オプトハウスでは累進レンズで眼鏡をお作りすることが多いのですが、私が測定時に通常使っ
ている累進用のテストレンズは、主に次のHOYA製の5種類です。
①.外面設計の累進帯11㎜の遠近タイプ
②.両面複合設計(BOOM)の14㎜遠近タイプ
③.外面設計の中近タイプ
④.両面複合設計の中近タイプ
⑤.両面複合設計の近方重視の遠近タイプ
その方のご職業や生活スタイルをお聞かせいただき、ご相談の上で最適と思われるレンズをご
提案していますが、一般的なバランス重視型遠近両用レンズとしては、①か②のどちらかのタイ
プをお勧めすることが多いです。
①の外面累進タイプはもうずっと以前からあるスタンダードな設計で、かなり低価格でご提供で
きるようになってきているものもあります。
遠近デビューの方とか弱度数の方、純粋に左右が同程度の近視のみの方などは、このレンズ
をお使いになられても大きな不満は感じない場合が多いのではないかと思います。
②の両面複合設計タイプは2005年に発売された後、年々改良されて今最も完成度の高い遠
近両用レンズと言えると思います。
この両面複合設計と外面設計以外にも、他社製で内面設計というタイプもあります。
外面設計と内面設計ではそれぞれメリット・デメリットがはっきりしています。
ちょっとややこしい話ですが、累進レンズは縦方向と横方向で度数分布が全く違う構造です。
縦方向は上から下に向かってプラス度数方向に流れ、横方向は基本的に同度数です。
従って、縦方向は眼球回旋が少なくてすむ目から遠いレンズ外側にあると楽です。
しかし、横方向はなるべく視野が広く感じられる目から近いレンズ内側が気持良いわけです。
このことから、縦方向をレンズ外面に、横方向をレンズ内面にと、レンズの両面を使ったBOOM
設計が現在の遠近両用レンズの大きな主流となってきています。
他にもこのBOOMレンズは、近視系か遠視系か、目の間隔の広い狭い、近くを見る距離、この
3点を考慮して遠近両用独特の遠方から近方へ両眼で焦点を合わせるための動きである内
寄せ量を最適な数値に近づける設計など、いろいろな新機構が採用されています。
解かりずらいご説明になってしまったと思いますが、要するに累進(遠近)レンズは設計や個々
の度数等により、感じ方、見え方(足元の揺れ感、近方の視野感、周辺部の歪み感等)にか
なり違いがあるという事です。
この差は実際に掛け比べてみないと判断できない部分なんですね。
そこで屈折測定後に、冒頭のテストレンズを使って試し掛けをしていただくというわけです。
オプトハウスではこのような ↓ ↓ 累進レンズ仕様の専用試験枠を使います。
重たそうに見えますが、本体やパーツ素材にチタンとアルミが使われていて意外なくらい軽い
んですよ。
さまざまな工夫がしてあり、お顔に正確にピタッと留まるように作られてます。
ご希望のものから順に、5種類すべてのテストレンズを試し掛けしてみてください。
屋外での足元から遠方、屋内でのPC作業などいろいろと見え方体験をしていただけます。
どんなレンズがご自分に合うのか判断材料になると思いますよ。
レンズとフレームが決まりましたら、プレフィッティング後にアイポイントを確認します。
↑ ↑ このようにレイアウトシールを使って眼とフレームの位置関係を調べます。
すべてのデータが揃いましたら、それらを入力して実際の出来上がりをシュミレーションしてい
きます。
と、まあこんな感じで、通常の近視や乱視のメガネをお作りするより、どうしても時間が掛かっ
てしまうのが累進(遠近)レンズなんですね。
遠近両用メガネに抵抗のある方。
今まで遠近両用を使ってきて不満を感じてらっしゃった方。
1度どんなものか試してみたいと思っていた方。
オプトハウスでは8月末まで「遠近両用お試し会」というもので、皆様にいろいろな種類の累進
レンズの見え方を体験していただいてます。
じっくり試し掛けしてみたい方は、出来れば1時間くらいお時間をお取りいただいた上でご来
店ください。
なお、期間中は累進レンズすべて3割引きとなっています。
オプトハウスmiyata
三重県津市西丸之内5-12
059-228-5547
朝10:00~夜7:00
水曜定休日
・ 駐車場はお店のすぐ横です。
・ 近鉄津新町駅より徒歩5分くらいです。
・ 三交バス停「中新町(なかじんちょう)」より徒歩1分。
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