赤穂には播磨地方唯一の版画美術館“たでのはな』があります。個人の篤志家が運営されている版画美術館です。
木版画をメインに四季折々にいろいろなテーマで版画展を開催されております。私も大好きな場所です。
今回は木版画の単色版画、いわゆる墨のみの作品が展示されております。黎明期の平塚運一や、平塚から版画の指導を受けた棟方志功、志功の起こした板画院の会長を引き継いだ棟方末華、合羽版画の土屋正男、切り絵(剪画)と間違えるほどの黒を主体とした縦長の作品で有名な地井紅雲、棟方唯一の弟子であり、拓本摺りで有名な笹島喜平、姫路出身の長谷川富三郎、そして西播磨の乾太です。特に注目したのは笹島の拓本摺りです。コレまで本などで拓本摺りを知っておりましたがコレほどのすごいものとは思っておりませんでした。ノミの跡まで移し取る、その凹凸が今摺り上げたと言われても信じてしまうほど、経年変化していないことにびっくりするとともに家に帰ってきてからも色白思案するのですが全くやり方について思いつきません。笹島は助手を使っていたとかこの二人しか技法を伝えていないのでお的なっては誰も再現できなそうです。なんとかチャレンジしたいものです。
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