花火大会に行きたいと君は言った
突然君が言い出す僕が調べる いつものことだ
僕は情報誌を買ってきて 一番近い日の大会を調べた
その日 僕は目を疑った
浴衣姿でやって来た君にドキドキした
車は混み合うので電車で会場へ 着くともう人がぎっしりいっぱいだった
何本目かの花火で僕は君が涙ぐんでるのに気付いた
どうしたの?
花火ってはかないね 大輪の花を咲かせても美しく輝くのは一瞬
すぐ消えて無くなる 人生と同じね
あなたと私の関係もきっと同じなんだわ
そんなことはない!僕はあたり構わず大声を出してしまった
君の気持ちがどうあろうと 僕は一生君を支えていくつもりだし 長く続く花火もあるんだよ
その時仕掛け花火のナイアガラが 右から左にゆっくり流れていった
君は優しく笑った