おやじのパイプ

壁に飾ったシベリア抑留中に作ったと自慢していた亡父のパイプを眺めながら写真と木版画の海を漂っている。

花甲志願者

2015-04-07 08:28:28 | 日記
昨日読んだ海外シルバーボランティアについてのノンフィクション。
いづれの方も劣らず熱い想いを持った方々であった。
現地で病になりそのまま帰らぬ人となられた方もおられた由。

”還暦”のことを中国語では”花甲”というそうである。
60歳前後で定年退職を迎えてもまだ体は元気でどこも悪くない。
このまま持てる技術を朽ち果てさせることは忍びなく悔しい。
どこか必要とされるところで、この技術を伝えたい、役立てたいという思い・志で海外へ出かけるシルバーボランティアが多くいることがわかった。

しかし、ご本人の熱い想いはわかるのだが、ご家族や特に伴侶の方はどう考えて考えておられるのか。
そこはあまり詳しく書かれていない。(この本の趣旨から外れるからか?)

この年代は企業戦士として、家庭や家族のことを顧みず仕事一筋で、また仕事が楽しくて仕方がなかった世代でもある。
燃え尽きたい症候群とでもいえばいいのか、灰になるまで仕事に生きたい。

その思いは十分にわかるが、自分たち団塊の世代の末っ子としては、これまで苦労を掛けた伴侶の顔も浮かんでくる。

彼らはそれをどう考えて乗り越えたのか、伴侶や子供たちはそれをどう考え受止めたのか、
そこのところをもう少し詳しく知りたいと思った。
//けむり