悲恋 密命・尾張柳生剣 巻の八
H21年5月20日~24日
著者 佐伯 泰英
祥伝社文庫

江戸中の話題をさらった「享保剣術大試合」から一月後、金杉惣三郎を狙う刺客が次々と放たれてきた。しかも相手は、日本一を豪語する尾張柳生の四天王。どうやら遺恨は、先の大試合が行なわれた当夜に起こった二つの決闘にあるらしかった。さらに、密かに若武者に恋心を抱く惣三郎の娘みわが誘拐され、惣三郎の怒りが爆発する。
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今回は、惣三郎の娘みわが主人公、というかヒロインといいましょうか、彼女を軸にして話が進んでいく。途中で、身内とも言うべき鍾馗の昇平が危なく殺されかけたりとなかなか、ハラハラする場面も見逃せない。