「番組づくりが地域づくりになる」を示すひとつの例は番組づくりをしながら潜在的な住民ディレクターを発掘していけることです。
実際に番組を作るので企画して一緒に取材したり、一緒にスタジオで話したりしているうちにとてもいい話や為になる話をしてくれる人が出て来て何度か番組出演してもらっているうちに自然とリポーターのようなことになっていたりします。また今まで全然関係ないようなそぶりをしていた人が我々の知らぬ間に取材の裏方を支えてくれていたことがわかったりしています。毎週、絶え間なく番組づくりをしているのでいろんな人に手伝ってもらわないと追いつかない事情もあって「ネコの手も・・・」ということで声かけすれば皆さん気持ちよく手伝ってくれます。
このことがよくわかったのが放送が始まってしばらくしてから開催した撮影・編集講座です。それこそ番組づくりに追われていてなかなか我々から参加者募集の声を掛けれなかったのですが、あけてみるとびっくり!意外な方々がたくさん講習にやってきてくれました。来られた方の話を聞くとわたしが知らないところで番組づくりを手伝ってくれていたり、番組参加の経験がある人から聞いてやってみたいと感じたようでした。「いい放送番組」や「制作プロセスのオープン化」が住民ディレクター募集の最大のPRになっています。