知らぬ間に食べているより転載
2019年06月07日
ーーー転載開始ーーー
歌舞伎の人気演目に助六と花魁の揚巻(あげまき)との話からきている
回転寿司では、巻き物と稲荷(いなり)寿司を盛り合わせた「助六寿司」の皿が回る店はあまり見掛けません。
でも助六寿司は、どなたも好きなのではないでしょうか。
持ち帰り寿司・スーパー・コンビニでは、定番です。
しかし既号の「ROUND4/軍艦巻きやマヨネーズ和えには手を出すな」でお伝えしたように、回転寿司店の軍艦巻き・太巻きなどの巻き物の食材は、握りなどで売れずに使い回しされたネタの果てです。
シャリも使い回しされたもので、とにかく助六寿司はネタ・シャリ双方とも古いもの同士のペアと思って下さい。
ところで、なぜ「助六寿司」と呼ぶのでしょうか?
ところで、なぜ「助六寿司」と呼ぶのでしょうか?
それは歌舞伎の人気演目の1つ、「助六所縁(ゆかりの)江戸桜」の主人公の侠客が助六です。
助六が入れ揚げた吉原の花魁(おいらん)の名が、「揚巻」(あげまき)です。
そうしたことから、「助六寿司」と呼ぶようになったと言われています(諸説あり)。助六寿司は巻き物と稲荷が仲睦まじくても、お二方ともに“素性”(食材品質)は疑わしい限りです(笑)。
なお「全すし連」(下記リンク参照)によると、本来は「かんぴょうの海苔巻き」と稲荷の組み合わせを助六としています。
しかし今や、「太巻き」と稲荷のほうが圧倒的な世の中になってしまいました。
その他、食品の命名のいわれは沢山ありますが、鉄火巻きは2説存在します。
その他、食品の命名のいわれは沢山ありますが、鉄火巻きは2説存在します。
博打場(賭博場)を、“鉄火場”と言いました。
博打をしながら簡単に食べられる説、鉄火は真っ赤に焼かれた鉄を言い赤い鮪(まぐろ)から来た説などです。
前者なら「サンドイッチ」も同じで、イギリスのサンドイッチ伯爵が、カードをしながら食べられることから有名になった説(これも諸説あり)です。
さて個人的には、助六寿司・鉄火巻き・サンドイッチいずれも、小腹が空いた時に食べます。
ーーー転載終了ーーー