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小学生のための国語作文指導法 ②

2019-03-07 22:24:45 | 国語問題・作文指導

国語の作文指導をどのようにしたらよいか ②

永井津記夫(ツイッター:https://twitter.com/eternalitywell)

 

  1月4日に「小学生のための国語作文指導法…国語の作文指導をどのようにしたらよいか」というタイトルでブログを書きました。その続きを書いてみたいと思います。

  前回のブログの中で私は文章を書くときの“型”の重要性を強調しました。日本舞踊やバレーなどの踊りや柔道や空手や剣道でも最初は“型”から教えます。まず型を習得しないとその上の“実戦”にはすすめません。前にも述べたように、手紙の「拝啓:本文:敬具」という形は“頭の中で考えていること”を文章でまとめるときに最もむずかしい出だし(拝啓)”と終わり(敬具)”をなかば強制的に示してくれているので書きやすいのです。あとは、“本文”を書けばよいのです。 

  前回、示したものを再び示します。

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  用意するのはハガキ(往復ハガキの方がよい)である。三部構成にする。

①おじいちゃんへ(おばあちゃんへ、おじいちゃん、おばあちゃんへ)「拝啓」に相当

②本文(お年玉のお礼、入学祝いのお礼、遊園地で遊んでくれたお礼など、何でも思ったことを書く。…「本文」に相当

③これで終わります。さようなら。…「敬具」に相当

④最後に「名前」を書く。

 

  [小学1、2年生用(4、5歳からでも可能な場合あり)]

 

おじいちゃんへ、

 

こうえんのぶらんこであそんでとてもたのしかったよ。ありがとう。

 

これでおわります。さようなら。

    名前 ◇◇◇△△△ 

 

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  上の囲みの中が小学生低学年のためのものですが、高学年のものも再び示します。詳しい説明は前のブログを読んでください。  

 

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  それでは、小学生高学年の作文指導法の提案をしたい。

 基本は三部構成である。

  ①出だし…序論→問題(問題提起)

  ②本文…本論→討論

  ③結び…結論→決定(解決)

  出だし(問題提起)が一番むずかしいが、ここは作文指導なので具体的なものを示したい。それは、

  *私は「大阪」が大好きです。(なぜでしょうか)

次に、その理由をいろいろ書いてゆく。

  *大阪は◇◇です。大阪には△△があります。大阪の人たちは□□です。

というようにその理由を列挙していく。ここは思うように書けばよい。

最後に、

  *上のような理由で私は大阪が大好きです。

とまとめる。

       [小学校高学年用]

 

  題:ぼくが大阪を好きな理由

              

               名前 ◇◇△△

 

 ぼくは大阪が大好きです。なぜだと思いますか。(問題提起)

 

 大阪には□□があります。

大阪は・・・                 (討論)

大阪は・・

大阪は嫌いだと言う人もいます。でも、・・・

 

 上のような理由でぼくは大阪が大好きです。  (解決)

 

 以上である。

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  さて、今回の指導法、親も教えやすく、子どにも書きやすい指導法を提案したいと思います。対象は小学生高学年で私の前回の「小学生の国語の作文指導法」をすでに終了した生徒です。前回のものを一、二度やってみて簡単にできるようならすぐに今回のものに挑戦してもらってかまいません。

  お父さんやお母さんが子どもに作文指導をするとき、一番ネックとなるのがどのようなテーマ(題)を与えるかということです。上に示した型は簡素な「三部構成」で文章をまとめる形です。今回は「二部構成」の文章の書き方を提案します。もちろん、二部構成といっても、全体として(問題と解答を一つにまとめて)二部構成になるので、実際の「解答部」は三部構成になっているのが見た目もまとまりもよいと考えています。

  テーマ(題)をうまく与えると、子どもは文章が非常に書きやすくなります。その代表的な例が小学6年生の卒業文集などによく使われる「あなたは将来何になりたいですか(あなたの将来の夢)」という「題」の設定です。“題”とは「問題(提起)」、「質問」、「問い」と言い換えることができます。「問い」に対しては「答え」を書けばよいのです。子どもがある程度その「答え」を考えたことがある「題=問い」が一番どの生徒にとっても書きやすいものとなります。

  二部構成の代表的な文章は数学の幾何の証明(問題を含む)の文章です。そして、新聞の「人生相談」の「問い」と「答え」の文章も完全な二部構成の文章です。私のブログ『英語の話④…日本語文法と英文の和訳』の中で、幾何の「中点連結定理」の証明問題を取り上げて、二部構成の文章であることを示しています。ここで、もう一度出してみましょう。

 

 

 【問題】

 三角形の二辺の中点を結ぶ線分は第三辺に平行で、その長さは第三辺の半分であることを証明せよ。

 

 

 【証明】  

  △ABCの辺ABと辺ACの中点をそれぞれM、Nとすると、

   AM:AB=AN:AC=1:2 ・・・①

   ∠MAN=∠BAC ・・・②

 ①と②より、2辺の比とその挟まれている角が等しいので、△AMNと

△ABCは相似である。

 よって、MN:BC=1:2、つまり、MN=1/2 BC

また、∠AMN=∠ABCとなり、同位角が等しいので、MNはBCと平行である。

 以上により、三角形の中点を結ぶ線分は第三辺に平行で、その長さは第三辺の半分であることが証明された。


  この文章は「問題」と「証明」の二つの部分から構成されており、「証明=解答」であるから明らかに私の説く「問題・解答」型の文章になります。「人生相談」の文章も明らかに「問い」と「答え」の二つの部分から構成される“二部構成の文章”となります。

酒乱の父をどうしたらよいのか

 

 [問い] 父は酒乱で一家は崩壊寸前です。・・・・・・

 

           

          

           (大阪A子)

 

 [答え] アルコール中毒は以前は少なかったのですが、今は米国に負けぬほど日本でも増えてきました。・・・・・・

 

       

          (精神神経科医) 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

  上の例文は小学生に示すものではなく教えるお父さんお母さんにとって一目瞭然のものとして挙げました。私たちのまわりにはこの「問題(問い)・解答(答え)」型の文章が意外に多いのです(*注1)もちろん、「解答(部)」は分析すると「問題・討論・解決」型になっている場合が多いのですが、何事も理解を容易にするためには大きくとらえる必要があります。「文章」と「文章」を合わせたものも一つの“題”で統一されれば「文章」となります。文法論的には「文章」以上の単位を設ける必要はありません(*注2)

  それでは、例を示してみよう。

         将来の夢 (問題部と解答部を合わせた題) (*注2)

 [問題]

 あなたは将来どんな人になりたいですか。その理由も示して書いてください。

 [解答]

  ぼくが将来したいこと

6年2組 山田一郎

 

 ぼくは車に乗るのが大好きです。また、いろんな車を見るのも好きです。4,5歳の時からお父さんの座席の横に座って近くの川までドライブに行ってキャッチボールをしたりしています。

 

 お父さんは車の運転がとても上手です。せまい道でもすいすいと運転します。前に一度、川に行く途中で車がエンストしました。お父さんは前のボンネットを開けてなおしました。お父さんはすごいと思いました。

 

 それで、ぼくは将来、車に関係する仕事をしたいと思っています

 

 題

 名前

 

 

 出だし

 (問題)

 

展開

(討論)

 

 まとめ(解決、決定)

 

          将来の夢

 [問題]

 あなたは将来どんな人になりたいですか。その理由も示して書いてください。

 [解答]

 わたしが将来したいこと

6年1組 山田花子

 

 

 「将来どんな人になりたいか」と聞かれても、まだ、わたしにははっきりと答えが見つかっていません。

 ただ一つ考えていることは外国にいってなにか仕事をしてみたいということです。

 それで英語をしっかり勉強して身につけようと思います。父は英語を勉強する前にしっかり日本語の勉強をしなさいと言います。本を読み、作文もしっかりまとめて書けないのに英語ができるようになるはずがないと言います。それでわたしは国語も本気で勉強するつもりです。

 国語と英語をしっかり勉強して世界で活躍できるようになりたいです。

 

 

名前

出だし

(問題)

 

 

展開

 

(討論)

まとめ

(解決)


 上の文章を見て分かることは、問題(題の設定)があると解答は生徒にとってかなり書きやすいものになるということです。それと、解答の部分(=解答部)は、

  *出だし(序論、問題)

  *展開(本論、討論)

  *まとめ(終わり、結び、結論、決定)

というように三部構成にすると形がととのい、よく書けているように見えます。あとは内容(中身)次第ということになります。まず、形(型)をととのえて実戦を積むことによって文章力は向上します。

 ここでは小学生高学年の作文指導に主眼を置いていますが、問題(題の設定)を適切にすれば中学生、高校生(大学生を含む)にも作文指導が可能です。

 では、問題(設定した題)をいくつか示しましょう。さらに、お父さんお母さん方にも適切な題を考え出していただきたいと思います。

*(ア)1年間(4月から翌年の3月まで)の中で、一番たのしい行事は何ですか。その理由も書きなさい。

*(イ)今までで一番うれしかったことは何ですか。なぜうれしかったのかも書きなさい。

*(ウ)学校の授業で一番好きな教科は何ですか。その理由も書きなさい。

*(エ)新学年になったら何がしたいですか。その理由も書きなさい。

*(オ)今の学年で一番苦労したことは何ですか。

*(カ)いちばん好きなスポーツ(見るスポーツ、やるスポーツどちらでもよい)は何ですか。その理由も書きなさい。

  以上です。その他、「好きな動物」、「好きな花」、「好きな友だち」、「好きなゲーム(遊び)」なども題として設定できるでしょう。“理由”を書かせるのはそれで一つのまとまり(まとまった一つの小さな文章)ができて理解しやすい構成になるからです。例えば、

  ぼくはアイススケートが大好きです。 最初は何回もころびましたが、このごろは前進もバックもできるようになりました。スピードを出せるようになり、滑っているととてもうれしいのです。

       アイススケートが好きな理由

 

[問題]

 ぼくはアイススケートが大好きです。

 (なぜか)

 

[解答]

 最初は何回もころびましたが、このごろは前進もバックもできるようになりました。スピードも出せるようになり、滑っているととてもうれしいのです。

※(最初は~バックもできるようになり、スピードも出せて、滑っているととてもうれしいからです・・・一文で「からです」と理由を明確に言い表した表現)


というように、上の文章は「問題・解答」型の文章になり、うまく一つにまとまって理解しやすい文章となります。上の例文の解答部の下の文(~からです)のように「~からです」というように終えれば明確に理由を示したことになりますが、そこまでしなくても理由であることは明白です。

 上の例を参考に小学生高学年の作文指導をしてください。論理的で“頭の良い”生徒になっていくと思います。

 

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(*注1)日本語は、文章の一つ下の単位である「文」においても「問題(=題)・解答(=述)」型になっています。世界的にも注目されている文法家の三上章氏は日本語のは英語などの西洋語のように「主語()・述語()」の構造ではなく、「題(題目、主題)・述(述部)」の構造になっていると説いています。

   あの男は  走るのが速い。

    主題(問題)   述部(解答)

 私は三上説を援用して日本語の文章は「問題・解答」型と「問題・討論・解決」型があると説いています(これは三上説の援用ですが文章に適用するのは私が初めてですから世界で初めての説です)。日本語は文単位で「主述=問題解答」の形になっているのですから日本人は文章を書くのは(文と同じ形にしたらよいので)容易なはずです。

 英米人(文法家も含めて)主題となっている主語主題ではない主語との区別ができないために誤った文法理論におちいっているところがあります。例えば、

  This cloth feels soft. (この布地は柔らかく感じられる。この布地は手触りが柔らかい)

における“feel”は能動態で受動の意味を持っている動詞(能動受動態の動詞)というような説明を英米の文法家はしますが、『英語の話』で説明しているように、“This cloth”をいわゆる「主語」ととらえるのではなく「主題()」とすれば、“feels”主格語である人称代名詞の“I”が省略されていると考えられ、日本語に類似した構造、表現ということになります。

  This cloth (I) feels soft.  この布地は(ワタシ)柔らかく感じる。この布地は柔らかく感じます。

つまり、“This cloth”は形の上では動詞“feel”を支配して(に呼応して)“feel”“s”をとらせ“feels”としていますが、それは表層的な呼応であり、深層では一人称代名詞の“I”があり、省略されていると考えた方がいいのです。英語は印欧語に属し古くは人称別に動詞の活用が分かれていて一人称代名詞の主語(主格語)など付ける必要はなかったのです。この文でも“I”が省略されているとすると、日本語では主語(=主格語)のワタシは省略するのが普通ですから日本人にはその構造がよく分かります。欧米の英文法家は、日本語の提題の助詞といわれる「は」を本当の意味で理解できず、「主題語」と「主格語」を混同し“subject”という主題と主格を区別できない用語を使うために「能動受動態」というような曲がった理解に落ち込んでいると言えます。※※ “feelなどの動詞を能動受動態だとする考え”を否定するのにはもっと深い考察が必要でありその用意もありますが、これは英文法の論文ではないので簡単に結論だけを述べておきます。 参照『英語の話③』、『英語の話④』(ここではもう少しつっこんで“能動受動態”を説明しています。)

 

*注2)与えられた題(=問題)とそれに対する答え(=解答)を合わせて二部構成と見ます(「文章」の構造はまず大きくとらえます)。解答はこの部分だけを見ると一つの文章ですが、問題と合わせて見ると一部分(この場合は半分)になり、問題と合わせて一つの(大きな)文章となります。人生相談の文章では問い答えもそれぞれ一つの文章と見ることができますが、この二つの文章は合わさって一つの文章になっています。「題(=問題)」を与えて作文させる場合は、解答と合わせて(形式的には)一つの文章と考えることができます。

 「文章」の定義については私のブログ『英語の話④』のコメント欄に書いています。“文章”とは三浦つとむ説を参考にすると、「“題”によって統一される文の集まり」です。夏目漱石の小説『吾輩は猫である』は、“吾輩は猫である”という題によって統一される文の集まりですので「文章」になります。文法論としては「文章」以上の単位を考える必要はありません。英米人のように文章の一つ下の単位である「文」において、「主題(語)」と「主格(語)」を混同し、この両者を「subject(主語)」と呼んでいるようでは“文章の文法”は構築(解明)できないでしょう。

「問題・解答」型、「問題・討論、解決」型などの「文章型」については私のブログ『英語の話 ④日本語文法と英文の和訳』を参照してください。


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