第７章 変化（４）

そんな離れた時間も国際電話やエアメールを通じて、
それはそれは離れている分、熱い恋愛だったと思っている。

彼女も若いのによく耐えてくれていたと思う。
今更ながらありがとうと言いたい。
また幸せでいることを願っている。

さていよいよアメリカに渡る日が近くなると、
所属していた部署やサッカー部の皆さんから
送別の会を開いて頂いたり、

思い出に寄せ書きや寄せ書き入りのサッカーボールを頂き、
大変幸せに感じていたことを思い出す。

また直属の上司は涙までしてくれ、本当に信頼して
下さっていたのだと今もって
その時のことを有り難く思い出す。

また米国に渡る日には空港にまで見送りに来て下さり、
後ろ髪を引かれる思いだった。

それでも時は過ぎ、伊丹空港よりソウルを経由して
ロスアンゼルス空港への空の旅は相当に長く感じられた。

この時はもう後に引けないという思いと、
一刻も早くアメリカでの仕事を完遂し、
日本に帰れるよう頑張るしかないという思い出いっぱいだった。

・・・つづく

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