高取焼宗家にお邪魔していたらとても美味しそうな「なし」をいただいたのでさっそくその「なし」を盛る皿を品定めし、瞬間的に気に入った二つの皿を買わせていただきました。
東峰テレビ局に戻ってさっそく「なし」を盛ってみました。陶器の里にいるとこういうことが楽しみのひとつです。高取は本来は茶器が主流ですが生活雑器としての焼き物も置かれています。茅葺きの家屋、八幡様、陶土を搗く唐臼、登り窯、そして多くの陶器など、そこにいるだけですっかり身体が落ち着きます。さらに窯元の奥様のゆったりとした佇まいが心をも落ち着かせてくださいますので陶器というのはその全体を感じさせて妙です。
勿論、暮らしぶりはそれぞれの窯元によって全く違いますので落ち着くばかりではなく活発になったり、にこやかになったり、逞しくなったりと窯元によって多様性があるところが面白いのです。まもなく秋の民陶むら祭ですがこういう楽しみをお伝えしたいと考えています。