すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

桜の名古屋帯出来上がり。

2014-03-12 15:42:00 | 作品紹介

皆さんこんにちは

 

さてさて、

名古屋帯を洗いに出した後、

工房では付下げの友禅をしていたんですが、

作業に夢中で写真を撮り忘れていたもんですから

今回も引き染めの写真です。

H2603120

 

帯と合わせて桜の模様でのご依頼です。

地色は薄い胡桃染(くるみぞめ)みたいな色ですよ

H2603121

シャワシャワシャワ~っと染めます。

綺麗に仕上がりましように。

 

そうこうしている内に

名古屋帯が洗い上がって来たので早速仕上げを施します。

花のしべを描くんですが、

我々職人はこの工程を「匂いを入れる」と言います。

 

ひと筆ひと筆しゅっ、しゅっ、と線を入れて、

H2603122

 

てん、てん、てん、と金泥を置いて行きます。

H2603123

全部の花に匂いを入れ終わったら、

ぎゅぅぅううう~っと、

H2603124

落款を押して、

H2603125

はい出来上がり

 

枝垂れ桜の名古屋帯、完成です。

H2603126

 

ジャーン!

H2603128

墨色の地色に銀糸の霞がまるで花霞。

漂う桜の匂いの様です、ステキ!

 

岩手県は今日も雪が降っていて

今年はなかなか暖かくなりませんが、早く春が来ると良いなあ。

 

こちら岩手県一関市の京呉服すがわら でございます。

東北にある小さな呉服屋ですが、店内の工房らくぜんで

きもの屋がきものをコツコツ手作りしているんですよー!

 

何でも頑張って作るのでいつでもお気軽にご相談下さいねー。

 

 

京呉服すがわらにホームページが出来ました

http://kimono-sugawara.jp/

お店の情報等載ってますのでどうぞご覧になってみて下さいねー!

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (菅原)
2014-03-22 16:40:16
岩手釜石きもの大好き様、
コメントありがとうございます。
全て一点もの、図案からの手作業なので
どうしても時間がかかってしまいますが、
一点ずつ、丁寧に作っていきたいと考えています。
これからも頑張りますので
どうぞよろしくお願いいたします。

返信する
Unknown (岩手釜石きもの大好き)
2014-03-13 19:25:50
水面に散りゆく桜、夜ならなおさら、あの東京の夜の春風、東京にいた頃の自分も懐かしい3月ですね。
菅原さんの作品 ブログでしか拝見していませんが空気感が感じられてステキだなあと思っています。(えらそうにすみません。)
釜石の市民会館が再建したらぜひ作品展おねがいしたいです!!
お体、大切。作品の完成、楽しみにさせていただきます。


返信する
Unknown (菅原)
2014-03-13 17:38:38
岩手釜石様、コメントありがとうございます!
地色は、限りなく黒に近い墨色です。

実は私、学生時代に
夜の神田川の黒い水面を無数の花びらが流れているのを見て
胸の奥がきゅうんとなったのを忘れられずにいるのです。
いつかその時の景色を描きたいと思っていたのですが、
試行錯誤を繰り返し、現在制作中です。
大作になりそうで、発表は9月の予定です。
うまく出来るといいなあ。
返信する
釜石,みぞれのような雪、春がきますか・・・・・ (岩手釜石)
2014-03-12 21:00:17
釜石,みぞれのような雪、春がきますか・・・・・
またまた、すてきなかぜがふいたような。
私には、夜のみなもにみえますが。地色が写真よりあかるいのですか?
なんか、胸の奥がきゅうんとなって誰と見ても、切なくなるような夜桜・・・・
いつでも娘時代に戻れるミーハーおばさん、むすめに釜石代表していいの?
と、呆れられましたが勝手にコメントさせていただきました。
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