愛詩tel by shig

プロカメラマン、詩人、小説家
shig による
写真、詩、小説、エッセイ、料理、政治、経済etc..

京都 藤木正三牧師 断想の紹介 「人生の色」

2019年09月02日 14時06分39秒 | 藤木正三

「断想」という聞きなれない言葉がある

京都の牧師、神学者 藤木正三氏、1927年 - 2015年1月22日

が残された言葉である

 

ヨルダン社(今はない)発行の「灰色の断想」あとがきから引用する

 

「若干の例外はあるが、断想はいずれも、実際に協会で語った毎週の礼拝説教を、できるだけキリスト教用語や表現を避けてまとめ、そして教会週報に載せたものである」


「人生の色」

 

誠実、無欲、色でいえば真白な人、

不実、貪欲、色でいえば真黒な人、

そんな人はいずれも現実にはいません。

いるのは、そのどちらでもない灰色の人でありましょう。

比較的白っぽい灰色から、

比較的黒っぽいのまでさまざまではありますが、

とにかく人間は、灰色において一色であります。

その色分けは一人の人間においても、一定ではなく、

白と黒との間をゆれ動いている者同士の分別に過ぎません。

よくみればやはりお互いに灰色であります。

灰色は、明るくはありませんが、暖かい色です。

人生の色というべきでありましょう。

 

『灰色の断想』p8 藤木正三著

 

ekyoukaiは良い教会(ekyoukai.org)から転載

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 揚げ物に使った植物油は結腸... | トップ | 【え!?】「果物は 体に良い... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

藤木正三」カテゴリの最新記事