第７章 変化（３）

私としてはアメリカに行っても航空機の操縦ライセンスを
取得したら日本に戻って良いという話でもあったので、

３ヶ月～半年の間だから別れるつもりも無かったし、
気持ちが離れるとも思っていなかったのだが、
結局のところアメリカ滞在は１年を要し、

日本に戻ってからも勤務地は大阪ではなく東京となり、
北海道の飛行場と東京で従事することとなってしまい、
彼女とは長くは続かない結末となってしまった。

その事だけが理由では無かったが、
引き金となったには違いない。

そんな彼女との出会いは、
私の入社後１年遅れて同郷より就職してきた人で、
勤務する仕事場も隣の部署に配属されて、

私のいた部署とその娘の配属された部署は
業務上の関わりも多かった事から、
仕事上やプライベートでも部署間で仲良くやっていて、

明るくて人懐っこい性格が気に入った私は、
思い切って声をかけアプローチしていった訳だが、
上手くいったから良かったものの、
もしNGだったらどれ程仕事もやりづらかったかと思うと、
若さとは言えよくやったと思える。

前にも述べたように私が米国に行くことになった為に
彼女と過ごせた時間は実質１年強であったが、
米国へ渡ったあともお付き合いは続いていて、
なんと彼女は夏休みに米国まで会いに来てくれ数日間、

ディズニーランドやサンディエゴにあるシーワールド、
ロスアンゼルスのグリフィス天文台からの
夜景を観に行ったりと楽しいひと時を過ごした思い出も懐かしい。

・・・つづく

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