愛詩tel by shig

プロカメラマン、詩人、小説家
shig による
写真、詩、小説、エッセイ、料理、政治、経済etc..

飛翔

2018年03月16日 17時51分46秒 | 写真詩


雲の切れ間を 真白い鳥がゆく
行く手は 輝きの中
自由に 空を滑る

自由でいたい
君は呟く 鳥を見ながら
でも 私は自由には なれない
荷物を背負いすぎたから

そりゃそうさ
僕は答える 鳥を見ながら
誰だって 重荷を背負ってる
僕だって そうだ

本当は 何もかも捨てて
あなたの胸に 飛び込みたい
でも できない

僕だって 君を受けとめられはしない
ただ 今は 休ませてあげたいだけなんだ
現実は 確かに重い
だから 今だけ 忘れなさい

君は 鳥を目で追う

いいなあ 鳥になりたい

あのね あの鳥は 一日の終わりを楽しんでいるだけ
今から 巣に 帰るんだ
僕も 君も 巣を持ってる
それを 家族と呼ぶ

家族 うまくいってないの
みんな 自分勝手 ばらばら
ひとりになりたい
でも ひとりは 淋しい

真白い鳥は 優雅に舞っている
風を受け 宙にとどまっている

だからね 君は多くを望みすぎているんだ
あれもない あれが欲しいって
君に与えられた恵みを 数えてごらん
雨の漏らない家がある
今日の食事にも困らない
健康で 可愛い娘もいる
君は 愛されているんだよ

本当は 僕だって 淋しかった

真白い鳥は向かう 光の中へ
僕たちに 希望を伝えるかのように

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