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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

純粋な魂の出会い、花街の志。「花燃ゆ」追走の理由5/23

 京の芸者、辰路の志について今日の「花燃ゆ」追走番組で語れなかったので少し。

 辰路は京の裏情報提供をほのめかして久坂玄瑞に近づきます。玄瑞はすでに描かれてるように無骨で一徹で辰路のような花街の現場で百戦錬磨の磨き抜かれた女性にとっては赤子のようなものでしょう。そして後半明らかになりますが、やはり辰路には彼氏ががいて玄瑞に近づいたのも惚れた彼氏への貢献のためでした。

  玄瑞は旦那になってくれるように頼まれ、しかも公家衆を口説き落とすためにすでに辰路の情報に頼っています。辰路は抜け目なく言い放ちました。「高くつきますえー」。純朴で一徹な玄瑞には意味はわかりません。・・・。ここで再び志です。「松陰、復活!」というこの回ではいろんな人の中に生き続けた松陰の志を時代がぐいぐい引っ張りだしていきます。高杉晋作が「にっぽんをひっくり返すんぞー」と言ってイギリス公使館焼き討ち計画に参加しない玄瑞を一喝して「お前無しでできるかー、来いよ」と男同士の最大の口説き文句を放ちます。そして気になるのが辰路です。

 幕末の志士の力になって自分もこの世に何かしでかしたという証拠を残したい一心でもあります。ドラマの先は全く知りませんが当然、辰路も恋に落ちるでしょう、玄瑞に。実際に玄瑞の子供を産むらしいですが、ドラマになるということもありますがこの二人の恋が成立するのもやはり「松陰の志」の復活だったというシナリオの目論見を感じます。しかし当時ですから女の志は男への貢献ということでしか難しかったので最終的には誰を選ぶか?が辰路にとっては最大の関心であったでしょう。そして玄瑞に向かうのです!!

 多くの塾生が松陰から志を学んだんですが玄瑞には松陰から学ばなくとも生まれつき持っていたものがありました。「純粋な気持ち」です。これは彼がドラマに登場してから一貫していてぶれていません。文も兄松陰に似たものを感じ取ったからこそ惚れ込んで、結婚したのでは?ともおもわれます。志=純粋な気持ちというラインは意外と多くの志士たちの中でも徹し切れないことでした。どこかでぶれる。そしてぶれない志は百戦錬磨で磨き上げてきた芸妓辰路にもずっとあったので遂には似た者同士が結ばれていきます。

 ・・・、というのもあくまで岸本説です。高須久子と松陰の牢獄の出会いとは対照的に大変賑やかで一見派手な花街での純粋な魂の出会い。ドラマとは面白いものです。

*「花燃ゆ」追走番組はとうほうTVホームページで。 


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