あれからもう3年になる
君と別れたクリスマス
ねえ 別れましょう
どうして?
クリスマスに別れたら クリスマスが来るごとに 私のこと思い出してくれるでしょう
君は感づいていた 僕が君との間に倦怠期を意識しはじめたことを
ときめかなくなっていた
そうして僕たちは別れた
でも 君が言うとおり クリスマスが訪れるたびに 君を失ったことを悔やんだ
あのクリスマス以来ずーっと引きずっている
イヴの夜 遂に我慢できなくなって君の携帯にかけた
その携帯は解約されていた
僕は暗澹たる気持になった
それでも心を奮い起こして君のマンションを訪れた
ドアにリースがかかっていた 昔 僕があげたリースだ
君はいた
あら 久しぶりね どうしたの
ツリーもなく飾り付けもなく 寂しげな部屋だった
僕は言葉を発することが出来なかった
遅いわ! 3年も 1年だったら許してあげるけど 3年も待たせたんだからね
それ相当の償いをして貰うわよ
じゃあ その間 君はずーっと僕を待っててくれたのかい
突然君の頬に大きな涙がつたった
当たり前でしょう 私達みたいに相性ぴったりのカップルはいないの
どうして気づかなかったの 3年も
僕は君をぎゅっと抱きしめた
誓うよ もう一生君を一人にしない
君の両目から 涙が堰を切ったように溢れ出た