスを呼ぶとき、どんなしぐさをするのかと。すると私がやった通り、
手をちょっと挙げるのです。「それはこの国では失礼だと言われましたが」と聞くと、
「全然意味わからないわ」とのことでした。

結局嫌がらせでからまれたのです。しばらく気分が悪かったのは、「これが白人なら
しないんだろうなー」という思いです。「人種差別なんて考えすぎ」と思われますか?

先日、稀勢の里が白鵬を破ったとき、観客から「万歳」の連呼が起りました。
こんなこと初めてではないでしょうか。白鵬は、「俺がモンゴル出身だからなん
だろうな」と思ったでしょう。今や相撲の一番強い人たちは、ほとんど外国出身で、
日本人はほとんど勝てない状況が続いておりますので、日本人がガイコツ人を
やっつけたら万歳。考えすぎだと思いますか?昇進や優勝にからんでいない
一番だったのですよ。

万歳をするほうは差別意識など実感していないでしょうが、白鵬の気持ちを思うと
私は大変嫌な気持ちになります。簡単になんでも「差別だ!」と言うのは嫌いですが、
露骨でなくとも、意識していなくても、本当に些細なことでも、人をひどく傷つける
ことがあるのです。。。

       
                こういう気分だぜ…(=゜益゜):;*.’:;


ふたたびウィーンへ

2013年11月27日 | オーストリア・チェコ



早朝にザルツブルクを立ち、ふたたびウィーンへ戻ってきました。翌日にはプラハへ
行くので、一泊だけの通過です。遅い昼飯には、もうなじみになったビヤホール。
迷わず「無濾過」を注文し、そのときに食べたのがご覧のハンバーガーのようなもの。
塩味のきいたオリーブとパプリカが沢山のっていて美味しかったです。

これも簡単なので、帰国してから自宅で作ってみましたよ^^



午前中にオーストリアを列車で東西に横断し、明日も長い列車に乗るので、ぶらりと
歩いてすぐのシュテファン大聖堂に散歩をするだけにしました。最初に来たときに
左に見えている塔に昇りました~。



内部をあらためて見てみますと、やっぱり大きくて装飾がすごい。



厳粛な気持ちに…なるような、ならないような(^益^)w



夜はまたなじみになったホイリゲへ行ってワインを飲む。ここは禁煙エリアなの
ですが、目の前でシュランメルの演奏をやるのがわかっていたので、一度聞いて
みようかと^^



そして始まりました。聞いていて楽しかったのですが、この日は客もまばら。
なのでこのコンビ、空いた席を回り始めました。

私もひとりだったので、両サイドに座られて演奏が始まる。日本人だとわかると、
なんと日本の曲をやりだした。「スキヤキ=上を向いて歩こう」をやったあと、なんと
「だんご三兄弟」。最初「ダンゴダンゴ!」と言うので、「タンゴ」をやるのかと思って
しまった。だんご、だんご、だんごさんきょうだい~~♪ときたもんだ。

まだ「何がいい?」と聞くので、「私はシュランメルのほうがいいよ^^;」とリクエスト。

こうなるとチップを払わないわけにはいかない。サイフを開けたら、悲しいことに
小銭が全然ない~w 札は一番小さいので10ユーロw(゜゜)w せめて5ユーロ札
でもあったら… _| ̄|〇 10ユーロ払ってやったよ…

              
                 こういうときに限ってないんだよ!


最後に真面目な顔になり、「もしかしたら音楽家か?」と聞いてきました。うーむ、
気品のある芸術家タイプだからなぁ~~(^益^)b


鱒料理を食べる

2013年11月25日 | オーストリア・チェコ



ザンクト・ギルゲンはモーツァルトのかあちゃんが生まれた町だそうです。さらに
モーツァルトのねえちゃんも結婚したあと、ここに住んだそうです。そういうわけで
このように「モーツァルト・ハウス」なんてのがあるわけですが、当のモーツァルトは
この街に来たことがないとか?!

というわけで、わざわざこの記念館に入る気はしませんでした。。。



昼飯はどうしようかと思っていたら、とあるレストランの前に、このようないけすが
あるではないかね。これはよさそう(=゜益゜):;*.’:;

その店に入り、メニューを持ってきたおねいさんに、「ここに書いてある鱒料理は、
あそこの水槽で泳いでいるやつで、この湖で獲れたやつなんだね?」と聞くと、
にっこり「そうですよ」と答えてくれました。当然それを注文です!



すると キターー!!!===(゜∀゜)===キターー!!! 旨そう^^ まわりの皮はパリパリです。

料理を待っている間に、グラスワインはほとんどなくなってしまいました^^;



お腹の部分にはバジルが入っていました。あんまり旨かったので、家に帰ってから
作ってみました。お腹を開けて内臓を取り出し、そこにバジルを入れて、全体に
小麦粉をまぶして揚げるように焼くだけ。見栄えは素晴らしく、美味しいメイン料理
ですが、作るのは結構簡単なのでお勧めです。

グラスワインのおかわりは、おねいさんのお勧めを聞いてリースリングにしました。
美しい湖が点在するザルツブルク地方、最後の日を飾るのにふさわしい食事でした。



バードイシュルに行く船は、「ヴォルフガング号」というのですね^^;
「アマデウス号」でもよかったのに(^益^)



残念ながら、天気は雨交じりのままのようです。。。



街を歩いていると、やけににぎやかな所がありました。お墓です。。。
派手で混み合っていますね~w



さっき乗ったロープウェイが見えました。うっすら見えるところが頂上だと思って
しまったのがヤラレタでした。あそこはまだ半分。残り半分はすっかり雲の中
なんですよ~~~www



モーツァルトが少年の姿でヴァイオリンを弾いています。雨の中でもご苦労様です。


さて、これで5泊したザルツブルクはおしまいです。翌日はいったんウィーンに戻り、
その翌日にはチェコのプラハに向かいます。ちょうど旅の折り返し地点までやって
きました。

        ↓ ザルツブルクの景色を動画でご覧ください~(^益^)b


ザルツブルク