山田正彦OFFICIAL BLOGより転載
2020年06月10日
まさか牛豚羊の事実上の放牧禁止が日本で、今年にも始められようとは。
https://ameblo.jp/yamada-masahiko/entry-12603397917.html
ーーー転載開始ーーー
まさか牛豚羊の事実上の放牧禁止が日本で、今年にも始められようとは。
大変大事な話です。最後まで読んでシェア拡散していただけませんか。
農水省は野生の猪、鹿等からの豚コレラや口蹄疫などの感染拡大を防ぐために、家畜伝染予防法の施行規則で罰則まで設けて改定したいとのこと。...
日本農業新聞の一面のトップ記事を読んで欲しい。
農水省も(動物衛生課 )も感染予防が理由だが放牧が畜舎飼いよりも感染リスクが高いという科学的根拠はないとしながら。
事実、日本は豚コレラも20年前まではワクチンを接種して清浄国になった経緯があり、今回もそれで足ります。
口蹄疫は私が現地の対策本部長としてワクチンを接種して、4ヶ月で終息させました。
私のノンフィクション小説口蹄疫レクイエムを読んで頂ければ有難い。
EUでは法律でアニマルウェルフェアの見地から、ゲージ、小さな囲いに入れての飼育等は禁止されていると聞いている。
昨年実際に見てきたが、EU、アメリカ、韓国ではスーパーなどで売られている豚牛肉などにアニマルウェルフェアの表示がなされていた。
現在、世界の畜産は動物福祉だけでなく、食の安全の立場からnon GMO、オーガニックの餌をもとに放牧を中心とした健全なものに移行しつつある。
私も若い頃牛と豚を飼っていたが、密飼いで飼育するとどうしてもガリガリのものとか病気になりやすかった。
必然的に抗生物質など薬漬の畜産になってくる。
むしろ今では牧草などを中心とした、抗生物質や動物医薬品に頼らない畜産経営の方がコスト的にも安くなることが報告されている。
私はかつて五島列島で豚の放牧をしていたが、放牧にまつわる感動的な懐かしい思い出がある。
当時カラスとの戦いで飼料だけでなく子豚まで襲われるので、出産前には宿舎に入れていた 。
うっかりして忘れていたら、放牧場の茅の中から親豚が子豚をぞろぞろと連れて出てきた。
よく見ると、茅で編んだ産室が見事に出来上がっていた。
島ではめったにない雪の積もる寒い日のこと。
私はてっきり、豚達は下はセメントで屋根があるだけの餌場があったので、そこに集まって寝ているだろうと思っていた。
驚いたことに朝行くと、豚達は土俵ぐらいの大きさのところに20センチほどの深さで土を掘って、そこに頭を連ねて丸くなって寝ているではないか。
その上にうっすらと雪が積もっていた。
動物たちは私たち人間よりも賢く助け合って生きている。
お願いです。
私は今回の事実上の放牧禁止、噂は聞いていましたが信じられなかったのですっかり遅れてしまいました。
農水省は 6月11日迄がパブコメで、7月には決定するとこのことですが、これからでも間に合います。
法律ではありませんので国会議員が今動けば変わります。
日本農業新聞の記事を読んで地元選出の与野党の国会議員に、農水省に対して放牧禁止をやめてほしいと訴えていただけませんか。