「苦しいときはわたしの背中を見なさい」と言い切った澤選手にすっかり惚れ込んでしまった。男でも、いや男には言えない言葉をさらりと後輩どもにしゃべっている彼女のオープンでおおらかな性格が垣間みえます。
後輩どもも澤選手を全面的に尊敬しつつ、「ここは」と感じたときは積極果敢にアイデアを提案し実践する。終わったら賑やかにスィーツを楽しんでいる・・そういう光景がきっと国民に見えるのです。
テレビは作り物をうまくオブラートに包み、さも現実であるように見せるのが得意ですが一方で隠しようのない表情や本音をそのまま映し出してしまう魅惑的なメディアです。地域活性化や東日本支援の助けになる「映像の力はここにあり」です。素のもの、日頃のものはどんなエンターテイメントより強し。わたしが東峰村の「獅子入れ」に入れこんで8つの集落も同じ行事を紹介することに決めたのはまさにこの「映像の力ここにあり」を実証する伝統行事だからです。
「苦しいときはわたしの背中を見なさい」、とも言わずに地道に何十年と地域文化を守り続けてきた中高年男女の「意気」に感じるのです。「なでしこジャパン」なのです。