ずっと前から構想している住民がアクションを起こすためのネットワークメディア、今回の巨大地震の現実を見るとスピードを上げなくてはとてもお役に立てないことを痛感します。人と人の信頼関係が土台になるので手間ひまかけて礎を築いてきました。日常はメディアやツールに馴染みのない人達にも使える状況をどう作るかが要です。行き着くところは人です。東峰村でいうとスクールバスの運転手で観光タクシー運転手そしてチンゲンサイ農家の梶原伯夫さん。子どもたちに人気で高齢者の自宅にも平気であがり込んで話ができます。村の中で伯夫さんが知らない人はいても伯夫さんを知らない人はいません。
今は村のケーブルテレビ「とうほうTV」の司会をしています。人口2600人の村では伯夫さん一人でもテレビ、ラジオ、ブログ、Twitter、Faice Book などを駆使して全国へ受発信できれば被災時に最も有効な手を打てる可能性は大です。当然、学校の先生、父兄、ヘルパーさん、駐在さん、消防団の皆さんともツーカーです。いざという時、何をするべきか、誰がすると良いか、などの判断ができます。またソーシャルメディアで情報をとれます。「伯夫さんのような人」のことを「住民ディレクター」とずっと言って来たのです。何とか全国のどこにでも「伯夫さん」を、と考え列島行脚してきました。今、東日本の被災地でも有効な手だてを産み出す方法を考えています。