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現代の建築などで利用している接着剤の寿命とその毒性

2021年03月22日 06時00分44秒 | マスコミが言わない健康情報
養生LABOより転載
2017/8/6


ーーー転載開始ーーー

シックハウス症候群などの原因となる有害な化学物質を使わない「無添加住宅」を開発した秋田憲司さんの連載コラムです。

皆さんは、現代の建築などで利用している接着剤がどんなものかご存知ですか?
プラスチックを有機溶剤というもので溶かしてドロドロにしたもの、これが化学接着剤です。

それを使って木を貼ると有機溶剤が揮発して元のプラスチックになります。

図に示したように、2枚の木の小さな穴にカギのようにプラスチックが挟まっているような状態です。

ただし、木と木に挟まれている有機溶剤が残ったままになっているので、その有機溶剤がゆっくり出てきて室内の空気を汚染することになるのです。




化学接着剤
ここでいう有機溶剤とは、ベンゼン環を含んだ脂溶性物質のことで、わかりやすくいうとシンナーなどです。

私たちがシンナーをたくさん吸うと、それは脳を侵して萎縮させてしまいます。

今の新建材は、板という板は合板です。ドア、キッチン、洗面所、風呂・・・。
なにもかもプラスチックとプラスチックの接着剤を使って作られているのです。

構造材まで接着剤だらけの住宅メーカーもあります。

この接着剤に取り残された揮発性有機溶剤(シンナーなど)が少しずつ出てきて、これがシックハウスの原因の一部になったのです。

みなさんの家の中で、恐ろしいシンナー中毒が起こっているのです。



ところでみなさん、このプラスチックを30年以上丈夫なままで維持できると思われますか?
そんなことは無理な話です。

木は湿気を吸ったり吐いたりして、膨張、収縮を繰り返しています。
こんな木どうしをプラスチックで引っ付けてしまうと、プラスチックがいくらがんばっても、劣化と共に木に引っ張られてパキッと割れてしまいます。

もうお解りでしょう。家の寿命イコール接着剤の寿命なのです。
ちなみに無添加住宅の接着剤は米のりを使用しています。
分子構造が米のりと木は同じような構造で、伸縮率もほとんど同じです。
しかも、米なので食べられるくらい安全です。

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無添加住宅開発者「秋田憲司」
1959年、兵庫県西宮市生まれ。摂南大学工学部建築学科卒業。
ハウスメーカー、不動産会社の営業職を経て、実家の工務店を引き継ぐ。88年秋田ハウジング株式会社設立。
学生のころから探求してきた自然科学の知識を生かして、2000年シックハウス症候群などの原因となる有害な化学物質を使わない「無添加住宅」を開発。
01年株式会社無添加住宅設立。
「自然と共存する家」を基本に、誰もが健康に暮らせる住まいづくりを実践している。
無添加住宅のホームページはこちらから⇒無添加住宅
著作に「無添加住宅!―化学物質を使わない、世界でいちばん自然に近い家」「未来の家作りは、江戸時代に学ぶ。 「無添加住宅」の科学」など。


ーーー転載終了ーーー




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