やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

国境を思う

2017-12-31 12:41:09 | おもう。


パキスタンとアフガニスタン、イランの国境付近を
ずっと旅してる親友から写真が送られてくる。
とても荒涼として広く、緑のない山々や丘などが広がっているけど
とっても美しい、とある。美しすぎて
大好きになりそう、と。
そこの暮らしはシンプルで貧しく、みんなやさしくあたたかいって。
そしてそんなに旅をしている自分のことを驚かれるって。
同じ国に住んでいながらも、あまりにも違うんだって。

数日前はわたしもスキー場にいたり、今は東京も寒いけど
そっちのあたり(アフガニスタン国境付近のとある村)で
彼は沢の水につかって楽しそうだったりする。
木漏れ日がキラキラしていて、本当に美しい。

さらに、でもこのあたりは外国人は立ち入ることはできない危険な
場所なんだって。たしかにそう。
日本の外務省海外渡航安全情報のホームページで見たら、ちょうど真っ赤に
塗られているエリア。
銃を持った軍や武装の検問・・
読みながらもわたしも緊張するし、
そういうところを旅している彼のことを思うし、
見ることのないその場所の彼らの暮らしぶりや、
よそものを受け付けない支配者たちのことを思う。
宗教や文化の違いを思う。

はあ、地球、広いなあって思う。果てしない気持ちになる。

国境という、自分たちを守る?線?囲い?。

境目はいろんなものにあって、
それはたとえば、病気と健康の境目とか、障害と健常の境目とか
性の境目とか、わたしにはよくわからないなあって思うことがある。
はっきりした境いがないほうがいいんじゃないかなあっと思ったりする。
本当は境目なんかないんだって思ったりする・・。

旅をしている友達はその国のパスポートは持っていても
それはなんていうのか、その国が数十年前に作られたのであり、
彼はその地域に住んでいた人というそれだけのことで
とっても自由な心をもっている。
と思うし、
国境って・・・・って考えるわけ。



自分と身近な人たちに置き換えて考えてみても
わたしたちって意外なほどに異質なものを受け入れたくないところがある。
ほんとすぐその先の、その相手の気持ちが
まったく理解できないこともある。
目先のレベルでそうなんだから、
難しいよね。

平和で友好的なことはほんとーに
楽しいのに
楽しいのに、それはわかってるのに、
日常の中では簡単にイラっとしてて、バカ消えろっとか
舌打ちするんだよね。
実際いるし、迷惑なひととか・・・・

こういう世の中にいて、
いつどこで、テロや紛争に巻き込まれるかもわからないような
今の現実の世界の中で、
わたしは今年も健康に
たくさんの美しい絶景に出会い、
たくさんの素敵な方々に出会うことができた。

それが日本人でも、それが国の違う人々でも、その
あったかさに触れたとき、一緒に仕事を作り上げていくとも、
一緒に笑うことができたとき、
一緒に美しい同じ景色に感動したり、大自然の前で
大きな力を感じたり
歴史を感じたり、古代の文化やロマンを見たり・・
の時間を共有できるとき、
わたしも平和を発信できる人でいたいなあって思う。

今、思う。改めて思ってる。

今年が終わり、新年がくる。
節目ではあるし、今の自分の身近な些細なことにでも
感謝なんだよね。
日本は紅白とか初詣とか、日本らしいお正月とかごちそうとか、
そういう恵まれてるたくさんの環境も見えるけど、
わたしは今年見てきた世界の隅々の暮らしぶりのこととか
まったく日本とかけ離れた世界にいる、
さらにはいま平和でない世界にいなければいけない人たちのこととか
苦痛の中にいるひとのことまで思ったりするんだよね。
見たからだし。
感じるし。

祈らずにはいられないし、
自分がまず、やさしく穏やかでいるべきだって思うんだよね。


今年もご一緒できた方々、お会いした方々、本当に
感謝です会えなくても、つながりを感じている
方々。ありがとうございます。よいお年を!

今年のたくさんの海外のまとめ写真っていうのをアップしてみたかったけど、
この一枚。夏、子供たちを富士山の山頂に連れてった思い出の
at the summit of Mt.Fuji this summer





とか、この子どもたちの笑顔だなあ立山いったときの。
at North Alps Japan this summer


来年も笑顔いっぱいに!