東峰村の高倉ばあちゃんが作る手まりを取材したことがありました。綿を上手に丸めて作っていましたがこの手まりは肥後手まりで、芯には乾燥させたヘチマが使われ色とりどりの糸でかがんでいきます。
紡ぐのではなくかがむというそうです。確かに糸を巻いていってつくるので紡ぐとか縫うとかではないのですね。手まりには花の柄が好まれ、あやめや桜、梅等がありますがこの菊の柄は写真以上にしっくりときて心が落ち着きます。肥後手まりは庶民が誰でも手軽に作れるものとして広まったそうです。東峰村の高倉ばあちゃんもそういえば本を見て見よう見まねで自分で作り方を覚えていったと言っていましたがこれを作られた方はテレビで見てはじめたと話されていました。手軽なものでいいものがいっぱいあることを映像取材はあらためて教えてくれます。手仕事図鑑という映像制作をNPOくまもと未来の澤さんのプロデュースですすめています。