2月は逃げるといわれるそうで、まもなく終わってしまいます。春はまだかと待っているのに、このところ天気は安定していないし、寒いのか暖かいのかよくわかりません、って齢をとって感じ方がにぶくなったせいかも。
ところで、NHKの朝ドラ「べっぴんさん」のこと。前回の「とと姉ちゃん」や その前の「あさが来た」に比べて視聴率が低くて、いろいろ言われているようですが、私は ヒロインの子供たちが物語の中心になってから特に面白くなくなったと思いながらも、まるで見るのが義務であるかのように、録画をしたり、時々は夜11時からの再々放送も見たりしています。昨日 物語の時代が 大阪万博のあった昭和45年に移行していました。
いまから47年前に開かれた 日本万国博覧会。大阪で開催されたので大阪万博と言われていますが、その年 私は高校3年生で、修学旅行で見に行きました。いつもなら高校2年のときに京都とか奈良に行くのが普通だったのだけど、我々は3年のときに万博があるからと京都・奈良のほか大阪万博というコースでした。「べっぴんさん」の中で「万博は戦後の新しい日本の始まりだ」みたいなセリフがあったけど、今にして思えば、それを修学旅行で見に行けたのはホントにツイテいたと思います。そんな巡り合わせがなければ、岩手から わざわざ大阪まで行くわけがありませんからね。大阪万博のあとに、沖縄海洋博、つくば科学万博、大阪花博、愛知地球博とか開催されましたが、やはり どれにも行くことができませんでした。
でも当時は 万博ってそんなにスゴイものだと全然思っていませんでしたから、ワクワク感あまり無しで、下調べもしませんでした。長い行列に並ぶ時間がもったいなくて、すぐに入れるところだけを回ったりしました。あんなにたくさんの人を見たのはたぶん初めてだったし、外国人に話しかけられたらどうしようとドキドキしていたし、迷子にならないよう必死でした。その修学旅行のすべてがとてもいい想い出になったわけではなかったな とか、ドラマを見ながらいろいろ思い出しました。
そういえばその後の博覧会の中で行ったのは、岩手の「三陸・海の博覧会」だけだったような。平成4年に釜石市・宮古市と、鈴木善幸元首相の山田町で行われたもので、それは強制的に券を買わされて、仕方なく見に行ったのだったと思いだしました。県民に無理を強いておきながら、大成功だったと言っていた人たちがいたと聞きました。それはチョッと、と今なら言えますが・・・。
ということで今日の曲は坂本九の「世界の国からこんにちは」です。1970年の万博のテーマ曲として、1967年に発売されました。三波春夫の曲が一番売れたようですが、三波、坂本の他に吉永小百合、山本リンダ、叶修二、弘田三枝子、西郷輝彦と倍賞美津子、ボニージャックスの競作だったそうです。「べっぴんさん」の中では、坂本九の歌声も流れていました、たぶん。懐かしかったです。