花火

大きな音


けたたましい光の炸裂


大空は　一瞬の思いを抱いて


また　闇に戻る




戻るや否や


新しい　光を迎えて


大勢の　意識を飲みこみ


昨日の悩みも　飲み込んでしまう




騒々しい　光の乱舞を


半ば　放心状態でながめる




そして


恋人たちは優しく　手を握る

Constancy（不変）

白い　カンパニュラの花を

胸に抱いて　思い出の地で

あなたの　歓迎をうけ

遠い日の決意を　思い出した



それは　愛なくして

二度と会うことがないと

かたくなな決心を秘めたまま

あなたの元を　去った日のこと



苦しい思いを　断ち切るための

決心のはずであったが

私の胸には　断ち切れるはずのない

突き詰めた　思いが渦を巻いていた



白いカンパニュラの花よ

あなたを　胸に抱いたのは

私の　苦しみを　浄化してくれると

期待したからで

新たな　悩みをかきおこすためではなく



私たちは　別の道を歩き

あの時以上の　

愛に満ちた思いを　抱くことなく　

再会するべきでは　ありません。



白い　カンパニュラの花よ

同じ思いを　繰り返すのは

なんと　残酷な仕打ちでしょうか



それは　

二人の間の温度差のせいなのです。

あの人は　喜びと受け止め

私は　苦しみと認識する

思いの距離は　

うずまることは　ないのです。

絶対に。

決して。




カンパニュラ