住田町の竹細工の名人小三郎さんのご自宅にスタッフみんなで訪問しお話を伺いました。竹細工の材料や技について、またこれまでのご苦労などをみなさんが次々と聞かれるのにまたはっきりと答えられる小三郎さんは88歳。
東峰村もそうですが住田町のお年寄りもお元気な方が多い。共通するのはやはり生涯現役だということでしょう。竹細工だけではなく農業や草刈りなど普段の暮らしをそのままずっと毎日続けられていることが共通する健康の秘訣と感じます。しかも自分の資質を生かして竹細工をつくり続けておられます。
普通の生活を淡々と生きる。難しく言えば中国の老荘思想のようなものですがその暮らしを生きているじいちゃんばあちゃんたち自身は老荘思想等必要なくごく普通に生きてることが学者さんからすれば老荘思想を体現しているといわれるだけでしょう。
最後に役場の横澤さんが「これまででうれしかったことは?」と聞いたら「生きてることじゃなあ」とあっさりと。簡単に言葉にならないほど「淡々と生きる」小三郎さんのごつごつした指が器用に動くやさしい手ときょろっとしたきれいな目が印象的でした。