愛詩tel by shig

プロカメラマン、詩人、小説家
shig による
写真、詩、小説、エッセイ、料理、政治、経済etc..

2009年01月20日 21時49分41秒 | 写真詩

虹が見たいわ

いつか見れるといいね

違うの 今日 見たいの

君はまたもやとんでもないことを言い出した

ねえ 虹ってそう簡単に見れるもんじゃないんだよ 

ホースで庭に水まきゃ見れるけど
 

そんなの偽物よ 本物が見たいの 大空にかかる本物の虹

ため息をつきながら僕は天気予報を聞いた

晴れ 山沿いはにわか雨があるでしょう これに賭けるしかないと思った

じゃあ 行ってみる? 虹を見つけに

愛車に彼女を乗せて 山あいの村に向かった 

ねえ 本当に見れるの

さあ これだけは運次第だからね 僕はこころの中で神様に祈った

その時雨が降り出した 土砂降りの雨

そして 雨がやっと上がったときには 晴れ間がでて

大きな虹が現れた

彼女は言った

ほら 見れたじゃない

君はこともなげに言う

人の苦労も知らないで

僕は一生こんな君に振り回されて生きるのか

 

 

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