走ってはいかない
君がびっくりするからさ
ぶつかって 飛んでいくかもしれない
だから ゆっくりと 近づくんだ
ねえ あの日のことを覚えているかい
僕たちはあまりにも早く 近づきすぎた
そして
気がつけば ふたりは
広大な空間の中に散らされ
離れ離れになってしまった
でも 数年を経て 再びこうして巡り合えた
だから今度は
少しずつ 少しずつ
一歩ずつ 一歩ずつ
近づいていこうと思うんだ
振り返ってくれとは言わない
人はみな自由だから
でもね もし 天の国での約束なんてものがあるならば
今日 君と再会したのは 予定通りと言えるんじゃないかな
そう そう思いたい
とにかく
僕は 近づくんだ
近づくと決めたんだ
少しずつ 少しずつ
一歩ずつ 一歩ずつ
君が約束を想い出すまで