食品のカラクリと暮らしの裏側より転載
2014年06月06日
帯広名物の豚丼は豚肉が十勝産じゃなかった!本当は米国・カナダ産
https://blog.goo.ne.jp/galaxy-karakuri/e/00696c29ee0b95b4ef9971e6b171efc2
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地元まるごと観光客を騙す“暗黙”の産地偽装・ニセ・ブランド豚
■帯広の豚丼店は「みんなで騙せば怖くない」の論理
帯広市の名物、香ばしい甘ダレの十勝産の「豚丼」は有名です。
市内には無数の豚丼店・専門店が並び、楽しみに来る観光客を取り込んでいます。
観光客は十勝産の豚だと全く疑っていませんが、多くの店ではほとんどが米国産・カナダ産なのです。
言わば、観光客に、帯広の豚丼は十勝産だと勝手に思わせる・錯覚させる“集団詐欺”で成り立っているのです。
これでは、地元丸ごと暗黙の産地偽装です。
“ニセ・ブランド豚”の典型的な例でしょう。
外国豚を使う理由は、当然ながら外国産に比べ、十勝産は極めてコストが高いのです。
またこれだけある店の数に対し、十勝産の豚肉を安定して供給できないことも理由の1つです。
従って名物を謳っても、肝心な十勝産豚肉使用の看板は全く見当たりません。
中には、本当に十勝産を使っている店も存在します。
それならば、他店との差別化を図る意味でも、自慢気に「当店は、十勝産豚肉を100%使用しています」と表示しそうなものです。
もちろん表示したくても、そんなことをしたら業者全体から“嫌がらせ”、現実に“袋叩き”になってしまうからです。
帯広の豚丼店は、「みんなで騙せば怖くない」の論理でしょうか。
■観光客に地元産と思わせ外国産を出すことが全国で行われている
十勝産は言うに及ばず、そもそも普通の豚肉でも、米国・カナダと日本とでは3倍のコストの開きがあります。
輸入豚肉全体のうち米国・カナダ・デンマーク産で8割を占めます。
全国の食肉業者は外国産を国産表示、さらには国産の“ブランド豚”に偽装し利益を貪っているのです。
寿司店で、団栗(どんぐり)の餌で育ったスペイン産・イベリコ豚の「豚丼」を出す、何だか分からない世の中になったものです。
ところでラーメン好きの方でも、とんこつやスープに使われるゲンコツ(豚の骨)は、ほんどが外国産と考えたことはないでしょう。
とにかく外食産業は、牛肉・豚肉・鶏肉・野菜など、コストの関係から外国産でないと成り立たない現実があります。
考えてみれば、仙台の「牛タン」(同じく米・カナダ産)、長野の信州蕎麦(中国産)、沼津の鯵(あじ)の干物(外国魚)、若狭小浜の鯖(さば)(ノルウェー産)など、観光客には当然地元で獲れたものと思わせて、平気で外国産を出す“観光食材の空洞化現象”は、全国各地で行われています。
そこには、観光客への裏切り・無視の視線しか見えてきません。
昔は“名物に旨いものなし”、現在は“名物に本物なし”
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